優勝決定戦がなく、千秋楽有終の美を飾れなかった主な力士のテー
マは最終回を迎えた。
まずは千代の富士の弟弟子北勝海である。関脇・大関・横綱で各1
回経験している。関脇のときは保志(本名)の四股名であった。
昭和61年3月 13勝2敗 ●小結小錦
初優勝であった。初日と千秋楽に負けている。2場所後に大関に昇
進を決めた。
昭和62年3月 12勝3敗 ●大関朝潮
千秋楽だけでなく、14日目も大乃国に敗れている。2回目の優勝だ
ったから連続優勝して有終の美を飾れなかったことになる。翌場所
後横綱に昇進した。
平成3年3月 13勝2敗 ●横綱旭富士
横綱大乃国は千秋楽を迎えて12勝2敗できた。だが、千秋楽4勝10
敗の霧島に負けて、北勝海の優勝が決まった。その北勝海も千秋楽
旭富士に敗れて有終の美を飾れなかった。
武蔵丸は優勝11回1位1回でありながら4回有終の美を飾れなかっ
た。すべて横綱時代である。なお平成8年十一月場所の11勝4敗は
あまりにも超低レベルかつ11勝はくさるほどある成績ゆえ1位扱い
にしている。
平成12年9月 14勝1敗 ●横綱曙
武蔵丸7回目の優勝であった。
平成13年11月 13勝2敗 ●大関魁皇
横綱は貴乃花と武蔵丸の二人であった。この場所貴乃花は全休であ
った。
平成14年3月 13勝2敗 ●大関栃東
貴乃花は平成13年五月場所の武双山戦で致命的な負傷をおった。そ
のため全休が続いていて、5場所目にはいっていた。もう1敗は朝
青龍にきっした。朝青龍が台頭して、3場所後大関に昇進している。
平成14年5月 13勝2敗 ●大関魁皇
連続して千秋楽有終の美を飾れなかった。この年の十一月場所から
時代は朝青龍に移行していった。ちなみに武蔵丸の休場で横綱朝青
龍対横綱武蔵丸の横綱同士の対戦はついに実現しなかった。
朝青龍は3回有終の美を飾れなかった。すべて横綱時代である。
平成16年11月 13勝2敗 ●大関魁皇
魁皇は前場所優勝している。この場所朝青龍に勝てば12勝で、横
綱に望みをつなぐことができる。そういうなかで魁皇が勝った一
番だった。
平成18年7月 14勝1敗 ●大関白鵬
前場所新大関白鵬は14勝1敗で初優勝した。大関2場所で横綱か、
と騒がれた。12勝2敗の白鵬は千秋楽の朝青龍戦は望みをつなぐ一
番だった。この対戦に勝利した白鵬だが、優勝争いの一番ではなか
ったため横綱を見送られた。
平成22年1月 13勝2敗 ●横綱白鵬
一般人への暴行が発覚して場所後朝青龍は引退を余儀なくされた。
形は自主引退であった。これが朝青龍の最期の優勝であった。白鵬
の勝利は63連勝の2連勝目であった。
白鵬も3回有終の美を飾れなかった。
平成23年5月 13勝2敗 ●大関魁皇
平成23年一月場所後、八百長が発覚した。そのため、三月場所が中
止になった。五月場所は技量審査場所になった。手数料だけのチケ
ットになった。テレビ中継はまったくなかった。一人横綱の白鵬が
独走したが、千秋楽を締めくくれなかった。
平成23年11月 14勝1敗 ●大関把瑠都
翌場所把瑠都が14連勝して優勝した。だが、千秋楽白鵬が把瑠都の
全勝をストップしてリベンジしている。
平成25年7月 13勝2敗 ●横綱日馬富士
白鵬は43連勝していた。14日目稀勢の里に敗れて連勝はストップし
た。千秋楽も敗れて有終の美を飾れなかった。
(終わり)