◆三賞獲得12回
高安 殊4敢6技2
高安は現役である。従って今後三賞を受賞した場合、数字が上がる
ことはあり得る。高安が入幕したのは平成23年七月場所だった。高
安の三賞は入幕9場所目であった。平成25年一月場所に敢闘賞を受
賞した。
その年の七月場所に殊勲賞を獲得している。横綱日馬富士を破って
いる。翌年平成26年も敢闘賞と殊勲賞に輝いている。殊勲賞は優勝
白鵬に唯一の黒星をつけたことが評価された。ここまでが高安の第
1期三賞受賞期である。
第2期は大関昇進前の1年間である。平成28年七月場所から平成29
年五月場所までである。技能賞-敢闘賞-受賞なし-敢闘賞-技能
賞-殊勲賞と続いた。取り口は突き押し、右四つ寄りのパワー相撲
であった。殊勲賞は横綱日馬富士に勝って受賞した。
平成29年五月場所後大関に昇進した。これで三賞とは無縁と思われ
たが、大関の座を明け渡すことになった。令和2年一月場所のこと
であった。2年後の令和4年敢闘賞2回、殊勲賞1回獲得した。現
役の元大関はほかに4人いるが、現時点で三賞受賞は高安だけであ
る。
高安は来たる十一月場所で大関降格後5年を迎える。年齢は34歳に
なった。来年の2月末に35歳を迎える。もう一度三賞獲得のチャン
スは訪れるのか。静かに見守りたい。