新会場IGアリーナでいよいよ七月場所がスタートした。名城公園
駅で降りた。昔出張で広告代理店と打ち合わせでこの駅を利用した
ことがあった。駅の記憶はまるでない。IGアリーナへは地下通路
を延々と歩いた。夏の地上を歩くよりはいいかもしれないがとにか
く歩いた。

IGアリーナでは2階から入場した。まずトイレを確認した。とり
あえず席に近いところの場所がわかった。1万5千人以上入る会場
だが、七月場所は7800人程度である。そのからくりは3階から5階
を使用しないからである。3階は会場の広告関係者がまばらに座っ
ていた。向こう正面はマス席だけだが、スペースは正面東西のイス
席ほど取っていなかった。
さて大相撲は玉鷲対明生戦で物言いがつき、阿炎の変化にため息が
もれる中進行していった。そして大関琴櫻が登場した。対戦相手は
期待のホープ安青錦である。先場所は小手投げでかろうじて退けた。
今場所は安青錦に声援が飛ぶ。

相撲は、安青錦が低くはいった。だが、上手が取れない。上から琴
櫻がかぶさったままだと苦しくなる。そんななかで安青錦が内無双
を決めた。琴櫻は土俵にはった。これには正直驚いた。やはり安青
錦はただ者ではない。
新横綱大の里には新小結欧勝馬が対戦した。敵は欧勝馬ではなく、
大の里の心の内である。はやる心が相手につけいられないか。心配
は無用であった。大の里は落着いて相手を圧倒した。自分の相撲を
取り切った。

高安は東小結6勝9敗で西にまわった。そのため初日は豊昇龍対高
安が組まれることになった。豊昇龍は高安に分が悪い。2勝10敗で
ある。高安が小結に残ったことが吉と出るか、凶と出るか。勝負は
豊昇龍の気合いとスピードで決まった。文句なしの外掛けの勝利で
あった。

初日を見る限り、2日目も楽しみである。