7月6日は元旭富士の伊勢ヶ濱の誕生日である。2025年で65歳にな
る。ということは定年になり、部屋の師匠はできなくなる。部屋の
後継は照ノ富士が有力である。照ノ富士はそのとき約33歳7カ月で
ある。
そのままいけば元旭富士に再雇用はないことになる。かといって年
寄照ノ富士ままでは部屋持ちはできない。こうしたケースは荒汐部
屋にあった。師匠元大豊は荒汐の名跡を弟子の蒼国来に譲って身を
引いた。
最近再雇用じゃ70歳を待たずに年寄株を譲渡するケースが目立って
いる。元若嶋津の荒磯、元琴風の尾車、元大徹の湊川である。それ
でも再雇用はまだ7人もいる。いささか多すぎる。
もう一つは伊勢ヶ濱部屋で修行中の元白鵬の宮城野はどうなるのか
だ。宮城野の成果を認め、部屋を復興することが考えられる。部屋
のスペースの問題もある。狭いのである。新米親方照ノ富士では指
導に無理がある。
だがまだ宮城野には修業が必要と考えることはあり得る。その場合
は一門内なら元魁皇の浅香山しかなくなる。ただ、浅香山部屋は関
取がいなく、バランスの悪さの問題が残る。
来年7月5日、元旭富士の定年でなにがおきるか。時は静かに刻ま
れていく。