13日目は原則として各段の全勝同士がぶつかる。序ノ口、序二段は
優勝が決定した。白月狼と翔盛である。三段目は史上最強の新弟子
で登場して3場所目の旭富士が全勝した。三段目はほかに木竜皇が
全勝でいるため、千秋楽優勝決定戦になる。旭富士は三段目であり
ながら幕下の幕下付出しから2場所目の不動豊、今場所幕下付出し
の大森を倒しているのだから驚愕である。なお幕下は全勝がなくな
り、1敗7人による優勝決定トーナメント戦になる。
幕内では2敗、3敗が優勝圏内ということだが中身が違い過ぎる。
三役と対戦がない2敗・3敗にどれだけの価値があるというのか。
これではみそもくそも一緒にしているだけである。これを面白おか
しく捕らえるのは誤りである。原因は取組編成が後手にまわり過ぎ
たためである。要するに下手くそなのである。
本当の優勝圏内は2敗霧島、3敗若隆景・義ノ富士だけである。こ
の3力士を中心に見ていこう。まず義ノ富士は宇良と対戦した。義
ノ富士は休まず激しく突きたて終始攻め切った。決まり手は押し出
しだった。義ノ富士は大きく飛躍する逸材である。期待は大きい。

若隆景は下位好成績者の翔猿と組まれた。相撲は一枚も二枚も若隆
景が上だった。ふところに入って吊り出してほうってしまった。若
隆景の強さがきわだった。これが上位の実力である。

2敗霧島が結びに登場した。相手は下位好成績者の琴栄峰である。
琴栄峰は今場所初の上位戦である。13日目にして実現するという取
組編成のお粗末さである。猛省をうながしたい。
ただ、相撲は簡単にはいかなかった。琴栄峰鋭く出るが、霧島すく
って左四つ。ともに上手が取れない。霧島すくい投げにいくが、琴
栄峰そこを出て西土俵霧島を追い詰める。霧島ここで驚異のうっち
ゃりにいく。勝負はもつれた。うちわは琴栄峰にあがった。すぐに
物言いがついて霧島の逆転勝ちとなった。最後の最後ですごいもの
を見せつけられた。
