◆宮城野部屋
昨年の大阪場所では「がんばれ宮城野部屋」の声援や応援紙があっ
た。だが、宮城野部屋は復活することはなくなった。思いがけず白
鵬が退職してしまった。宮城野部屋の復活の見通しがたたないまま
時間だけが経過してしまったからである。時津風(元双葉山)理事
長ならこんな結末にしなかったのではと思わずにはいられない。

将来白鵬の弟子が宮城野の名跡を継いで部屋をおこすことは考えら
れる。だが、その場合は伊勢ヶ濱(元照ノ富士)部屋からの独立に
なる。独立は継承より条件が厳しい。
最高位が横綱・大関
関脇・小結を25場所以上
幕内通算60場所以上
白鵬の弟子で上記のいずれかの条件を満たす力士が現れなくては宮
城野部屋として独立できないことになる。果たして宮城野部屋は甦
るのか。
◆番付・星取表の協会直販
番付・星取表は以前協会で販売されていた。番付は国技館サービス
会社のスペースで販売されていた。朝の6時からである。星取表は
協会事務所で販売していた。

だが、コロナウイルスがはやり事情が変わった。そのため代理店販
売へと変更された。結局、コロナウイルスがおさまっても番付・星
取表の販売方法は変わらなかった。そして代理店販売がいまも続い
ている。
◆立浪一門
立浪部屋は数々の分家を誕生させてきた。元緑嶋の代には時津風
(元双葉山)部屋、春日山(元名寄岩)部屋、中川(元清恵波)部
屋が独立した。時津風は独自の一門路線で元緑嶋とは袂をわかって
いた。立浪部屋は羽黒山-安念山と継がれた。安念山の代には武隈
(元黒姫山)部屋、大島(元旭國)部屋、追手風(元大翔山)部屋
が独立した。理事選挙は立浪・伊勢ヶ濱(元照國)連合で臨んでい
た。

立浪は大島部屋出身の旭豊が継いだ。元旭豊は元安念山の娘をもら
ったが、引退相撲の金銭トラブルで決裂した。立浪は貴乃花を支持
して貴乃花一門に加わった。立浪一門は事実上消滅した。だが、貴
乃花が一門を解体し、協会を離職した。これで元旭豊の立浪は行き
場を失った。現在は出羽一門に身を寄せている。