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引退豪栄道!大相撲に残した爪跡2

1月29日豪栄道の引退記者会見がおこなわ
れた。「自分のなかではやりきった気持ちは
ある。今は満足している」、「自分は横綱に
あがれなかったので、横綱を育ててみたい」
と語っていたことが印象的だった。
160924十四日目幕内 493
<豪栄道が思い出の一番にあげた
2016年九月場所優勝を決めた玉鷲戦>

さて、前回まで豪栄道の入幕7場所目まで
触れてきた。その後を追っていこう。
豪栄道2A
2008年九月場所、上位で10勝して翌十一月
場所小結に昇進した。しかし、横綱・大関に
全敗(5敗)し、5勝10敗と大敗した。年が
改まった2009年一月場所は前頭3枚目に番付
を落とした。横綱戦はなかったが、大関戦は
魁皇に勝ち1勝3敗、最終的に10勝5敗で
技能賞を受賞した。
090320春六日目幕内 911
<2009年3月 関脇稀勢の里から勝利>

翌三月場所、再び小結に返り咲いた。横綱戦
2敗、大関琴欧洲・千代大海に勝って大関戦
2勝2敗、最終的に9勝6敗で横綱・大関
フル対戦で勝ち越した。翌五月場所、初めて
関脇に昇進した。この時期の豪栄道はまだ、
上位で勝ち越せるだけの十分な力がなかった。
2場所連続上位負け越し。幕内中位で勝ち
越して上位に復活しても負け越しが続いた。
そうしたなか事件がおきてしまった。2010年
五月場所、琴光喜の野球賭博事件が発覚した。
事件は広がりをみせ、ほかに関与した者が
続出した。そのなかに豪栄道がはいっていた。
そして1場所出場停止になった。そのため、
翌九月場所は十両に降格してしまった。
実力で十両に落ちたわけではないので、1場
所で幕内に戻ってきた。再入幕の3場所後の
2011年技量審査場所、前頭筆頭で琴欧洲、
魁皇、把瑠都、日馬富士の4大関を撃破して、
11勝4敗の好成績をあげた。この場所技能賞
を受賞した。しかし、翌場所5勝10敗と大き
く負け越してしまった。
110510三日目幕内 900把瑠都戦
<2011年技量審査 把瑠都を投げる豪栄道>

豪栄道が関脇に定着しだすためには、もう
少し時間を要した。それは2012年五月場所
からであった。横綱は白鵬、大関は日馬富士、
把瑠都、稀勢の里、琴奨菊、琴欧洲、鶴竜と
6大関になっていた。ここから豪栄道は14場
所連続関脇を務めている。といってもすべて
勝ち越したわけではない。7勝が2場所ある
が、東関脇から西関脇と半枚落ちであった。
番付運がもたらした結果であった。
この14場所連続関脇時代、殊勲賞を5度受賞
している。主な横綱・好成績大関からの勝利
は以下である。
初受賞 横綱白鵬
2度目 優勝横綱白鵬、11勝大関稀勢の里
3度目 横綱日馬富士
4度目 優勝横綱白鵬
5度目 優勝横綱白鵬 横綱鶴竜 大関琴奨菊
140723十一日目幕内 1282白鵬戦
<2014年7月 白鵬を撃破した豪栄道>

豪栄道は2014年七月場所後、12勝-8勝-
12勝で大関に昇進したが、実は七月場所は
大関を目指す場所とされていたわけではなか
った。前場所が8勝では無理もなかった。
ところが大関琴奨菊が快進撃で、12勝で優勝
を目指して千秋楽を迎えた。豪栄道はその
琴奨菊に快勝して12勝をあげると大関昇進の
気運が盛り上がり、昇進が決定した。
(この項目続く)

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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