七月場所休場した白鵬は35歳に、鶴竜も現時
点では35歳になった。まだ、現役とはいえ、
相当高齢横綱になったことは間違いない。
横綱が実質地位化した常陸山以降の東京横綱
の引退年齢と比較してどれくらいに位置する
のか調べてみた。それが以下である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/横綱引退年齢番付A.jpg)
トップは40歳まで取った太刀山と常陸山で
ある。40歳引退は年2場所制と東西制という
制度のもとならではと思われる。羽黒山以外
は年2場所制の横綱が並んだ。戦後では、
場所が3場所から5場所に増えていく過程で
取った吉葉山の名前が見えてくる。また、
年6場所制で36歳直前まで取った千代の富士
が前頭筆頭に位置した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/横綱「常陸山」★.jpg)
現役の白鵬は千代の富士の次である。鶴竜は
前田山をはさみ、その2番後の順位である。
現役だけに白鵬・鶴竜はこの後順位を上げて
いく可能性はある。年6場所制では横綱35歳
は驚異的な年齢であることは間違いない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/140614鶴竜横綱昇進披露宴-224-e1597640154506.jpg)
大鵬、北の湖、貴乃花は若くして横綱になっ
ただけに30歳くらいで引退している。3横綱
とも最後は力尽きて引退していった印象が
強い。白鵬も若くして横綱になったが、モン
ゴル人は力士生命が長い傾向があるのかも
しれない。
栃木山は、横綱は追い詰められて辞めては
いけない。桜の花が散る如くすぱっと辞める
という美学をもっていた。栃木山自身、3場
所連続最高成績の翌場所引退している。その
教えは弟子の栃錦にも引き継がれ、2場所
連続14勝のあと、初日・2日目と連敗すると
あっさり引退した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/栃木山.jpg)
特殊なケースがある。玉錦とその孫弟子に
あたる玉の海は現役で亡くなった。自らの
意志による引退ではなかった。また大錦は
三河島事件の責任をとっての引退だった。
朝青龍は事件を起こし、引退せざるをえない
状況に追い込まれた。双羽黒は立浪(元安念
山)親方との確執により、相撲界を去って
いく道を選んだ。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/3_玉の海-e1597640197336.jpg)
ただ、横綱は若くして引退していただきたく
はない。20代引退は見たくない。横綱として
20代は強さを発揮することを望む。
七月場所の録画を見ています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。