レスリングに藤波朱里ありといわれていたが、国際試合を見るのは
初めてであった。その試合内容は圧勝の連続であった。力強く勝ち
上がった中国の選手には10-0勝ちした。決勝の世界ランキング1
位の選手には10-0で見事オリンピック金メダルに輝いた。
これで藤波選手の公式試合の連勝記録は137となった。中学以来負
けなしである。思えば吉田沙保里は119連勝したことがあった。
柔道では山下泰裕が203連勝した。しかし、今の柔道は技ありか、
一本なので逆転の可能性が高まっている。これが本来の柔道ではあ
る。効果とか有効などがあったことがおかしかったのである。
レスリングで逆転するにはフォール勝ちしかない。それはとても難
しい。ほとんどがポイントで勝負がついている。これがレスリング
連勝につながりやすい要因である。
大相撲の連勝記録は双葉山の69連勝が最高である。白鵬が挑んだが
63連勝でストップした。相撲は土俵際の逆転がある。何より立ち合
いで負けたらそのまま負けにつながりやすい。下位の力士が横綱に
勝つ要素がほかの格闘技以上にある。
もう一つは相撲が一番勝負にある点だ。これが3本勝負なら下位が
横綱に勝つ要素はかなり薄れる。一番相撲にどきどきはらはらしな
がら観戦する。これが大相撲である。