一月場所、元大関霧島は敢闘賞を受賞した。霧島は大関降格後10場
所経過したが、これまで敢闘賞3回、技能賞1回獲得している。連
続11勝しており、三月場所の成績によっては大関に復帰するかもし
れない。元大関高安は大関降格後36場所で敢闘賞2回、殊勲賞・技
能賞各1回受賞している。

はかに元大関の現役に朝乃山・正代・御嶽海がいるが、三賞に無縁
である。御嶽海が大関になったときコロナだったため、国技館の売
店に御嶽海弁当は販売されなかった。幻の御嶽海弁当になってしま
った。
昭和22年秋場所、戦後低迷だった大相撲を盛り上げようと三賞が誕
生した。元大関の初受賞は名寄岩である。双葉山・羽黒山とともに
立浪三羽烏と称されたほどの力士である。土俵では相手が横綱であ
ろうと誰であろうとにらみつけ、闘志をむき出しにした。ついたあ
だ名が怒り金時であった。
名寄岩は大関降格後も必死に土俵を務め、その間2回敢闘賞を受賞
した。その真摯な相撲ぶりは見る者の感動を呼び全国的人気力士と
なっていった。相撲は40歳まで取り、引退した。引退後、日活が名
寄岩をモデルにした「涙の敢闘賞」という映画を製作し、上映した。
また、新国劇が「名寄岩」を公演したほどであった。

その後三根山が敢闘賞を受賞した。魁傑は2度大関に昇進し、2度
落ちた希有な力士であった。最初の大関降格後優勝している。三賞
は元大関として3回敢闘賞を獲得している。「休場は試合放棄」の
名言を残している。クリーンな力士だった。
さらに貴ノ浪・出島が元大関として敢闘賞を受賞した。雅山は大関
降格後68場所務めた。その間新大関の白鵬と優勝決定戦を行ってい
る。三賞は殊勲賞・敢闘賞2回・技能賞を獲得している。朝乃山、
正代、御嶽海の三賞受賞の日は来るのだろうか。