◆三賞獲得11回
北勝海 殊3敢3技5
八角理事長の現役時代である。昭和58年九月場所20歳で入幕した。
四股名は保志(本名)であった。入幕した年から大関になるまで毎
年三賞に輝いた。
入幕して2場所目の十一月場所で敢闘賞を受賞した。翌年昭和59年
一月場所、連続敢闘賞を成し遂げた。また十一月場所技能賞を受賞
した。保志のぶつかり稽古はすさまじく、千代の富士の胸に激しく
ぶつかっていった。押し、寄り切りを得意とした。昭和60年は殊勲
賞、技能賞2回獲得した。殊勲賞は横綱隆の里、北天祐はじめ3大
関を倒しての評価だった。
昭和61年は4場所連続三賞に輝いた。前年の十一月場所から5場所
連続になる。技能-技能-殊勲・技能-敢闘-殊勲であった。三月
場所では初優勝を達成している。初日と千秋楽に負けの13勝2敗で
あった。九月場所大関に昇進し、三賞に終止符を打った。大関から
四股名を北勝海に改めた。
豪栄道 殊5敢3技3
序ノ口から1年4場所で十両入り。平成19年九月場所入幕した。21
歳であった。その場所で敢闘賞を受賞した。その後平成22年以外は
毎年三賞に輝いている。
平成20年九月場所、2回目の敢闘賞を受賞した。平成21年五月場所、
技能賞を獲得した。右四つ引きつけての寄り。出し投げ、切り返し
などで体勢をくずしての寄りを得意とした。
平成22年は試練の年になった。七月場所は大相撲野球賭博問題によ
る謹慎休場となった。野球賭博では多くの力士と親方一人が処分さ
れた。そのため翌場所は十両に降格している。
平成23年は八百長発覚で三月場所が中止になった。翌技能審査場所
で2回目の技能賞を受賞した。平成24年は敢闘、殊勲、技能を獲得
した。殊勲賞は横綱白鵬に勝ったことによる。白鵬は珍しく10勝5
敗だった。
平成25年にも殊勲賞を獲得している。平成26年は3場所連続殊勲賞
に輝いている。五月場所、七月場所で優勝白鵬を破っている。九月
場所、豪栄道は大関に昇進して三賞にピリオドを打った。