1月29日豪栄道の引退記者会見がおこなわ
れた。「自分のなかではやりきった気持ちは
ある。今は満足している」、「自分は横綱に
あがれなかったので、横綱を育ててみたい」
と語っていたことが印象的だった。
<豪栄道が思い出の一番にあげた
2016年九月場所優勝を決めた玉鷲戦>
さて、前回まで豪栄道の入幕7場所目まで
触れてきた。その後を追っていこう。
場所小結に昇進した。しかし、横綱・大関に
全敗(5敗)し、5勝10敗と大敗した。年が
改まった2009年一月場所は前頭3枚目に番付
を落とした。横綱戦はなかったが、大関戦は
魁皇に勝ち1勝3敗、最終的に10勝5敗で
技能賞を受賞した。
翌三月場所、再び小結に返り咲いた。横綱戦
2敗、大関琴欧洲・千代大海に勝って大関戦
2勝2敗、最終的に9勝6敗で横綱・大関
フル対戦で勝ち越した。翌五月場所、初めて
関脇に昇進した。この時期の豪栄道はまだ、
上位で勝ち越せるだけの十分な力がなかった。
2場所連続上位負け越し。幕内中位で勝ち
越して上位に復活しても負け越しが続いた。
そうしたなか事件がおきてしまった。2010年
五月場所、琴光喜の野球賭博事件が発覚した。
事件は広がりをみせ、ほかに関与した者が
続出した。そのなかに豪栄道がはいっていた。
そして1場所出場停止になった。そのため、
翌九月場所は十両に降格してしまった。
実力で十両に落ちたわけではないので、1場
所で幕内に戻ってきた。再入幕の3場所後の
2011年技量審査場所、前頭筆頭で琴欧洲、
魁皇、把瑠都、日馬富士の4大関を撃破して、
11勝4敗の好成績をあげた。この場所技能賞
を受賞した。しかし、翌場所5勝10敗と大き
く負け越してしまった。
豪栄道が関脇に定着しだすためには、もう
少し時間を要した。それは2012年五月場所
からであった。横綱は白鵬、大関は日馬富士、
把瑠都、稀勢の里、琴奨菊、琴欧洲、鶴竜と
6大関になっていた。ここから豪栄道は14場
所連続関脇を務めている。といってもすべて
勝ち越したわけではない。7勝が2場所ある
が、東関脇から西関脇と半枚落ちであった。
番付運がもたらした結果であった。
勝ち越したわけではない。7勝が2場所ある
が、東関脇から西関脇と半枚落ちであった。
番付運がもたらした結果であった。
この14場所連続関脇時代、殊勲賞を5度受賞
している。主な横綱・好成績大関からの勝利
は以下である。
初受賞 横綱白鵬
2度目 優勝横綱白鵬、11勝大関稀勢の里
3度目 横綱日馬富士
4度目 優勝横綱白鵬
5度目 優勝横綱白鵬 横綱鶴竜 大関琴奨菊
豪栄道は2014年七月場所後、12勝-8勝-
12勝で大関に昇進したが、実は七月場所は
大関を目指す場所とされていたわけではなか
った。前場所が8勝では無理もなかった。
ところが大関琴奨菊が快進撃で、12勝で優勝
を目指して千秋楽を迎えた。豪栄道はその
琴奨菊に快勝して12勝をあげると大関昇進の
気運が盛り上がり、昇進が決定した。
(この項目続く)
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