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優勝請負人の優勝ペース

白鵬が十一月場所で43回目の優勝を達成した。
これまで40回超えはいなく、白鵬ただ一人で
ある。大鵬に実に11回の差をつけた。もっと
も晩年の白鵬の相撲は肘打ち式かちあげで、
必ずしも歓迎されていない。といっても、
審判部が問題視している気配はない。わずか
に横審が物言いをつけたが、協会が一蹴して
いるだけに効力は疑わしい。この辺がファン
をやきもきさせている。
07九州八日目幕内 099白鵬土俵入り
<白鵬>

これまで優勝請負人といわれる横綱は大鵬、
北の湖、千代の富士、朝青龍である。これに
白鵬を加えた5横綱がビッグ5である。そこ
で優勝請負人5横綱の優勝スピードはどれ
くらいなのか。ほかと比較することで改めて
白鵬の優勝スピードを浮き彫りにできる。
初優勝した年から毎年の優勝回数をだして
みた。( )は通算優勝回数である。
優勝ペースA
大鵬W1
<大鵬>

初優勝から4年目の優勝こそ朝青龍がリード

したが、ここまでであった。ただ、朝青龍の
スピードと集中力は日馬富士以上であった。
見る者を魅了した。7年目となると通算優勝
回数は、ほぼ横並びとなった。やや北の湖が
後退していった。
優勝30回以上となると、大鵬、千代の富士、
白鵬の領域である。10年目、大鵬は30回目の
優勝に到達した。そのとき千代の富士は31回
目の優勝を成し遂げていた。ただし、これが
最後の優勝になった。白鵬は30回目の優勝を
すでに9年目に達成していた。10年目は驚異
的にも35回の優勝を遂げていた。
千代の富士
<千代の富士>

13年目以降は大鵬、千代の富士には未知の
領域である。大鵬・千代の富士の数字はけし
て見劣りするものではない。大横綱にふさわ
しい値である。白鵬は2人の先輩横綱を超え
ている。その要因はなんといっても白鵬の
休場の少なさにある。今の白鵬は、年3場所
制?になっているが、全体的には、きわめて
休場の少ない横綱である。
白鵬の優勝回数43は空前絶後、70年は破る者
が現われないのではないだろうか。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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