豪栄道の大関時代の検証は他の大関との比較
によって明らかにしていこう。豪栄道は何位
くらいの大関なのか。項目別に調査してみた。
対象は昭和に誕生した能代潟以降の大関と
した。最高位が大関の力士は能代潟から貴景
勝まで48人いる。
★大関在位場所数
豪栄道の大関在位場所数は33場所である。
5年半に及んで大関にいたことになる。戦前
は場所が少ないため、在位場所数はそれほど
大きくはならなかったが、ただ一人能代潟は
22場所務めている。戦後初めて30場所を突破
した大関が北葉山である。30場所在位した。
横綱になれなかった豊山(前名内田)が34場
所在位と更新した。
この数字を一挙に更新したのが貴ノ花である。
50場所という途方もない数字である。当時は
区切りのいい数字でもあり、相当話題になっ
た。だがこの記録をさらに上回る大関が出現
することになる。千代大海と魁皇の65場所で
ある。これが最高記録である。豪栄道の33場
所大関在位は10位になる
★大関勝率
豪栄道は大関の成績が260勝194敗41休である。
勝率5割7分3厘である。これは1場所あた
り8.6勝である。大関の順位としては29位に
なる。大関で苦しんだことがうかがえる。
ちなみに大関勝率のベスト5が以下である。
意外なことに(?)高安が1位である。勝率
6割以上は16人しかいない。
高安 6割6分5厘
把瑠都6割5分8厘
琴風 6割5分8厘
豊國 6割5分6厘
清水川6割4分9厘
★大関負け越し率
豪栄道は大関33場所中10回負け越している。
大関2場所目にいきなり5勝10敗と大敗して
いる。その負け越し率は30%である。1年に
1.8場所負け越したことになる。これは大関
の中では25位になる。ベスト5は以下である。
10%台は10人しかいない。なお、一部の大関
のみ恩恵を与えられている公傷の場所も負け
越し場所として扱っている。
琴風 9%
琴光喜 11.8%
貴ノ花 12%
把瑠都 13.3%
北天佑 13.6%
★大関休場率
大関休場率=(大関休場数+大関不戦敗)/
大関として出場すべき日数
大関休場率を以上のように定義した。不戦敗
は出場していないので加えた。また、一部の
大関のみ恩恵を与えられている公傷の場所も
休場場所として扱った。豪栄道は41休7不戦
敗である。出場すべき日数は495日である。
その結果休場率は9.7%になった。これは大関
では25位にあたる。ベスト5は以下である。
清水川 0(12場所)
魁傑 0(9場所)
鏡岩 0(6場所)
貴ノ浪 1.6%
豊山 1.8%
大関は選ばれし者である。それだけでも輝か
しい力士人生である。大関成績はもうひとつ
だったが、全勝優勝は最高の瞬間であった。
親方人生に幸あれと願わずにはおれない。
美術書を開いてみました。
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