大相撲

旧井筒の系統

2024年3月6日

昨年12月元寺尾の錣山が死去した。60歳という若さ
だった。近年定年前に亡くなる親は少ない。一月場
所、所属力士は錣山部屋で土俵にあがった。場所後
元豊真将の立田川が正式に錣山となった。

<霧島>

今年の4月、元霧島の陸奥が定年を迎える。その動
向が注目されていたが閉鎖に決まった。陸奥部屋所
属の霧島は音羽山部屋に移籍することになった。

音羽山部屋は元鶴竜が昨年末、陸奥部屋から独立し
た部屋である。鶴竜は元逆鉾の井筒部屋に入門した
が、師匠が58歳で亡くなった。そのため陸奥部屋に
移籍していた。引退後しばらくは鶴竜親方として部
屋付きだったが、音羽山を購入すると独立した。

<元鶴竜の音羽山>

陸奥は定年後再雇用と思われるが、どこの部屋付き
になるかは明らかになっていない。ほかの陸奥部屋
の所属力士も同様である。これによって旧井筒の系
統は以下になった。

旧井筒系は高砂部屋所属だった初代西ノ海の独立か
ら始まった。鶴ヶ嶺道芳のときに二枚鑑札が認めら
れず、双葉山相撲道場に身を寄せている。系統別総
あたり制で井筒部屋力士と時津風部屋力士が対戦し
なかったのは、このいきさつがあったからだ。
鶴ヶ嶺道芳は引退後井筒部屋を復興した。

旧井筒系と記したのは理由がある。井筒の株は九重
系、君ヶ浜系へと移った。現在逆鉾の遺族が所有し、
娘婿である志摩ノ海にいくことになるからだ。井筒
は木瀬系へと移る。旧井筒系は錣山・音羽山部屋に
なった。その錣山部屋は現在ニ所一門に属している。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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