横綱鶴竜はベテランの域に入り、今度の九月
場所で幕内生活14年になる。もっともこの間
2場所中止になっている。それでも鶴竜の
対戦50回以上を超えた力士は3人いる。その
うち2人は現役である。
なお、この対戦50回以上は優勝決定戦を含ん
でいる。優勝決定戦の成績は、幕内勝利や
通算勝利に数えられることはない。さらに
言えば、優勝決定戦で負けても、連勝はスト
ップされない。これはこれでいい。ただ両
力士の対戦成績だけには、加えてもさしつか
えないのではないだろうか。そういう趣旨で、
ここでは優勝決定戦の対戦成績を含めること
にした。
鶴竜の対戦50回以上の3力士を順に上げると
以下になる。
琴奨菊 30勝22敗(1不戦敗含む)
稀勢の里18勝32敗
白鵬 8勝44敗(優勝決定戦2敗含む)
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/180709二日目幕内後半-467-e1598680076742.jpg)
最初に対戦50番を迎えたのは、琴奨菊である。
初対戦は2007年九月場所である。その場所を
含め、いきなり4連敗している。2013年まで
12勝16敗と負け越している。逆転したのは
2015年である。2018年七月場所が対戦50回
(1不戦敗含む)となった。現在7連勝中で
ある。ともに現役だが、琴奨菊が幕内上位
から遠ざかって久しい。
稀勢の里との初対戦は、琴奨菊より、2場所
早い2007年五月場所であった。鶴竜は稀勢の
里に苦戦していて、たえず、負け越していた。
稀勢の里に10勝したときは既に24敗していた。
鶴竜が横綱になっても7勝8敗であった。
50回目の対戦は、稀勢の里が休場がちになっ
たこともあり、2018年九月場所であった。
稀勢の里はこの2場所後に引退した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/170325十四日目幕内-545-1-e1598680464460.jpg)
鶴竜が白鵬と初対戦した2007年九月場所の
ときで、白鵬は横綱であった。横綱だから
勝てないのは当然とはいえ、鶴竜は初対戦
から実に20連敗している。鶴竜の白鵬戦初勝
利は2012年一月場所まで待たなければなら
なかった。横綱同士の対戦でも4勝12敗で
大負けしている。対戦50回に達したのは2019
年の三月場所であった。ともに現役だが、
優勝をかけて千秋楽結びの一番での対戦は
あるのだろうか。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/鶴竜、白鵬に初勝利A-e1598680117329.jpg)
番付の国技館販売はないようです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。