大の里のいない土俵は寂しい。ただでさえ少ない横綱・大関陣はわ
ずか3人に過ぎない。残った3人豊昇龍・安青錦・琴櫻が盤石の強
さならいいのだが、そうはいっていないところに重苦しさがある。
こんな場所はそうない。不安のなかで5日目の幕内が進行した。
三役以上でただ一人全勝の高安がホープ義ノ富士と激突した。安青
錦を倒している義ノ富士。相撲は、高安の左四つからどんどん前に
出る圧力で圧倒した。義ノ富士は防戦一方になり東土俵を割った。
高安は序盤を全勝で突破した。高安優勝待望論が久々に出てくるか。

大関復帰を目指す関脇霧島は小結若元春と対戦した。若元春に攻め
込まれたが、後退のなかで逆転勝利した。決まり手ははたき込みと
なった。藤ノ川に敗れた1敗だけで序盤を終えた。大関復帰へのノ
ルマは最低でも11勝である。

安青錦は両横綱を破っている藤ノ川をむかえうった。相撲は、藤ノ
川を動き回らせず、正面において休まず攻めて押し出した。両横綱
戦をみていたのか、対策は行き届いていた。上位初進出の藤ノ川を
封じた。横綱昇進は苦しいが1日1番必勝の精神で向かっていただ
きたい。

2日目からの相撲内容が悪い豊昇龍。上位初進出の美ノ海の挑戦を
受けた。安青錦を倒しているだけに油断はできない。立ち合い美ノ
海は前褌を取りにいった。豊昇龍かまわず前に出て左上手を取って
攻め、右すくい投げで豪快に決めた。スピーディでかつ荒々しい攻
めであった。序盤を1敗でのり切った
