横綱に昇進した力士が、その前に大関で何場所を過ごしたか。最短は大関2場所で、双葉山・栃木山・照國の3人が記録した。最長は32場所で、琴櫻と武蔵丸である。番付の真ん中に位置するのは白鵬・柏戸らの7場所で、横綱を目指す力士のひとつの目安になる。この記事は、常陸山以降の東京横綱について、田口が大関在位場所数を番付にまとめた記録である。
※対象は実質的に横綱が地位化した常陸山以降の東京横綱。番付画像には大関時代の勝率も併記している(引き分け・預かりは0.5勝0.5敗、東西制時代の力士は東西制での勝率で田口が算出)。
大関在位 最短・最長ランキング
横綱になるまでの大関在位場所数を、短い順・長い順の両端でまとめた。最短2場所と最長32場所では、実に30場所もの差がある。
| 区分 | 大関在位 | 横綱 |
|---|---|---|
| 最短 | 2場所 | 双葉山、栃木山、照國 |
| 2番目 | 3場所 | 千代の富士、朝青龍、大錦、北の湖、3代西ノ海 |
| 中央 | 7場所 | 白鵬、柏戸、梅ヶ谷 |
| 長期 | 29〜31場所 | 3代若乃花(29)、稀勢の里(31) |
| 最長 | 32場所 | 琴櫻、武蔵丸 |
全横綱の大関在位場所数 一覧
常陸山以降の東京横綱について、大関在位場所数の短い順にグループ化した。短いほど一気に駆け上がった力士、長いほど大関で苦労を重ねてから横綱に届いた力士である。
| 大関在位 | 横綱 |
|---|---|
| 2場所(最短) | 双葉山、栃木山、照國 |
| 3場所 | 千代の富士、朝青龍、大錦、北の湖、3代西ノ海 |
| 4場所 | 常陸山、太刀山、輪島、羽黒山、曙、安芸ノ海、双羽黒、男女ノ川 |
| 5場所 | 鳳、大鵬、北勝海 |
| 6場所 | 東富士、鏡里、千代の山 |
| 7場所 | 梅ヶ谷、柏戸、白鵬 |
| 8場所 | 常ノ花、2代若乃花、栃錦 |
| 9場所 | 隆の里 |
| 10場所 | 初代若乃花、武蔵山、玉錦、吉葉山、栃ノ海 |
| 11場所 | 貴乃花、朝潮 |
| 12場所 | 鶴竜 |
| 13場所 | 2代西ノ海、大乃国 |
| 17場所 | 佐田の山、旭富士 |
| 18場所 | 前田山 |
| 20場所 | 玉の海 |
| 21場所 | 三重ノ海、北の富士 |
| 22場所 | 日馬富士 |
| 29場所 | 3代若乃花 |
| 31場所 | 稀勢の里 |
| 32場所(最長) | 武蔵丸、琴櫻 |
下が田口の作成した「横綱の大関在位場所数番付」である。各力士の大関時代の勝率も併記されている。

最短は大関2場所の双葉山・栃木山・照國
最短は大関2場所での横綱昇進で、双葉山・栃木山・照國の3人である。双葉山は連続全勝優勝での昇進であり、関脇の全勝優勝を含めると3場所連続全勝優勝だった。これ以上の横綱昇進はないだろう。栃木山は時事新報社が幕内最高成績者の額を国技館に掲げる制度で、2場所最高成績をあげて横綱になった。照國は優勝なき横綱昇進で、横綱になってからも17場所優勝がなかった。現代なら待ったがかかったかもしれない。白鵬が新大関で初優勝したときも2場所で大関通過かと色めきだったが、そう簡単ではなかった。

大関3場所で昇進した5人
これに続くのが、大関3場所で横綱に昇進した千代の富士、朝青龍、大錦、北の湖、3代目西ノ海である。ここで年6場所制の横綱が3人入ってきている。逆にいうと年6場所制では、最短でも半年はかかることになる。このうち連続優勝で横綱に昇進したのは朝青龍であった。年2場所の時代なら番付以上の実力がついたが、年6場所では急激に強くなることは少ない。双葉山のようなケースは、もう空前絶後になるかもしれない。

最長は琴櫻・武蔵丸の32場所
佐田の山は大関が長いといわれ、大関在位17場所だった。しかし歴史は彼以上の大関在位の横綱を誕生させている。北の富士の21場所、玉の海の20場所はこれが最高在位かと思われた。ところが琴櫻がまさかの連続優勝で横綱に昇進し、大関在位32場所・5年2場所という最長記録をつくった。のちに武蔵丸がタイ記録を出すが、琴櫻が32歳での昇進だったのに対し、武蔵丸は28歳であった。大関で長く我慢を重ねた力士ほど、横綱昇進の重みは大きい。

大関在位場所数についてよくある質問
横綱になるまでの大関在位が最短なのは誰ですか?
双葉山・栃木山・照國の3人で、いずれも大関2場所で横綱に昇進しました。双葉山は連続全勝優勝での昇進です。
大関在位が最長で横綱になったのは誰ですか?
琴櫻と武蔵丸の32場所です。琴櫻は5年2場所かけて32歳で昇進し、武蔵丸は28歳でタイ記録をつくりました。
白鵬の大関在位は何場所ですか?
7場所です。柏戸や梅ヶ谷と並ぶ番付の中央で、横綱を目指す力士のひとつの目安になります。白鵬は新大関で初優勝し2場所通過かと注目されましたが、そう簡単ではありませんでした。
この番付の対象と勝率の見方は?
常陸山以降の東京横綱が対象です。番付画像には大関時代の勝率も併記しており、引き分け・預かりは0.5勝0.5敗、東西制時代の力士は東西制での勝率として田口が算出しています。
横綱にならなかった大関で在位が長いのは誰ですか?
千代大海・魁皇の65場所などです。横綱に届かなかった大関も含めた在位の長さや成績は、大関の在位と成績の通信簿でまとめています。
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