大相撲

現代相撲部屋継承事情1

相撲部屋の盛衰は世の常で、一代で大きく
した部屋やかつては名門だったが、閉鎖して
消滅してしまった部屋もある。現代の相撲
部屋は44部屋ある。新興の部屋もあれば伝統
の部屋もある。部屋は何代に渡って継承され
てきたのか。あらためて調べてみた。

まず、独立して部屋をおこした相撲部屋が
実に多いことがわかった。要するにまだ継承
されたことはなく、一代のままの部屋である。

<朝日山(元琴錦)>

・浅香山(元魁皇)部屋
友綱(元魁輝)部屋より独立。共に四股名に
魁がつくので紛らわしい面がある。
・朝日山(元2代目琴錦)部屋
佐渡ヶ嶽(元琴櫻)部屋出身。尾車(元琴風)
部屋つきの親方時代、元大受の朝日山の定年
にともない襲名。元大受の弟子は伊勢ケ濱
(元旭冨士)部屋に移籍した。襲名の条件か、
元琴錦の朝日山は伊勢ヶ濱一門に所属して
いる。
・入間川(元栃司)部屋
春日野(元栃ノ海)部屋より独立。
・追手風(元大翔山)部屋
立浪(元安念山)部屋より独立。現在は時津
風一門に所属。

<尾車(元琴風)>

・尾車(元琴風)部屋
佐渡ヶ嶽(元琴櫻)から独立。押尾川(元
大麒麟)部屋の部屋閉鎖にともない弟子を
引き受けている。そのなかの若麒麟が大麻
所持で逮捕されたときは「馬鹿野郎」と嘆い
ていた。
・尾上(元濱ノ島)部屋
三保ヶ関(元増位山 子)部屋より独立。
三保ヶ関は閉鎖で本家はない。独立当時把瑠
都、里山、白石など有望な弟子を連れていっ
たので本家を超える独立とみなされた。
・木瀬(元肥後ノ海)部屋
三保ヶ関(元増位山 子)部屋より独立。
尾上部屋同様三保ヶ関は閉鎖で本家はない。

・境川(元両国 前名小林山)部屋
出羽海部屋は元常陸山亡き後を継いだ6代
出羽海(元両国=前名国岩)の代から分家
独立を許さずという不文律ができた。これが
長い間支配してきたが、9代出羽海(元佐田
の山)から事実上解除された。境川部屋は
10代出羽海(元鷲羽山)から円満独立した
第2号であった。
・錣山(元寺尾)部屋
現役時代は父でもある元鶴ヶ嶺の井筒(前名
君ヶ浜)に育てられ、引退後は兄の井筒(元
逆鉾)部屋より独立。高砂門下の西ノ海の
流れを組む部屋。時津風一門の理事候補に
賛成できずに飛び出した。貴乃花一門を経て
現在二所ノ関一門に属している。

<境川(元両国)>

・芝田山(元大乃国)部屋
放駒(元魁傑)部屋より独立。放駒が定年を
迎えるにあたり、放駒部屋の弟子を引き受け
ている。弟子から暴力を受けた、引退を強要
されたとして裁判沙汰になった。また、師匠・
兄弟子から暴行を受けて網膜はく離になった
と訴えられた。ともに和解している。
・鳴戸(元琴欧洲)部屋
佐渡ヶ嶽(琴ノ若)部屋から独立。まだ歴史
は浅く、関取を出すのはこれからになる。
・錦戸(元水戸泉)部屋
高砂(元5代目朝潮)部屋より独立。水戸龍
を育てたが、十両を脱却できずにいる。

<芝田山(元大乃国)>

(この項目続く)

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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