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2019年 年間最多勝最終形

十一月場所を終了したことで今年1年間の
成績が確定した。九月場所までは御嶽海と
阿炎が45勝で最多勝に並んでいた。それを
朝乃山が1差で追走していた。すべて関脇
以下である。横綱・大関が、いかに休場が
影響したかを物語っている。
それでは、幕内1年間の成績はどのように
なったのか。なお、対象は6場所幕内に在位
した力士とさせていただいた。単なる数字の
比較ではなく、横綱大関の対戦率によって
クラス分けさせていただいた。それが以下で
ある。
年間6−1A
年間6−2A
すでにご存知の通り、2019年の年間最多勝は
朝乃山に決定した。成績は55勝35敗であった。
一月場所は8勝7敗、三月場所は7勝8敗と
特に目立った成績をあげていたわけではなか
った。この時点で朝乃山は幕内中位以下の
存在に過ぎなかった。
191124千秋楽表彰 909
<年間最多勝の表彰を受ける朝乃山>

表舞台に躍り出たのは五月場所の平幕優勝で
あった。12勝3敗で初優勝。トランプ大統領
から表彰を受ける歴史的瞬間に恵まれた。
その後は初の上位総当たりで7勝8敗と試練
を経て10勝、11勝と連続2ケタ勝利で大関
候補に急浮上してきた。大関との対戦は6勝
1敗と圧倒している。
ただ、55勝で年間最多勝ということは、いか
に絶対的強者がいなかったか。どんぐりの
背比べであったかを証明している。絶対的
強者がいた時代は年間70勝以上、場合によっ
ては80勝以上が当たり前であった。今の横綱・
大関は、休場が多くて年間最多勝には無縁に
なっている。
191124千秋楽幕内 882
<阿鼻>

次点は阿炎である。成績は54勝26敗と惜しく
も1勝届かなかった。阿炎も着実に力をつけ
てきた。大関戦は6勝3敗と勝ち越している。
3位は御嶽海と白鵬が51勝。最も横綱・大関
と対戦した力士が北勝富士である。全部で
25番対戦した。横綱に2勝8敗、大関に7勝
8敗の成績を残した。白鵬に勝っている。
191119十日目幕内 951
<北勝富士>

阿武咲が今年1年間ついにただの1度も横綱・
大関戦がなかった。明日のホープは過去の
モノとなったのか。このまま終わってはいか
にも惜しい。
2020年は誰かが抜け出すのか。そして年間
最多勝の成績をアップしていくのか。どん
ぐりの背比べに終止符を打つ力士の出現を
ぜひ期待したい。

池袋に行ってきました。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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