暑い七月場所が迫ってきた。各力士の稽古情報が伝わってきている。
七月場所番付は2横綱が東西にそろった。横綱を中心に熱戦が展開
されそうである。そこで横綱をめぐる注目の六番を予想してみた。
なお、参考として横綱・三役リーグの対戦成績を掲載する。

◆新横綱大の里をめぐる3番
2(□〇●●×●)6豊昇龍
横綱同士、休場がなければ千秋楽結びの一番でぶつかる。そのとき
優勝をかける一番になるか否かで注目度が変わる。先場所は全勝優
勝に挑む大の里に対し、豊昇龍が意地の勝利をおさめた。対戦成績
は豊昇龍が差をつけている。大の里が出足、馬力をいかせば有利、
封じれば豊昇龍に分が出てくる。

5(●〇●〇〇〇)4琴櫻
対戦成績はほぼ互角だが、最近の琴櫻は存在感を示していない。目
下3連敗中である。いまや勢い、地力で差がついた。琴櫻の気力・
闘志次第だが、大の里がパワーで圧倒しそうである。

3(×●●〇〇〇)2若隆景
先場所大の里に最もいい体勢をつくった者が若隆景であった。大の
里はかまわずパワーでねじふせた。地力は大の里が上だが、若隆景
はリベンジしたいところである。勝負は立ち合いがカギとなる。

◆豊昇龍が負けた3番
11(〇●●×●●)8阿炎
阿炎には目下4連敗中である。先場所、金星を配給してしまった。
もはや天敵となってきた。阿炎に先手をとられ引き落としでやられ
ている。新横綱の場所は一気に出られて土俵を割っている。豊昇龍
は先手を取って攻めたい。

4(×●〇〇〇×●)4王鵬
同期の王鵬にぐんぐん迫られてきた。一月場所の本割・優勝決定戦
は勝利したが、五月場所は金星を配給してしまった。豊昇龍はどう
しても取りこぼしがつきまとう。落ち着いて取れば問題はないが、
王鵬は油断できない存在である。

11(●〇〇〇×●)10霧島
霧島は四つ相撲だから負ける要素が少ないと思われた。高々とつり
出したことがあった。しかし、相撲は取ってみなければはわからな
い。七月場所は好調・勢いのあるほうが勝利しそうである。

北の湖は横綱の使命は優勝することと語っていた。優勝は大の里、
豊昇龍の使命感の度合いで決まる。