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横綱審議委員に欠けるモノ

横綱審議委員会が場所後、優勝白鵬を評価
しつつも、かちあげ、張りさしを横綱にふさ
わしくないとして注文をつけた。しかし、
協会はこれを一蹴したようである。以前にも
にたようなことがあったが、効力はなかった
ということである。あるいは禁止するなら
全力士を対象とすべきだ、という意見もある。
舟橋
<原則をまげなかった
ミスタ-横審舟橋氏の記事>

この件はともかく、横綱審議委員会はそも
そも、そんなえらそうなことが言える立場
なのか。横綱審議委員会から「こんな弱い
横綱をつくって申し訳なかった」というお詫
びの言葉をかつて1度も聞いたことがない。
横綱審議委員会が誕生後、千代の山から稀勢
の里まで32人の横綱がいる。横綱で優勝なし
が3人、たった1回優勝が6人もいる。
まさに粗製乱造の結果であろう。言えること
は、横綱昇進基準の第一項を無視しすぎて
いる。それは「一、横綱に推薦する力士は
品格、力量が抜群であること」本来横綱の
基準はこれで十分である。
厳しい評論でなる彦山光三氏は実力番付を
制作したとき、横綱朝潮を大関に位置した。
横綱の力はないと判断した結果であった。
筆者がかつて相撲好きの会にいたとき、予想
番付コンテストがあった。筆者は横綱双羽黒
を横綱にふさわしくなく、いつも大関にして
いた。
朝潮
<朝潮のブロマイド>

品格・力量抜群の横綱なら時代を築いている。
そうでなくとも通算優勝回数10回以上は必要
であろう。そうでない横綱は現役で亡くなら
れた玉の海を別にすれば、19人いる。
1999年に発行された「横綱物語」(日本スポ
ーツ出版社刊)には「横綱とは?今のままの
制度でよいのか!?」と題して特集を組んで
いる。横審は応援団かという見出しが見える。
弱い横綱は御免だ、ということで論陣を張っ
ている記事が見える。
横綱物語

<横綱物語(日本スポーツ出版社刊)>

横綱を自らおとしめた横審に、お詫びという
言葉はないようである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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