白鵬– tag –
白鵬を含む記事を表示します
-
大相撲
2024年十一月場所直前考
予想通り横綱照ノ富士が休場した。今年(2024年)4場所の休場となった。鶴竜も白鵬も晩年は休場が多かった。照ノ富士の終焉はそう遠くない。来年の夏が目安になるかもしれない。 新大関大の里は実力ナンバー1である。優勝してもおかしくない。ただ、大の... -
大相撲
幕内最強は大の里
幕内最強は誰か。きわめて率直に見れば大の里ではないだろうか。番付には横綱がいる。しかし、照ノ富士は休場がちであり、力士としては晩年にはいっている。 <優勝> 先輩大関豊昇龍、琴ノ若はとにかく下位によく負ける。この負け癖から脱却できないでい... -
大相撲
優勝物語 有終の美を飾れなかった主な優勝力士 下
優勝決定戦がなく、千秋楽有終の美を飾れなかった主な力士のテーマは最終回を迎えた。 まずは千代の富士の弟弟子北勝海である。関脇・大関・横綱で各1回経験している。関脇のときは保志(本名)の四股名であった。昭和61年3月 13勝2敗 ●小結小錦初優... -
大相撲
優勝物語 初日負けて優勝した主な力士 下
栃錦の次に初日で負けて3回優勝した力士がいる。千代の富士である。もっとも栃錦は10回中3回なのに対し、千代の富士は31回中3回である。 昭和56年7月 大関 14勝1敗 ●隆の里のち何度か相星決戦をする隆の里にきっした1敗であった。場所後千代の富... -
大相撲
三賞多数獲得者たち14
◆三賞獲得12回 高安 殊4敢6技2高安は現役である。従って今後三賞を受賞した場合、数字が上がることはあり得る。高安が入幕したのは平成23年七月場所だった。高安の三賞は入幕9場所目であった。平成25年一月場所に敢闘賞を受賞した。 その年の七月場所... -
大相撲
三賞多数獲得者たち13
◆三賞獲得12回 安美錦 殊4敢2技6安美錦は幕内97場所務めた息の長い力士であった。年齢でいうと21歳から39歳までである。そのため三賞は長期に渡った。 入幕は平成12年十一月場所だった。まず、敢闘賞を受賞した。平成13年は十両落ちが1場所あった。平... -
大相撲
三賞多数獲得者たち10
◆三賞獲得11回 北勝海 殊3敢3技5八角理事長の現役時代である。昭和58年九月場所20歳で入幕した。四股名は保志(本名)であった。入幕した年から大関になるまで毎年三賞に輝いた。 <保志のブロマイド> 入幕して2場所目の十一月場所で敢闘賞を受賞し... -
大相撲
複雑化する一門5
八甲山系というのは便宜上筆者が名付けた系統である。八甲山とは何者か。明治44年春場所入幕大正11年春場所引退最高位前頭4枚目。八甲山は元々高砂系の力士であった。行司木村一宇が起こした若松部屋所属であった。大ノ里も同部屋であった。 <八甲山のブ... -
大相撲
三賞多数獲得者たち8
■三賞獲得10回 御嶽海 殊6敢1技3学生横綱・アマチュア横綱を引きさげ角界入りした逸材であった。4場所で入幕した期待の大器であった。平成28年五月場所、入幕4場所目で敢闘賞を受賞した。 翌年は技能賞と殊勲賞を2回獲得している。最初の殊勲賞は横... -
大相撲
三賞多数獲得者たち7
■三賞獲得10回 若の里 殊4敢4技2若の里の三賞は新入幕の敢闘賞が初である。平成10年五月場所のことである。1年後は技能賞を受賞している。平成12年九月場所から敢闘、殊勲、殊勲と3場所連続三賞を獲得した。最初の殊勲章は優勝曙に唯一の黒星をつけ... -
大相撲
2025年7月5日の変化
7月6日は元旭富士の伊勢ヶ濱の誕生日である。2025年で65歳になる。ということは定年になり、部屋の師匠はできなくなる。部屋の後継は照ノ富士が有力である。照ノ富士はそのとき約33歳7カ月である。そのままいけば元旭富士に再雇用はないことになる。か... -
大相撲
連勝記録考
レスリングに藤波朱里ありといわれていたが、国際試合を見るのは初めてであった。その試合内容は圧勝の連続であった。力強く勝ち上がった中国の選手には10-0勝ちした。決勝の世界ランキング1位の選手には10-0で見事オリンピック金メダルに輝いた。 こ... -
大相撲
照ノ富士はなぜ12勝優勝が多いのか
七月場所は照ノ富士10回目の優勝で終了した。大正15年の公式優勝制度から14人目の10回以上の優勝者であった。七月場所、照ノ富士は14日目・千秋楽と連敗して12勝3敗の優勝であった。照ノ富士の優勝を象徴するようであった。 <10回目の優勝照ノ富士> 照... -
大相撲
徳勝龍の土俵人生2
2011年十一月場所、晴れて十両入りした徳勝龍。新十両の場所は10勝5敗の好成績を残した。現役の関取では勢、旭秀鵬と対戦している。しかし、翌場所は肘のケガのため、2勝13敗でで幕下落ちとなってしまった。幕下1場所で十両に復帰した。2012年三月場所... -
大相撲
徳勝龍の土俵人生1
一月場所、徳勝龍は思いがけない優勝を達成した。正直徳勝龍に注目していた相撲ファンは、それほど多くいなかったのではないだろうか。だから、徳勝龍はどんな力士か把握できていなかったのでは、と想像する。そのため優勝インタビューで初めて知った面が... -
大相撲
2020年白鵬が語る白鵬杯
令和に入り、初めての白鵬杯が2月2日開催された。この日は大阪場所のチケット発売日と重なり、あわただしいスケジュールであったが、駆けつけた。白鵬杯は手荷物検査がある。また流行のコロナウィルスからか消毒ができるようになっていた。ちびっ子のた... -
大相撲
2020年大阪場所チケット事情
一月場所が済んで1週間しか経っていないが、早くも大阪場所の前売りが始まった。大阪府立体育館(エディオンアリーナ大阪)の収容人数は7500人弱である。東京場所の国技館から見るとけっこう差がある。大阪場所の特徴はイス席がSS、S、AからDまでと6種類... -
大相撲
豪風引退大相撲レポート
豪風引退大相撲、正式には豪風引退押尾川襲名披露大相撲が行われた。開場は11時。筆者は10時40分頃国技館に着いたが、多くのお客さんであふれかえっていた。入場するとエントランスに入る手前で豪風がサインや写真に対応していた。人が何重にも取り囲んで... -
大相撲
引退豪栄道!大相撲に残した爪跡2
1月29日豪栄道の引退記者会見がおこなわれた。「自分のなかではやりきった気持ちはある。今は満足している」、「自分は横綱にあがれなかったので、横綱を育ててみたい」と語っていたことが印象的だった。<豪栄道が思い出の一番にあげた2016年九月場所優... -
大相撲
引退豪栄道!大相撲に残した爪跡1
一月場所、カド番で5勝10敗と大敗した豪栄道の去就が注目されていた。これ以上相撲を取り続けるのは無理、と思う反面三月場所は地元大阪だからそこまでは現役でやるかもしれない、という2つのケースが考えられた。豪栄道の選択は前者だった。一月場所は... -
大相撲
2020年一月場所総評
★両横綱の休場に関して白鵬、鶴竜とも衰えを感じる負け方だった。それだけに今回の休場は今までの休場と意味が異なる。再び強い白鵬、鶴竜が復活するかどうかわからないほどの危うい負け方だった。白鵬も鶴竜も今年35歳になる。限界はひしひしと近づいてい... -
大相撲
■初 千秋楽 優勝を解くカギは直接対決を制する者
千秋楽を迎え、優勝圏内は1敗徳勝龍、2敗正代である。いずれも平幕力士という寂しさは否めない。大関貴景勝、関脇朝乃山には優勝を争うだけの底力がなかったことをはからずも証明してしまった。結局白鵬・鶴竜が調子のいいときしか優勝にからめない、と... -
大相撲
■初 12日目 優勝戦線に変化あり
優勝戦線に変化があった。まず、ささやかながら1敗徳勝龍と2敗輝の直接対戦がようやく実現した。輝が果敢に攻めたてるも、徳勝龍必殺の土俵際の突き落としが豪快に決まった。徳勝龍は1敗を守り、輝は3敗に後退した。また、2敗の豊山が積極的に突き離... -
大相撲
■初 4日目新旧交代の新に核なし
連敗白鵬が早々と休場した。負け方はもろかった。晩年とあって相撲はせいいっぱい。2敗から巻き返す実力も気力もなかった。休場はやむなし。2敗鶴竜は出場したからといって安泰とはいかない。相撲内容は「悪い」の一言である。重症である。結びの一番で... -
大相撲
■初 3日目 横綱・大関崩壊の危機
2日目で、横綱・大関から全勝が消えた日。立て直しをはかれる者はいるのか。と書いた。その答は意外にも早くやってきた。鶴竜の引きは負けを呼ぶ。北勝富士相手にそれを地でいった。単に2敗というより、相撲内容が悪すぎる。横綱の相撲ではない。現在2... -
大相撲
■初 2日目横綱・大関の負けぬ日はなし大相撲
横綱の負けぬ日はなし大相撲!十一月場所の白鵬対遠藤戦は流血の惨事となった。白鵬の肘かち上げが遠藤の鼻を直撃した結果起きた一番だった。遠藤はどう工夫し白鵬戦のリベンジを果たすのか。これがこの一番の最大の見所であった。<白鵬と遠藤の立ち合い... -
大相撲
大相撲初日前日見聞録
東京場所の初日前日は色々な行事が行われる。相撲ファンが当然集まる。そこでは様々な声が聞かれた。まず、石浦が出場停止にならなかったのは公平性からみると不公平である、という意見を聞いた。自ら出場停止にしてもいいのではという意見が聞かれた。今... -
大相撲
2020年一月横綱・大関に挑む11人のサムライ
2横綱・2大関が出場する一月場所が始まらんとしている。休場は幕内上位の琴勇輝である。年明け稽古場で殴り合いをした石浦は、1ヶ月の報酬減額とけん責で、出場停止までは、いかなかった。昨年は横綱・大関の休場が目立った。今年の一月場所は2横綱2... -
大相撲
一月場所・今年、記録は続く?
一月場所、16場所連続関脇小結連続在位記録を続けていた御嶽海の記録はストップした。しかし、まだ続いている記録がある。2020年一月場所及び今年は記録に変化があるのだろうか。★一月場所、琴奨菊、稀勢の里、栃ノ心、玉鷲と4年連続初優勝一月場所では20... -
大相撲
大関豪栄道のカモと苦手
大関豪栄道は今度の一月場所で大関33場所目を迎える。昨年は大関がカド番から降格するケースが目立った。豪栄道は今度のカド番が9度目である。けっこうな数字である。先場所はケガで1勝もできずに休場に追い込まれた。フル出場による負け越しが5度、途... -
大相撲
次の大関は誰か2017年版→2020年版
次の大関は誰か。実はこのテーマ、2017年時点では、次のように書いている。御嶽海、貴景勝、阿武咲、北勝富士が有力候補である。これに30歳は超えているが、若々しい相撲を取る玉鷲を入れた5人のなかから次の大関が、出る可能性が高いと思われる。<貴景... -
大相撲
大栄翔の小結までの出世街道
一月場所番付、新たに小結になった力士が 大栄翔である。着実に力をつけていたが、 ついに小結まで到達した。昨年の十一月場所 は優勝白鵬に唯一の黒星を与え、殊勲賞に 輝いた。大栄翔はここまでどんな力士人生を 歩んできたのか。大栄翔の出世街道をみて... -
大相撲
阿炎実力評価の変遷
阿炎は今年の一月場所で4場所連続小結在位である。大関から関脇に降格する力士にさえぎられて関脇昇進を阻まれているが、三役に定着してきた。上位と対戦しても遜色ない力を発揮してきたといえる。阿炎は入幕までに苦難があった。そのあたりは下記をクリ... -
大相撲
今年はどうなる!引退
昨年(2019年)は関取の引退が目立った。稀勢の里 32歳豪風 39歳安美錦 41歳嘉風 37歳これだけではない。他に引退勧告という特殊ケースの貴ノ富士がいる。幕下以下で引退を表明した元関取では天鎧鵬、出羽疾風、栃飛龍、大喜鵬、誉富士がい... -
大相撲
決まり手新分類6
足の裏以外を土俵につける技10分類のうち捻り技に目をむけていこう。■投げ技■足技■足取り技■捻り技上手捻り下手捻り肩透かし腕捻り外無双内無双合掌捻り徳利投げ首捻り小手捻り頭捻り大逆手■後ろからの技■落とす技■腕攻め■反り技■複合技■ほか捻りは投げと... -
大相撲
今年はどうなる!横綱・大関リーグ戦
昨年(2019年)ほど横綱・大関リーグ戦が乏しかった年はなかった。不戦勝不戦敗を別にして、実際土俵でおこなわれた横綱・大関リーグ戦の番数は次のようになった。一月 3横綱3大関…1番三月 2横綱3大関…10番五月 2横綱3大関…2番七月 2横綱4大... -
大相撲
三役までの所要場所数番付
2020年一月場所の番付で大栄翔が新小結に昇進した。新入幕から26場所を要しての三役であった。力士は入幕したとき、次の目標となるのが三役である。そこで新入幕の場所からどれくらいの場所数を要して三役になっているか調べてみた。対象は2020年の一月場... -
大相撲
架空年間三賞
スポーツ報知の年間最優秀力士に白鵬が選ばれた。中日スポーツの年間最優秀新人賞は、炎鵬に決定した。両力士は一月場所の初日、土俵で表彰される。うっかり席をはずして売店やトイレに立って、2人の表彰を見逃すことがないようにしていただきたい。とこ... -
大相撲
来年はどうなる!新横綱・新大関は誕生するか
新横綱誕生ほど相撲ファンをわかす話題はない。稀勢の里が横綱になったのは、2017年一月場所後であった。それからまもなく3年になろうとしている。しかし、横綱誕生は気配さえ感じさせない。そのため白鵬を脅かす力士はいつまで経っても現われない。そこ... -
大相撲
2020年一月場所番付あれこれ
1年始めの一月場所の番付が発表された。通常なら番付は30日発表だが、年末という事情から6日早くなった。特別難しい箇所はなく、ほぼ予想通りの番付になった。とはいえ、先場所多くの休場者を出した爪跡を残した番付といえる。豪栄道はカド番であり、大... -
大相撲
2019年大相撲10大ニュース6位・5位
■6位 大波乱!平幕朝乃山が初優勝五月場所、横綱白鵬全休、新大関貴景勝途中休場、大関豪栄道・高安前半で3敗と早々と優勝圏内から遠ざかっていった。そんななか、場所前、予想していなかった前頭8枚目の朝乃山が優勝戦線ににわかに浮上した。朝乃山は... -
大相撲
決まり手新分類2
足の裏以外を土俵につける技に目をむけていこう。こちらは次の10に分類した。■投げ技■足技■足取り技■捻り技■後ろからの技■落とす技■腕攻め■反り技■複合技■ほか決まり手によっては、この分類に入れていいのか悩ましかった技があった。まず投げ技からみてい... -
大相撲
2019年大相撲10大ニュース8位・7位
■8位 ベテラン豪風、安美錦、嘉風相次いで引退豪風 一月場所引退。39歳。押尾川襲名。幕下15枚目格付出でスタートし、十両12場所、幕内86場所務める。そのうち関脇1場所、小結2場所在位。三賞は敢闘賞を2回受賞している。幕下は2場所だから98%は関... -
大相撲
2019年大相撲10大ニュース10位・9位
■10位 井筒(元逆鉾)急死!鶴竜、元霧島の陸奥部屋へ移籍。+東関(元潮丸)死去元逆鉾の井筒親方が九月場所九日目、亡くなられた。場所前から体調が悪く、入院していたという。原因はすい臓がんとみられる。まだ58歳で定年前でもあり、あまりにも早すぎ... -
大相撲
2019年大相撲10大ニュース 前文
今年は重大ニュースが特に大きく際立ったモノはなかった。といってもつぶさに振り返るとそれなりにニュースはあった。土俵上だけでなく、土俵外にもあった。まったく予期しないニュースも飛び込んできた。<2回目の関脇優勝の御嶽海(右)>そんななか、相... -
大相撲
決まり手新分類1
相撲は土俵外に相手を出すか、足の裏以外を土につければいい競技である。誰の目にも明確である。剣道の一本は素人目にはわかったようでわからない。レスリングは相手の両肩をつければ勝ちだが、そこまでいかずに勝敗が決まることが多い。相撲の決まり手は... -
大相撲
優勝請負人の優勝ペース
白鵬が十一月場所で43回目の優勝を達成した。これまで40回超えはいなく、白鵬ただ一人である。大鵬に実に11回の差をつけた。もっとも晩年の白鵬の相撲は肘打ち式かちあげで、必ずしも歓迎されていない。といっても、審判部が問題視している気配はない。わ... -
大相撲
優勝回数物語2横綱最終優勝年齢番付付き
戦後、昭和22年夏場所から優勝決定戦制度が開始された。また、昭和24年から年3場所制になった。戦後の混乱期で一定の会場をもたなかったが、昭和25年から蔵前仮設国技館で興行するようになった。年3場所制は昭和27年まで続き、昭和28年から年4場所制に... -
大相撲
優勝回数物語1
白鵬が十一月場所で43回目の優勝を成し遂げた。大鵬の優勝回数を上回ること実に11回。まさしく前人未到の域に入り、絶後の数字にならんとしている。これまで最多優勝回数はどのような歴史的流れで進んできたのだろうか。改めてふり返ってみた。<白鵬、43... -
大相撲
2020年一月場所チケット事情
十一月場所のチケットは、即日完売は限られ、場所開始直前まで13日目以外の平日は販売されていた。だが、人口ナンバー1東京都、ナンバー2神奈川県、さらに福岡県より人口が多い埼玉県、千葉県を抱える東京場所はチケットの売り切れ速度が半端ではなかっ... -
大相撲
十一月場所 朝乃山15番勝負2
9日目 大栄翔戦めきめき力をつけてきた突き押しの大栄翔。朝乃山考えて立ち合いかちあげ。大栄翔突っ張りにいくが、あてがい左から引き込み、次の瞬間落ち着いてはたき込んだ。朝乃山の工夫が見られた一番。7勝2敗10日目 明生戦 朝乃山、立ち合い鋭... -
大相撲
横綱皆勤率番付
30代半が近いせいか、白鵬、鶴竜の皆勤がままならない状態である。今年(2019年)に限っても、白鵬・鶴竜ともに半分の3場所しか皆勤していない。これまで横綱は負けが込むと、休場は常套手段になっている。横綱は、いったいどのくらい皆勤しているのか調... -
大相撲
今後も続く混迷の時代
今年(2019年)の年間最多勝は朝乃山に決まった。成績は55勝35敗であった。小結では初ということであるが、これは朝乃山の責任ではない。横綱・大関の休場の多さから来ている。これで50勝台の年間最多勝は2017年から3年連続となった。まさにどんぐりの背... -
大相撲
十一月場所 朝乃山15番勝負1
十一月場所、一段と強さと成長を見せた力士が朝乃山であった。その結果一躍大関候補に浮上してきた。そんな朝乃山の相撲を写真とともにふり返ってみよう。初日 横綱鶴竜戦鶴竜突然の休場で不戦勝スタート。1勝2日目 大関貴景勝戦 突き押しパワー相撲の... -
大相撲
横綱審議委員に欠けるモノ
横綱審議委員会が場所後、優勝白鵬を評価しつつも、かちあげ、張りさしを横綱にふさわしくないとして注文をつけた。しかし、協会はこれを一蹴したようである。以前にもにたようなことがあったが、効力はなかったということである。あるいは禁止するなら全... -
大相撲
ここ3年の横綱・大関の休場率
十一月場所の横綱・大関リーグ戦は千秋楽結びの一番、白鵬対貴景勝戦の一番のみであった。こんなに寂しい取組があろうか。実は、これは十一月場所に限ったことではない。一月場所は土俵でおこなわれた横綱・大関リーグ戦は高安対豪栄道戦のみであった(白... -
大相撲
2019年 年間最多勝最終形
十一月場所を終了したことで今年1年間の成績が確定した。九月場所までは御嶽海と阿炎が45勝で最多勝に並んでいた。それを朝乃山が1差で追走していた。すべて関脇以下である。横綱・大関が、いかに休場が影響したかを物語っている。それでは、幕内1年間... -
大相撲
■福岡千秋楽 遠い世代交代
相撲界に世代交代がきている、と言う方がいる。晩年白鵬対若手大関貴景勝の対戦は今場所唯一の横綱・大関リーグ戦である。絶対的強さが影を落としている白鵬。ここへきて調子を上げてきた。一方貴景勝は1横綱・2大関との対戦なしでずいぶん負けてきた。... -
大相撲
■福岡14日目 千秋楽へ!戦いは終わらない
万全の強さではないにしても、調子を上げてきた白鵬。一方むらっ気の相撲で7敗の窮地に追い詰められた御嶽海。勝負はこう展開した。白鵬が立ち合い鋭くぶつかると御嶽海を圧倒。すぐさま刈るような外掛けに御嶽海はくずれるしかなかった。御嶽海は白鵬の... -
大相撲
■福岡13日目 明暗を分けた白鵬と御嶽海
各段の6戦全勝同士が激突する13日目。その中の幕下で元大関照ノ富士の優勝が決まった。先場所は7番相撲で優勝を逃していた。だが、今場所は對馬洋に苦戦したが、辛抱して勝利した。幕下10枚目の全勝だけに十両復帰は決定的になった。苦難のなかの元大関... -
大相撲
■福岡12日目 忘れられた相撲は下半身で取るの教え
優勝戦線に動きがあった。2敗朝乃山がぱっとしない御嶽海の出足相撲に屈して3敗に後退した。まさにまさかの展開である。そもそもこの対戦は千秋楽と読んでいた。読み違いは勝敗にまで及んでしまった。白鵬は右四つ、遠藤は左四つだけにどういう展開にな... -
大相撲
■福岡11日目 場所の行方
11日目が終わった時点で場所の行方を書くのは異例である。それだけ読めない場所だっとも言える。白鵬は繰り上げ対戦者竜電を問題にしなかった。朝乃山も宝富士を退けた。優勝は1敗白鵬と2敗朝乃山に絞られてきた。どちらが有利か。1差をつけているだけ... -
大相撲
■福岡10日目 絞られた見どころ
5時間半かけて福岡入りした。幕内の取組に思わずエキサイトする場面は少なかった。ただ、淡々と消化していく。そんなそっけなさを感じざるを得なかった。大関を目指す御嶽海が力なく竜電に敗れる姿。それはもう大関は望むべくもない、自ら破棄したようにし... -
大相撲
■福岡9日目 白鵬と朝乃山の優勝争いはどこまで続く
2横綱3大関がたちまち1横綱1大関へと激変した十一月場所。取組的には貴景勝対北勝富士が今日の好取組である。貴景勝は北勝富士に対し激しく突き押し、ときにはゆさぶり、最後は突き落としで決めた。北勝富士は東土俵下までころがり落ちた。一時気力を... -
大相撲
■福岡8日目 場所の崩壊?
場所入りして土俵入りまでした高安が、後半戦において突如休場を表明したのには驚かされた。どうも腰痛で歩けないとのことである。極めて珍しい考えられないケースである。高安は今場所カド番であり、これで3勝5敗となった。明日9日目の取組はない。高... -
大相撲
■福岡7日目 7日目の珍事及び横綱候補ゼロ危機
気力と闘志を欠いていた連敗三羽烏高安、貴景勝、御嶽海がそろって連敗を脱出した。七日目は気力・闘志を感じさせた。御嶽海は琴勇輝を相手に前に出る攻撃相撲で退けた。高安は突き押しが鋭い玉鷲相手に押し込まれたが、ひるむことなく反撃に出ようとした... -
大相撲
■福岡4日目 御嶽海・高安の敗戦を考察
大関を目指す御嶽海は平幕大栄翔にもろざしに入られ、こらえる間もなくあっさり土俵を割った。この敗戦で早くも2敗となった。大関を目指す者が平幕に負けていては先行きが怪しくなる。優勝した2018年七月場所後の御嶽海の下位敗戦は以下である。九月場所... -
大相撲
■福岡3日目 朝乃山を退けた白鵬の頭脳作戦
3日目から友風が休場した。それも長期化しそうな師匠の談話である。休場者は止まることを知らない。これが毎場所繰り返されるのだから、たまらない。休場に関して無為無策を続けるなら、毎場所同じことが繰り返されることになる。それは結局看板倒れ、看... -
大相撲
■福岡2日目 本命なき場所が表面化
2日目、豪栄道が休場した。十両一山本も同様である。休場の連鎖で早くも関取4人目である。この流れではまだありそうな予感がする。体重過多を医学的、科学的に真剣に考えないと、大相撲のけが人続出は今後も続きそうである。豪栄道の休場によって横綱・... -
大相撲
■福岡初日 白鵬、危険な相手北勝富士を粉砕
横綱鶴竜が初日突然休場した。前日までその気配はまったくなかっただけに意外であった。これで鶴竜の2019年の休場率は37%になった。ここ3年では43%に上がってしまった。1年に直すと休場日数は約39日に相当する。これで横綱は片肺飛行となってしまった... -
大相撲
2019年十一月場所の視点
10日から今年最後の本場所が始まる。十一月場所の視点は何か。何を注視して観戦すべきか、改めて見ていこう。<福岡国際センター>★幕内・十両の休場者多数に歯止めはあるのかここ1年、これでもかというくらい幕内・十両の休場者は多かった。それが以下の... -
大相撲
横綱・大関に挑む10人のサムライ
2横綱・3大関が出場する十一月場所が始まる。今年は休場が目立っただけに千秋楽まで取れるかどうか懸念はある。横綱・大関に挑む関脇以下は上位に休場がなければ、東前頭3枚目の宝富士までである。関脇から東3枚目までで、ここ1年間の横綱・大関戦の... -
大相撲
御嶽海の15日間を推測する2
<御嶽海>ここからは対戦成績で負け越しの力士が5人登場する。▼対小結その2御嶽海6(××○●○○)4遠藤対戦成績は拮抗している。遠藤のうまさは四つになってこそ発揮される。御嶽海はそれを封じるために突き押しからどんどん前に出る相撲を取りたいところ... -
大相撲
休場が気になる両横綱
横綱というと、優勝争いをひっぱり、最終的に優勝してしまう特別な存在である。ところが現在の鶴竜・白鵬の両横綱はそこまでいっていない。実に休場が多いのである。先場所の九月場所、白鵬は初日北勝富士に敗れると、2日目から突然休場してしまった。鶴... -
大相撲
大関優勝あれこれ
大関の優勝がとだえて久しい。平成29年一月場所の稀勢の里が最後の大関優勝となっている。優勝制度が協会制定となったのは大正15年からである。先場所の御嶽海優勝まで461場所経過した。そのうち大関の優勝は110場所ある。全体の約23.9%である。<優勝稀... -
大相撲
2010年の事件簿
暴行問題は拓郎さんで終了と思いたいところだが、そうは言い切れないところに苦悩がある。しかし、暴力団との関係断絶は果たせたと見て間違いないようである。しかし、この問題も古くからの癒着で、特に問題となっていた2010年は根が深かった。琴光喜野球... -
大相撲
続 記録からみた優勝決定戦
九月場所、関脇御嶽海対関脇貴景勝の優勝決定戦は78回目であった。御嶽海は優勝決定戦で関脇として8人目の優勝を飾った。優勝決定戦で関脇優勝したのは以下である。増位山朝汐佐田の山長谷川千代の富士千代大海出島御嶽海<御嶽海>優勝決定戦最多優勝は... -
大相撲
記録からみた優勝決定戦
九月場所は関脇御嶽海と関脇貴景勝の間で優勝決定戦がおこなわれた。その結果御嶽海が2回目の優勝を達成した。関脇同士の優勝決定戦は史上初であった。平成24年は五月場所では、史上初の平幕同士の優勝決定戦があった。旭天鵬が栃煌山に勝って初優勝した... -
大相撲
神風が見た強豪ベスト10をほかと比較
相撲解説者神風さんはあまり知られていないが、この目で見た強豪ベスト10をあげている。対象は玉錦から千代の富士までである。ただし、千代の富士はまだ現役であり、神風さんが発表した時点では昭和62年一月場所までの千代の富士と推測される。その時点の... -
大相撲
横綱大関
九月場所優勝した御嶽海は、十一月場所大関を目指すという。近年大関昇進の目安は直近3場所で33勝である。だとすると御嶽海が大関に昇進するためには、十一月場所で12勝3敗が求められることになる。ところで大関昇進はなぜ目安なのだろうか。はっきり基... -
大相撲
5場所経過した2019年 年間最多勝レース
七月場所まで休場がありながら鶴竜と白鵬が争っていた年間最多勝レースは、5場所経過して、どのように変化したか。九月場所は、横綱・大関が3人休場した。これがどのような影響を与えたか。5場所までの経過をまとめてみた。なお、対象は5場所幕内に在... -
大相撲
大盛況の中、稀勢の里髷との別れの日
それは一通のメールで始まった。稀勢の里の引退相撲が大行列だというのだ。大勢の人が入り口に集中しているのか。と思っていたが、そうではなかった。入場しようとする方が長蛇の列をつくっていたのだ。それは正門から南門を曲がり、さらに先にのびている... -
大相撲
里山引退相撲レポート
里山の引退相撲が国技館でおこなわれた。学生出身だけに母校の各学生が国技館をいくらか占めた。9月28日、里山引退相撲の様子を追ってみよう。<ファンに対応する里山>エントランス前には里山がファンに対応していた。人、人、人が里山を取り囲む。そば... -
大相撲
2019年九月場所総評
★両横綱をはじめ休場者が多数出た。休場者及び出場停止者は9人に及んだ。鶴竜(途中休場)白鵬(途中休場)高安(全休)逸ノ城(途中休場)妙義龍(途中休場後再出場)豊ノ島(途中休場)嘉風(初日から休場後引退)青狼(途中休場後再出場再休場)貴ノ富... -
大相撲
■秋14日目 あってもいい幕内2部優勝
もはや、白鵬・鶴竜・高安不在のなかで低レベルの優勝争いを語るのは、気が進まない。だが、触れないわけにはいかない。まず新入幕の剣翔。にわかに浮上しただけに当然上位好調組との対戦は皆無である。この日の対戦相手は琴勇輝。相撲は琴勇輝のパワーに... -
大相撲
■秋13日目 今後もおこりえる混乱場所
貴景勝が、対戦成績で負け越している力士の一人が豪栄道である。貴景勝対豪栄道、結びの一番は思いがけない展開となった。貴景勝低くあたりにいくところ、豪栄道は左上手を取ってすぐさま投げにいって、勝負は一瞬のうちに決まった。貴景勝の2敗単独トッ... -
大相撲
■秋5日目この2番!貴景勝対北勝富士・鶴竜対朝乃山
貴景勝が対戦圏内で、対戦成績で負け越している力士は、鶴竜、豪栄道、御嶽海の3人だけである。白鵬、高安は休場だから除外される。それでも北勝富士は、あなどれない相手である。押し相撲は押されると弱いと言われる。北勝富士の馬力は貴景勝を後退させ... -
大相撲
■秋3日目 高安・白鵬の休場がもたらしたモノ
鶴竜が立ち合いから果敢に碧山を攻め、機を見てはたき込んだ。鶴竜の相撲は安定している。ここまでは優勝を争える第一候補である。それでは第二候補はというと、白鵬が休場したため、該当する力士が見当たらない。大関は期待できない。2ケタがあげられな... -
大相撲
■秋2日目 明暗を分けた気になる3力士
初日取っただけで白鵬が休場してしまった。これにはさすがにあっけにとられた。かつては超人白鵬といっていたが、いまは生身の人間に戻ってしまった。今年にはいって3度目の休場である。限界が近づいているような気がする。優勝回数はもう増えることはな... -
大相撲
■秋初日 気になる負け方・勝ち方
パワー相撲のあたり、一気の出足ほど危険なモノはない。初日の取組で白鵬の対戦相手が一番難しい。その相手は北勝富士である。白鵬張り差しにいくも、脇があいたところを北勝富士が右差しを深くさす。白鵬、体が起き気味。北勝富士がそのままいっぺんに走... -
大相撲
2019年九月場所の視点
このところ引退ラッシュである。九月場所後には元里山、元稀勢の里の引退相撲がある。一月場所後には元豪風の引退相撲がおこなわれる。元豪風は今日7日相撲塾で、体重減の近況、入門のいきさつや隠岐の海との関係、2度の一本背負い秘話など、楽しい話を... -
大相撲
2019年九月横綱・大関に挑む11人のサムライ
2横綱3大関が勢ぞろいする、とはいかなかった。高安が初日から休場することになった。残った横綱・大関も、千秋楽まで取りきるかは、わからない。横綱・大関に挑む力士は前頭西4枚目正代までである。ただし、貴景勝は元大関のプライドから、挑むサムラ... -
大相撲
御嶽海のとてつもない記録の予感
御嶽海は九月場所を東関脇で迎える。これで16場所連続関脇・小結在位場所数を続けていることになる。スタートは2017年三月場所である。本来御嶽海は大関を目指していただきたいのだが、初優勝以降いっこうに2ケタ勝利があげられないでいる。このままでは... -
大相撲
千代の富士との比較でみる30歳以降の白鵬
年6場所時代の大横綱は30歳をすぎたら引退が近かった。大鵬は30歳以降6場所しか務めていない。北の湖は11場所である。例外は千代の富士で36場所務めている。白鵬は数々の大記録をうちたてた。ここではあえて30歳以降の白鵬に焦点をあててみよう。<白鵬... -
大相撲
2019年九月場所前稽古総見見聞記
本来五月場所前に行われる公開稽古総見は、10連休の前に実施の延期を余儀なくされた。それが九月場所前の今日8月31日に実施された。今回も5時半に国技館に着いた。櫓より前の位置に並んだ。4列に並び直すとチケット売り場の前にまで来た。先頭は徹夜だ... -
大相撲
鶴竜をめぐる優勝記録
七月場所、6回目の優勝を飾った鶴竜。以前熱狂的な鶴竜ファンと5回は優勝しときたいと話したことがあったが、それを上まわったことになる。本人はさらに2ケタ優勝を目指すようだが、それは容易ではない気がする。鶴竜が初優勝したのは、平成26年三月場... -
大相撲
通算最多勝利に挑んだ魁皇の苦闘
今から8年前の平成23年七月場所、千代の富士の通算最多勝利1045勝に挑んだ力士がいた。大関魁皇である。先場所まで1044勝で記録の更新は確実と思われた。ところがふたをあけると大苦戦が待ち受けていた。初日嘉風、2日目小結豪栄道、3日目関脇鶴竜に負... -
大相撲
幻の5横綱
4横綱はそれなりにある。最近では稀勢の里が横綱に昇進して、白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4横綱時代があった。日馬富士の引退で4横綱時代は終焉を迎えた。さらに稀勢の里の引退で現在は2横綱である。ところが、歴史のなかにはあわや5横綱が出現... -
大相撲
鶴竜と白鵬のこれから
七月場所は久々に横綱同士で優勝を争った。鶴竜が白鵬との直接対決を制し、6回目の優勝を飾った。白鵬は次点に終わった。七月場所は両横綱健在を示した場所と言える。ただ、これが、今後も続くかというといささか見通せなくなる。<七月場所優勝を争った... -
大相撲
炎鵬は舞の海を越えられるか
五月場所、新入幕炎鵬は7勝2敗から6連敗して負け越した。千秋楽は松鳳山と大熱戦を展開したが、もう一歩及ばず、負け越してしまった。歴史は繰り返すのか。七月場所の炎鵬は7勝3敗から3連敗した。14日目に負ければまたも7勝7敗となり、千秋楽は予...