相撲部屋の系統は、出羽海・二所ノ関・高砂・時津風・立浪(伊勢ヶ濱)の五つに大別される。このページは、相撲記者・田口 通廣が系統ごとに書いてきた連載を、系統別にたどれる索引である。
全45部屋を師匠・所在地つきで一門別に並べた最新の一覧は相撲部屋 一門 相関図|全45部屋の一覧にある。いまある部屋から系統を図でたどるなら、連載現代相撲部屋の系統(全15回)の1回目から読める。
相撲界では、力士が所属する稽古の単位を相撲部屋と呼び、複数の部屋がゆるやかに連なった集団を一門と呼ぶ。部屋は親方(年寄)が一代で興すこともあれば、師匠から弟子へ継がれることもあり、消滅・新設・移籍を繰り返しながら姿を変えてきた。
系統と一門は同じとは限らない。たとえば湊川部屋はルーツが出羽海一門で、田口が書いた2026年2月の時点では二所ノ関一門に属していた(現代相撲部屋の系統1)。
| 系統 | 本家 | 田口の記事にある特徴 |
|---|---|---|
| 出羽海 | 出羽海部屋 | 常陸山が大きくした。元出羽ノ花の代まで分家独立を許さない不文律があった |
| 二所ノ関 | 二所ノ関部屋(元金剛の代で消滅) | 分家を奨励して広がり、元佐賀ノ花が大鵬を育てた |
| 高砂 | 高砂部屋 | 分家は長続きしない伝統がある。井筒部屋も高砂の分家 |
| 時津風 | 時津風部屋 | 双葉山が興した。井筒部屋も双葉山相撲道場の縁で時津風一門に |
| 立浪・伊勢ヶ濱 | 立浪部屋・伊勢ヶ濱部屋 | 緑嶋が双葉山・羽黒山・名寄岩を育てた。かつて立浪・伊勢ヶ濱の連合 |
連番で追う:現代相撲部屋の系統と一門
現代相撲部屋の系統(全15回)
- 現代相撲部屋の系統1 出羽海一門の系統図と、九重部屋の破門独立
- 現代相撲部屋の系統2 出羽海部屋の代々と分家(春日野・玉ノ井・雷ほか)
- 現代相撲部屋の系統3 高砂部屋の系統(初代高砂浦五郎から)
- 現代相撲部屋の系統4 高砂部屋の分家(井筒・高田川・錦戸)
- 現代相撲部屋の系統5 二所ノ関の系統(玉錦・玉ノ海・佐賀ノ花)
- 現代相撲部屋の系統6 本家二所ノ関部屋の後継争いと消滅
- 現代相撲部屋の系統7 本家二所ノ関からの分家(佐渡ヶ嶽・片男波・大嶽)
- 現代相撲部屋の系統8 佐渡ヶ嶽部屋から独立した部屋
- 現代相撲部屋の系統9 大鵬部屋から大嶽部屋へ、ほか
- 現代相撲部屋の系統10 本家二所ノ関系の分家(押尾川・放駒・松ヶ根ほか)
- 現代相撲部屋の系統11 三保ヶ関部屋とその分家
- 現代相撲部屋の系統12 立浪部屋の系統(緑嶋・双葉山・羽黒山)
- 現代相撲部屋の系統13 立浪部屋の継承(元旭豊)と時津風部屋の成り立ち
- 現代相撲部屋の系統14 時津風部屋(元豊山から元双津竜・時津海へ)
- 現代相撲部屋の系統15 元時津海の退職と、時津風・立浪の分家
相撲の一門とは(総論+全8回)
系統別総当たり制の廃止以降、一門の枠組みは合併や移籍でゆるやかに溶けてきました。出羽海・高砂・時津風・伊勢ヶ濱・二所ノ関の五系統を、田口が一次資料で腰を据えて追ったシリーズです。- 相撲の一門とは(総論|五系統の仕組み)
- ①出羽海一門の系統と分家の歴史
- ②出羽海一門の分家(春日野・三保ヶ関・立浪)
- ③高砂一門の系統と理事選・年寄株
- ④時津風一門と双葉山の独立
- ⑤八甲山系と宮城野部屋(白鵬)の系譜
- ⑥伊勢ヶ濱一門の系統(旭富士・大島・浅香山)
- ⑦二所ノ関一門の系統と本家消滅
- ⑧二所ノ関一門の分家(阿武松・放駒・稀勢の里)
出羽海の系統
「分家を許さない」伝統で知られた名門・出羽海一門。その推移を、長期連載と名門史の両面から辿れます。- 出羽海の系統1
- 出羽海の系統2
- 出羽海の系統3
- 出羽海の系統4
- 出羽海の系統5
- 出羽海の系統6
- 出羽海の系統7
- 出羽海の系統8
- 出羽海の系統9
- 出羽海の系統10
- 出羽海の系統11
- 出羽海の系統12
- 出羽海の系統13
- 出羽海の系統14
- 出羽海の系統15
- 出羽海の系統16
- 出羽海の系統17
- 2023年版 出羽海の系統
二所ノ関の系統
大鵬・貴乃花を生んだ二所ノ関一門。版を重ねた系統図と、改訂・新版の各記事をまとめました。- 二所ノ関の系統1
- 二所ノ関の系統2
- 二所ノ関の系統3
- 二所ノ関の系統4
- 二所ノ関の系統5
- 二所ノ関の系統6
- 二所ノ関の系統7
- 改訂 二所ノ関の系統
- 新版 二所ノ関の系統
- 2022年6月版 二所ノ関の系統
- 佐渡ヶ嶽部屋の歴代(初代琴錦・琴櫻・琴ノ若)
高砂の系統
朝青龍を擁した時代から、分家消滅の歴史まで。高砂一門を全12回で掘り下げたシリーズです。- 高砂の系統1
- 高砂の系統2
- 高砂の系統3
- 高砂の系統4
- 高砂の系統5
- 高砂の系統6
- 高砂の系統7
- 高砂の系統8
- 高砂の系統9
- 高砂の系統10
- 高砂の系統11
- 高砂の系統12
- 名門高砂部屋は分家消滅の歴史
時津風の系統
双葉山を始祖とする時津風一門。系統図と、一横綱四大関を生んだ黄金期、そして揺らいだ近年までを辿れます。立浪・井筒・伊勢ヶ濱の系統
立浪部屋の系統と、高砂部屋から分かれた井筒の系統、そして照ノ富士を育てた伊勢ヶ濱まで。系統の枝分かれを追えます。- 本家から転身した立浪
- 立浪(元緑嶋)が育てた弟子たち1
- 立浪(元緑嶋)が育てた弟子たち2
- 立浪(元緑嶋)が育てた弟子たち3
- 立浪(元緑嶋)が育てた弟子たち4
- 立浪の迷走
- 井筒の系統
- 旧井筒の系統 錣山部屋・音羽山部屋へ
- 今の井筒部屋は本家井筒部屋の分家
- 井筒部屋の消滅
- 伊勢ヶ濱部屋のルーツ
- 伊勢ヶ濱部屋継承の行方
- 伊勢ヶ濱部屋の集団指導体制って何
その他の系統・部屋史
主要な五系統に収まりきらない部屋の成り立ちや位置づけも、ひとつずつ書いてきました。消えた横綱の部屋(全9回)
横綱が興した部屋が、どう継がれ、なぜ消えたのかをたどる田口の連載。2022年に5回、2023年に大鵬以降の横綱を扱う続編を4回書いている。
- ①雷・東関(梅ヶ谷・太刀山) 梅ヶ谷の雷部屋と太刀山の東関部屋
- ②宮城野・井筒(鳳・西ノ海) 鳳の宮城野部屋と西ノ海の井筒部屋
- ③芝田山・二所ノ関(宮城山・玉錦) 宮城山の芝田山部屋と玉錦の二所ノ関部屋
- ④伊勢ヶ濱・立田川(照國・双葉山・鏡里) 照國の伊勢ヶ濱部屋と、双葉山・鏡里の立田川部屋
- ⑤二子山・振分(初代若乃花・朝潮) 初代若乃花の二子山部屋と朝潮の振分部屋
- 続①鏡山(柏戸) 柏戸が興し2021年に閉じた鏡山部屋
- 続②花籠(輪島) 元大ノ海が興し輪島の代で消えた花籠部屋
- 続③間垣(2代目若乃花) 2代目若乃花が興し一代で閉じた間垣部屋
- 続④藤島・貴乃花部屋(貴乃花) 貴ノ花の藤島部屋から貴乃花部屋の消滅まで
部屋の継承・消滅・新設をめぐる記録
部屋は誰かが継ぎ、誰かが畳む。その移り変わりを定点観測してきた継承シリーズと、消滅・復活をめぐる記事です。現代相撲部屋継承事情(全13回)
- 現代相撲部屋継承事情1
- 現代相撲部屋継承事情2
- 現代相撲部屋継承事情3
- 現代相撲部屋継承事情4
- 現代相撲部屋継承事情5
- 現代相撲部屋継承事情6
- 現代相撲部屋継承事情7
- 現代相撲部屋継承事情8
- 現代相撲部屋継承事情9
- 現代相撲部屋継承事情10
- 現代相撲部屋継承事情11
- 現代相撲部屋継承事情12
- 現代相撲部屋継承事情13
消滅・移転・新設をめぐって
- 消滅する部屋、継承される部屋 上
- 消滅する部屋、継承される部屋 下
- 再び消滅する部屋、継承される部屋
- 相撲部屋への移転 上
- 相撲部屋への移転 下
- 相撲部屋紙一重の継承
- 変貌する現代相撲部屋の継承
- 鶴竜始動!音羽山部屋誕生
- 元白鵬!宮城野部屋継承
系統別総当たり制という歴史的枠組み
そもそも一門とは何のための単位だったのか。対戦編成のしくみが「東西制」から「系統別」、そして現在の「部屋別総当たり制」へと移り変わった経緯を辿ると、一門の意味が立体的に見えてきます。系統の記事を読むときの注意
系統の記事は、田口が書いた時点の部屋の姿を記録している。同じ一門を書き直した改訂版・新版・年次版もある。いまの部屋と師匠は相撲部屋 一門 相関図か、部屋ごとの力士一覧で確かめてほしい。
相撲部屋の系統についてよくある質問
Q. 相撲部屋の系統とは何ですか?
部屋がどの部屋から独立し、誰に継がれてきたかという流れです。出羽海・二所ノ関・高砂・時津風・立浪(伊勢ヶ濱)の五つに大別されます。
Q. 系統と一門は同じですか?
同じとは限りません。湊川部屋はルーツが出羽海一門で、田口が書いた2026年2月の時点では二所ノ関一門でした。旧井筒の系統の錣山部屋も、2024年3月の時点で二所ノ関一門に属していました。
Q. いま相撲部屋はいくつありますか?
2026年9月27日に確認した協会の相撲部屋一覧に載っているのは45部屋です(当サイトが数えた)。全部屋の一覧は相関図のページにあります。
Q. 消えた横綱の部屋とはどんな連載ですか?
横綱が興した部屋がなぜ消えたのかをたどる田口の連載です。2022年に梅ヶ谷の雷部屋から朝潮の振分部屋までの5回、2023年に柏戸の鏡山部屋から貴乃花部屋までの続編4回を書いています。
▶ あわせて読みたい:相撲部屋 一門 相関図/相撲の一門とは/現代相撲部屋の系統1