大相撲

千秋楽全勝決戦2

2020年8月18日

時代を築いた横綱で栃錦・若乃花ほど拮抗
したライバルはいない。その両横綱の対戦が、
頂点に達したのが昭和35年三月場所であった。
東の正横綱栃錦。先場所14勝1敗で10回目の
優勝。その勢いのまま三月場所は初日から
14連勝で千秋楽を迎えた。14勝のなかに新鋭
大鵬と唯一の対戦がはいっている。一方若乃
花。先場所は途中休場して東張出横綱。2日
目には関脇柏戸と対戦して退けている。こち
らも初日から14連勝で千秋楽を迎えた。

<栃錦のブロマイド>

横綱同士が初日から14連勝で千秋楽に優勝を
かけて激突する史上初のケースとなった。
こうなった背景には西横綱朝潮の途中休場が
ある。栃錦は横綱27場所目(6年目)であっ
た。若乃花が入門し、前相撲を取っていた
とき、栃錦はすでに十両筆頭であった。翌
場所入幕している。ここまで差があったが、
若乃花のスピード出世が両者の間を縮めて
きた。若乃花は横綱13場所目であった。ここ
まで優勝は7回していた。

<若乃花のブロマイド>

栃錦対若乃花戦は初めのころは栃錦がよくて、
終わりは若乃花がよかった。地位は栃錦が
上であることが多かったので常に先行して
いた。横綱同士の対戦となって若乃花が優勢
になってきた。先場所まで栃錦19勝(不戦勝
含む)若乃花15勝(優勝決定戦1勝含む)で
あった。両力士左の相四つだけに力を十分
出し尽くしての攻防があった。

この大一番、「栃若時代 小坂秀二著 光人
社刊」によれば予想は次のようになった。

天竜「気迫は五分だが、若さ体力で若乃花が
五分五厘の有利」
玉ノ海「若乃花の地力がまさる」
秀の山、「ガップリとなれば大相撲。立ち
合いが勝負だ」
神風「離れて取れば栃錦だが、組めば断然
若乃花だ。元気な若乃花が組み止めるのでは
ないか」
浅香山「慎重さ、腰の低さからして若乃花
やや有利」
間垣「けいこ量と若さで若乃花。ほかの点
では五分」

<若乃花のブロマイド>

なお、秀の山=元笠置山、浅香山=元若瀬川、
間垣=元2代目清水川である。全般的に若乃
花有利とでた。その若乃花は「よく寝た、
と思っても3、4時間しか寝ていない。早く
明るくならないか」と当日の思いを語って
いる。

横綱同士による全勝決戦!激突のときは来た。
相撲はこう展開した。You Tube参照

左の合い四つだから栃錦も十分力を出せる
はずだが、栃錦はこう語っている。「若乃花
とやるときは左四つになるのだが、なにか
具合の悪い組まれ方になってしまう」

こうして世紀の一番は若乃花が全勝して8回
目の優勝となった。そして翌場所栃錦は場所
中に引退したため、これが最後の栃錦-若乃
花になった。

久々に九州の相撲仲間と語りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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