大相撲

九月場所番付に2つの異変

2020年8月31日

九月場所の番付が発表された。千秋楽と同じ
8月である。関脇小結は順当である。関脇は
正代・御嶽海と詰まっていた。だが、小結で
11勝をあげた大栄翔が関脇に昇進するのは
当然であった。ここまではいい。

<新関脇大栄翔>

目につくのは照ノ富士の優遇ぶりである。
前頭東筆頭はいき過ぎである。上位で勝ち
越した隆の勝、同じく北勝富士、さらに玉鷲
を逆転する成績ではない。一月場所優勝した
徳勝龍のときもそうだったが、優勝したから
といって、極端な前例はつくるべきではない。
これが異変1である。

<3枚目が妥当?照ノ富士>

今回の番付で空白地帯ができたのが2枚目
から5枚目である。そのため、10勝5敗の
玉鷲は6枚半、同じく10勝5敗の妙義龍は
7枚半上がった。照強は8勝7敗で3枚半
上がった。大関朝乃山に足取りで勝った一番
は値千金の1勝となった。そのほか空白地帯
の恩恵となったのが以下である。
豊山上位で5勝10敗2枚半下
栃ノ心10勝5敗7枚上
霧馬山上位で6勝9敗1枚半下

7勝8敗の前頭西6枚目竜電、同じく7勝
8敗前頭西7枚目徳勝龍は現状維持かと思っ
たが、実際は半枚下がった。

十両に落ちる成績だった幕内力士は5人、
十両から幕内に上がれる力士は3人だった。
だから幕内に一人残し、十両から少し無理
して上げる見方が多かった。それが勢であり、
新入幕の豊昇龍であった。ところが実際は
勢も十両に落とし、十両西5枚目9勝6敗の
逸ノ城を無理して上げる結果になった。これ
が異変2である。

<再入幕逸ノ城>

十両は新入幕を狙える力士が上位に少ない。
東3枚目若元春だけである。木崎海は引退
した。新十両は王輝と錦富士である。幕下
では納谷が4枚目、宇良が5枚目に上がった。
納谷兄弟4男の夢道鵬が幕下にはいった。

婚約貴景勝は今度こそ活躍できるのか。残暑
の中で九月場所が始まりそうである。

以前使用のカメラの記憶がよみがえりました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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