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消滅する部屋、継承される部屋  上

元十両の華王錦の断髪式が旧東関部屋でおこ
なわれた。元高見盛の東関と元高見山がはさ
みをいれた。新旧の師匠が顔を合わせた。
東関部屋は元高見山が高砂(元横綱朝潮)
部屋から独立しておこした部屋であった。

<元高見盛の東関>

高見盛より地位も年齢も下の元潮丸が部屋を
継いだが、2019年12月13日41歳の若さで急死
した。力士は一時八角(元北勝海)部屋預か
りとなったが、元高見盛が後継者となって
部屋を継いだ。2020年一月場所後のことで
ある。これで東関部屋は存続すると思われた
が、精神的負担から2021年3月に師匠を辞め
ることになった。力士6人と親方は八角部屋
に移籍した。こうして東関部屋は消滅した。

<元高見山>

東関部屋だけではない。元三杉磯の峰崎部屋
が親方の5月定年によって閉鎖になるため、
5人の力士は芝田山(元大乃国)部屋に移籍
することになった。三杉磯の入門は花籠(元
大ノ海)部屋だった。その後部屋は輪島に
引き継がれたが、年寄株を担保にしたことで
相撲界を去ることになった。そのため三杉磯
は放駒(元魁傑)部屋に移籍し、引退後独立
した。一代限りの部屋となってしまった。

<元三杉磯の峰崎>

部屋の消滅は後継者不在による。来年(2022
年)定年を迎える師匠の部屋が3つある。
元若嶋津の二所ノ関部屋、元琴風の尾車部屋、
元竹葉山の宮城野部屋である。

尾車部屋は佐渡ヶ嶽(元琴櫻)部屋 から独立。
押尾川(元大麒麟)部屋の部屋閉鎖にとも
ない弟子を引き受けている。現在部屋付き
親方として元豪風の押尾川がいる。 押尾川は
すでに新しい部屋を構える準備をしており、
着工は6月になるという。尾車部屋は元豪風
によって引き継がれそうである。

<元琴風の尾車と元豪風の押尾川(右)>

これは想像だが、元豪風の後継がなかった
場合、元琴錦の後継があったかもしれない。
琴錦は佐渡ヶ嶽(元琴櫻)部屋出身だが、
尾車部屋付きの親方の時期があった。今、
朝日山部屋の師匠だが、名称を変更して尾車
部屋を継承し、尾車部屋の弟子を引き受けて
いた可能性があったかもしれない。

(この項目続く)

オリピックは何も決まっていない。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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