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旧井筒の系統

昨年12月元寺尾の錣山が死去した。60歳という若さ
だった。近年定年前に亡くなる親は少ない。一月場
所、所属力士は錣山部屋で土俵にあがった。場所後
元豊真将の立田川が正式に錣山となった。

<霧島>

今年の4月、元霧島の陸奥が定年を迎える。その動
向が注目されていたが閉鎖に決まった。陸奥部屋所
属の霧島は音羽山部屋に移籍することになった。

音羽山部屋は元鶴竜が昨年末、陸奥部屋から独立し
た部屋である。鶴竜は元逆鉾の井筒部屋に入門した
が、師匠が58歳で亡くなった。そのため陸奥部屋に
移籍していた。引退後しばらくは鶴竜親方として部
屋付きだったが、音羽山を購入すると独立した。

<元鶴竜の音羽山>

陸奥は定年後再雇用と思われるが、どこの部屋付き
になるかは明らかになっていない。ほかの陸奥部屋
の所属力士も同様である。これによって旧井筒の系
統は以下になった。

旧井筒系は高砂部屋所属だった初代西ノ海の独立か
ら始まった。鶴ヶ嶺道芳のときに二枚鑑札が認めら
れず、双葉山相撲道場に身を寄せている。系統別総
あたり制で井筒部屋力士と時津風部屋力士が対戦し
なかったのは、このいきさつがあったからだ。
鶴ヶ嶺道芳は引退後井筒部屋を復興した。

旧井筒系と記したのは理由がある。井筒の株は九重
系、君ヶ浜系へと移った。現在逆鉾の遺族が所有し、
娘婿である志摩ノ海にいくことになるからだ。井筒
は木瀬系へと移る。旧井筒系は錣山・音羽山部屋に
なった。その錣山部屋は現在ニ所一門に属している。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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