引き続き独立して部屋をおこした相撲部屋で
まだ継承されたことはなく、一代のままの
部屋をみていこう。
・西岩(元若の里)部屋
田子ノ浦(元隆の鶴)部屋より独立。浅草に
部屋をかまえたが、これからの部屋である。
・二所ノ関(元若嶋津)部屋
二子山(元初代若乃花)部屋から独立。最初
は松ヶ根部屋であった。定年が迫った荒磯
(元二子岳)部屋は3人の弟子のうち2人が
引退、1人が花籠(元大寿山)に移籍し、
荒磯は松ヶ根に移籍した。本家二所ノ関部屋
が金剛の代で終焉をむかえた。弟子は引退。
そのときの親方らは松ヶ根部屋に移籍した。
その後松ヶ根部屋は二所ノ関に名跡を変更
して今日に至っている。
・八角(元北勝海)部屋
九重(元千代の冨士)部屋から独立。部屋の
建物は元北の富士の九重部屋を使用。一時期
北の富士が部屋の3階にいたことがある。
部屋は一部改装されている。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/20120428高砂一門感謝祭-1023-e1598952868123.jpg)
・二子山(元雅山)部屋
藤島(元武双山)部屋より独立。所沢に部屋
をかまえた。
・峰崎(元三杉磯)部屋
三杉磯の入門は花籠(元大ノ海)部屋だった。
その後部屋は輪島に引き継がれたが、年寄株
を担保にしたことで相撲界を去ることになっ
た。そのため三杉磯は放駒(元魁傑)部屋に
移籍し、引退後独立した。
・武蔵川(元武蔵丸)部屋
藤島(元武双山)部屋より独立。建物は元富
士櫻の中村部屋である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/20120505初日前日-053-e1598952917846.jpg)
一代のままの部屋はここまで18ある。この
くくりが分類の上で最大数となっている。
2代に渡って引き継がれた部屋をみていこう。
・荒汐(元蒼国来)部屋
元大豊の荒汐が時津風(元豊山前名内田)
部屋から独立しておこした部屋。部屋初の
関取蒼国来が師匠の定年にともなって部屋を
継承した。
・伊勢ヶ濱(元旭富士)部屋
大島(元旭國)部屋出身の元旭富士が元陸奥
嵐の安治川部屋を引き継いだ。その後名跡を
伊勢ヶ濱に変更した。同郷青森出身の元2代
目若乃花の間垣部屋の弟子を託された。照ノ
富士はそのときの弟子である。
・阿武松(元大道 )部屋
元益荒雄が押尾川(元大麒麟)部屋から独立
しておこした部屋。近年理事になった阿武松
が精神的苦悩からか退職してしまった。弟子
の元大道が部屋を引き継いだ。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/150527照ノ富士大関-003-e1598952895213.jpg)
・鏡山(元多賀竜)部屋
元横綱柏戸が伊勢ノ海(元平幕柏戸)部屋
から独立した部屋。元横綱柏戸の死去に伴い、
弟子の多賀竜が部屋を継いだ。部屋は現在
2人という寂しい弟子数になっている。
・式秀(元北桜)部屋
元大潮の式秀が時津風(元豊山前名内田)
部屋から独立しておこした部屋。このときは
時津風一門であった。定年にともない部屋を
継いだのが系統の異なる北の湖部屋出身の
北桜であった。現在珍名力士と連敗の服部桜
などの部屋となっている。最近はおかみさん
のパワハラによる集団脱走が話題となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/150509夏初日前日-031-e1598952936795.jpg)
(この項目続く)
カメラの操作を説明してきました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。