幕下10枚目で照ノ富士が幕下優勝して、正式
に十両復帰が決定した。ここまでの道のりは
長かった。また元大関が幕下以下で相撲を
取るなど今までありえなかった。それだけに
長くつらい相撲人生だったが、見事復帰を
果たした。ここまでの照ノ富士の歩みを改め
て振り返ってみよう。
2015年、照ノ富士は関脇で優勝して大関に
昇進した。大関を12場所務めたあと、連続
途中休場で負け越して、大関の座をあけわた
した。それだけではない。その後も途中休場
によって2場所で十両へ降格した。十両1場
所は皆勤したものの、負け越し。さらに翌場
所途中休場で、元大関は幕下まで降格した。
ここまでの照ノ富士の相撲は痛々しかった。
2017年
七月 大関1勝5敗9休
九月 大関1勝5敗9休
十一月関脇0勝5敗10休
2018年
一月 前10 0勝8敗7休
三月 十両5 6勝9敗
五月 十両8 0勝9敗6休

<三月 序二段で再スタート>
ここで中途半端に出場するより治療に専念
する方向に転換した。4場所全休した。番付
は急速に落ちて、ついに序二段まで下がった。
出場は今年(2019年)の三月場所であった。
ここで7勝して復帰の場所を飾った。優勝
決定戦で惜しくも狼雅に敗れ、優勝はなら
なかった。翌場所は三段目で6勝1敗だった。
1敗は大翔成であった。この成績で幕下59枚
目に戻した。
2018年
七月 幕下6 全休
九月 幕下47 全休
十一月三段目27全休
2019年
一月 三段目88全休
三月 序二段48 7勝
五月 三段目49 6勝1敗

<五月三段目 朝大門と対戦する照ノ富士>
幕下となると体も技術もある程度でき上がっ
ている。しかし、照ノ富士は幕下でも好成績
を続けた。今年の七月場所6勝1敗。1敗は
大野城市出身の大野城によるものだった。
九月場所は6連勝までいった。7番相撲で
同じ6勝の千代の国に負け、惜しくも優勝は
ならなかった。
2019年
七月 幕下59 6勝1敗
九月 幕下27 6勝1敗

<九月場所 千代の国と対戦する照ノ富士(左)>
そして十一月場所幕下10枚目まで戻した。
ここでも6連勝までいった。7番相撲は同じ
6勝の對馬洋であった。かかっているのは
優勝だけではない。全勝なら十両昇進が濃厚
になる。對馬洋との一戦は食い下がられて
苦戦したが、あわてず最後は寄り切った。
十一月幕下10 7勝優勝

<十一月場所幕下優勝で表彰される照ノ富士>
照ノ富士の十両復帰はまだ第一段階である。
最終目標は幕内復帰である。照ノ富士の戦い
は、まだまだ続く。
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