大相撲

大栄翔の小結までの出世街道

2020年1月6日

一月場所番付、新たに小結になった力士が
大栄翔である。着実に力をつけていたが、
ついに小結まで到達した。昨年の十一月場所
は優勝白鵬に唯一の黒星を与え、殊勲賞に
輝いた。大栄翔はここまでどんな力士人生を
歩んできたのか。大栄翔の出世街道をみて
いこう。
大栄翔A
大栄翔はその四股名からもわかるとおり埼玉
栄高校相撲部出身である。今や大相撲に多数
の力士を輩出している名門校である。ただし、
相撲は小学校のときから取っていた相撲少年
であった。この点は遠藤と同じである。入門
は元大翔山の追手風部屋であった。四股名は
前相撲で高西、序ノ口では大翔栄であった。
20120325千秋楽十両 670
<2012年3月 序ノ口優勝>

出世はかなり順調であった。序ノ口から6場
所後は幕下であった。三段目2場所目の2012
年の九月場所から現在の大栄翔に改名して
いる。幕下では連続負け越して三段目に逆戻
りしたが、優勝してすぐに幕下に復帰した。
復帰からわずか1年で十両入りを決めた。
序ノ口から数えて14場所を要しての十両入り
だから、かなり早い出世である。幕下以下の
成績は67勝31敗○36である。
140117六日目幕下 854石浦対大栄翔
<2014年1月 幕下時代の大栄翔(右) 対戦相手は石浦>

十両は7場所かかって入幕した。3場所は
負け越しているので苦戦ぶりがうかがえる。
だが、本当の苦難は入幕後に待っていた。
幕内に定着できないのである。2度十両落ち
している。最初は2場所、再入幕は4場所
しか幕内を維持できなかった。幕内に定着
できるようになったのは、再々入幕からで
ある。
140713初日幕下 522
<2014年7月 新十両>

2017年三月場所=再々入幕の場所、11勝を
あげ、翌五月場所で初の上位戦となった。
3横綱・2大関戦は全敗であり、成績は4勝
11敗と惨敗であった。そのあとの上位再挑戦
は1年後2018年五月場所であった。このとき
大関豪栄道から勝利しているが、5勝10敗で
太刀打ちできなかった。
180520八日目幕内 1173
<2018年5月 大関豪栄道から勝利>

大栄翔が上位に定着し始めたのは2019年三月
場所以降であった。三月場所、五月場所は
7勝8敗と惜敗した。三月場所は高安・豪栄
道の2大関から勝利している。大栄翔が上位
で勝ち越し始めたのは七月場所からであった。
現在3場所連続勝ち越し中である。大栄翔は、
2019年47勝43敗。横綱戦は1勝5敗、大関戦
は5勝6敗であった。
190913六日目幕内 927
<2019年9月 鶴竜から金星>

大栄翔は現在26歳、165キロで突き押し相撲
を得意とする。今後どこまで飛躍するか。
気になる力士である。

朝のワイドショーで白鵬がインタビューを
受けていました。

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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