白鵬– tag –
白鵬を含む記事を表示します
-
稀勢の里10番勝負2
平成22年一月場所、横綱朝青龍が25回目の優勝を成し遂げた。だが、場所後知人への暴行が明るみとなり、引退を余儀なくされた。カタチの上では自ら引退となったが、周囲の状況から引退やむなしの流れであった。横綱白鵬はこの知らせに涙した。しかし、この... -
稀勢の里10番勝負1
引退しても元稀勢の里の人気は衰えることなく、未だ続いている。横綱としては実績を残せなかったが、これほど相撲ファンに愛された横綱は珍しい。稀勢の里は横綱時代以外では、ガチンコの強さを発揮していた。そのなかから、稀勢の里10番勝負をピックアッ... -
白鵬が語る白鵬杯
第9回白鵬杯が国技館で開催された。小中学生の学年別世界大会である。相撲がもっと盛んになるには、100年の大系を考えると少年層が大切になる。思えば小学校の体育の時間に相撲があった。高校には土俵があったし、授業もあった。少年時代、相撲は身近にあ... -
横綱・大関が敗退の中、孤軍奮闘の高安が優勝
日本大相撲トーナメント第43回大会が開催された。国技館には9時50分頃到着した。開場は11時の予定である。知った顔は以前国技館前テント村で知り合ったY氏である。O氏は、今回姿が見えなかった。なんでも別の指定席のチケットにしたという話である。会... -
迷走する次の横綱
相撲ファンが頭を抱える難問が「次の横綱」である。現在の白鵬、鶴竜がいつまで横綱を務められるのか。そう長くないという予感がする。かといって今の3大関から横綱が誕生するというのも考えにくい。ファンが求めているのは若くて強い横綱である。横綱に... -
初優勝の裏側
一月場所は先場所の貴景勝に続き、玉鷲が初優勝した。連続初優勝である。昨年は一月場所、栃ノ心、七月場所御嶽海とこのところ初優勝が目立ってきている。それでは初優勝の次点は誰だったのか。優勝栃ノ心14勝1敗 次点大関高安12勝3敗優勝御嶽海13勝2... -
3横綱全員不在となった場所
一月場所は3横綱全員で初日からスタートしたが、それはくずれていって結局3横綱全員が不在となった。まず、4日目、稀勢の里が3連敗のあと引退を表明した。続いて2勝3敗と不調の鶴竜が6日目から休場した。前半危ない相撲をしのぎ、10連勝と優勝戦線... -
大相撲ショートショート
大相撲の暴力はいっこうになくなる気配がない。鳴戸部屋という若者だけの新興部屋におきるのだから、わからないものである。いくら暴力決別宣言しても歴史とともに積み重ねられてきた伝統は一朝一夕には変わらないということになる。<サンケイスポーツの... -
貴景勝の相撲内容を検証する2
引き続き貴景勝の相撲内容を検証していこう。9日目錦木貴景勝鋭い当たりで突き起こし、そのまま一気に錦木を土俵の外に押し出した。<5点>10日目大関高安立ち合い貴景勝の当たりが優って、突き押しで攻め込む。だが、高安右へ動いてはたき込むと貴景勝... -
2019年一月場所総評
★壊滅的休場者数休場者数は再出場した御嶽海を含め9人にまで及んだ。これに場所中に引退した稀勢の里、豪風を加えると11人が不在となったことになる。クイズにできるほどの人数である。このなかに場所前引退した貴ノ岩ははいっていない。<電光掲示板の休... -
■初 千秋楽 貴景勝の大関をめぐる問題点
千秋楽の注目の一番は玉鷲対遠藤である。玉鷲にとって必ずしもやりにくい相手ではない。勝負は玉鷲が突きたててからの強烈な突き落としで優勝をつけた。玉鷲は輝く初優勝を勝利で決めた。苦節15年、本当におめでとう玉鷲関。<玉鷲、初優勝の瞬間>貴景勝... -
■初 14日目 白鵬休場のなか、玉鷲・貴景勝が快勝
3連敗中の白鵬が14日目から休場したニュースには驚かされた。10時台にニュースが流れたが、筆者は国技館へむかう電車の中で、相撲仲間からのメールで知った。こんな最終盤になってなんともやるせない気分になった。白鵬は昨年4場所休場した。今年は早々... -
■初 13日目 思いがけない展開になってきた一月場所
玉鷲に並ばれた。連敗を止められるのか。それがあせりとなってマイナスに働かないか。白鵬の心理状態はとても平常心とはいかないのではないだろうか。先行すればそのまま白星街道を走り、優勝していたかつての白鵬では考えられない流れになってきている。1... -
■初 12日目 がぜん目が離せない展開になった優勝争い
白鵬が前日1敗したことによって、この日の白鵬対2敗玉鷲の直接対決は優勝の行方を左右する一番となった。白鵬は対戦相手の突き押しのパワー相撲にどう対応するのか。少なくとも後退すると危うい。こうした見立てで結びの一番をむかえた。相撲は次のよう... -
■初 11日目 白鵬敗戦の意味
今日から千代の国、琴勇輝が休場した。予想されたこととはいえ、休場者は再出場した御嶽海を含み6人となった。引退は場所前引退した貴ノ岩を別として、2人と今場所も多くの力士を欠いた場所になった。その結果取組数が減り、仕切りが非常に間延びした。... -
■初 10日目 白鵬追走組の敗退
稀勢の里がいなくなった土俵はあまりにも寂しい。観客が固唾を飲んで待つ取組が少なすぎる。横綱・大関の出場が半分になり、取組編成は苦しくなる一方である。10日目森永賞は白鵬対隠岐の海戦になったが、どちらかというと高安対貴景勝のほうが見たい取組... -
■初 9日目 場所に水さす大関陣
ここへきて上位の引退及び相次ぐ休場で白鵬の対戦相手の範囲がひろがっている。今日は琴奨菊が相手である。だが、今の琴奨菊では白鵬を脅かす要素は見当たらない。勝負は離れての攻防から素早い突き落としで琴奨菊を一蹴した。この日は高安が玉鷲に、豪栄... -
■初 8日目 平成最後の一月場所の行方
天覧相撲最大の好取組は幕内最年少貴景勝対次に若い阿武咲であろう。若さと突き押しパワーの激突である。しかし、現時点では貴景勝がすべてに上まわっていた。かつての麒麟児対富士櫻の一歩も引かぬ激しい突き合いまではいかなかった。今場所は横綱引退及... -
■初 7日目 引退、休場多発のなかでの期待の星
ついに御嶽海まで休場した。これで優勝戦線からは脱落である。再出場の可能性はあるものの、序盤戦の元気いっぱいの相撲は失われると見たほうが自然である。休場しても後に続く者がいる、層の厚さがあるといってもここまでくると、優勝を争える力士は限定... -
■初 6日目 しぼむ(?)優勝争い
2勝3敗の鶴竜が今日から休場した。3横綱3大関でスタートした一月場所だが、序盤で一気に半減した。横綱同士の対戦は今場所ない。横綱・大関リーグ戦はたった3番しかない。それが果たして優勝をかけた一番になるかは、はなはだ疑わしい。また、5連勝... -
■初 5日目 白鵬の相撲に乱れ
4連敗中の大関栃ノ心が今日から休場した。この日は大関高安、横綱鶴竜と負け、2勝3敗となった。もしかすると休場は増えるかもしれない。4連勝の白鵬にしても相撲内容はもう1つである。その白鵬は結びで急成長の錦木と対戦した。今の白鵬はかつての白... -
■初 4日目止まらない大荒れの土俵
今場所予期せぬ敗戦が続いた稀勢の里がついに引退した。速報は8時台に流れた。横綱に昇進してケガでなかなか結果が出せず、苦悩の日々が続いた。だが、これで解放される日がやってきた。横綱稀勢の里の相撲を見るのはつらかったが、稀勢の里のいなくなっ... -
2019年一月場所展望
横綱・大関に今のところ休場はないなかで初日をむかえることになりそうな一月場所。最大の注目点は横綱稀勢の里である。目下6連敗中であり、休場横綱と呼ばれているだけに、待ったなしで進退をかける場所になる。ここへきて稽古の勝敗からいけそうだと思... -
2019年一月場所横綱・大関に挑む10人のサムライ
横綱・大関6人が出場。上位に休場が出なければ、前頭3枚目までが横綱・大関との対戦圏内である。同部屋の稀勢の里と高安及び豪栄道と妙義龍、栃ノ心と栃煌山が対戦なしのため、4枚目琴奨菊と対戦することになる。先場所、3横綱1大関が休場しているだ... -
横綱の連敗
連勝というと双葉山の69連勝、白鵬の63連勝。千代の富士の53連勝などがすぐに浮かんでくる。ところが横綱の連敗となると意外と知られていない。実は鶴竜は現在5連敗中であり、稀勢の里は九月場所千秋楽から不戦敗を含め、6連敗中なのである。本来なら深... -
貴景勝カモと苦手
一月場所を前にして先場所優勝の貴景勝の注目度は高まる一方である。同じ初優勝でも栃ノ心や御嶽海と違うのは若さである。貴景勝は幕内で最も若い力士なのである。若さは未来へとつながる。将来性といってもいい。また、部屋移籍直後というのも劇的であっ... -
初土俵番付あれこれ
誰しも初土俵は必ずある。それが前相撲であったり、三段目あるいは幕下( )枚目格付出しであったりする。新弟子検査に合格すれば初土俵は一緒かというと、必ずしもそうとは限らない。外国人力士はビザの関係で前相撲が先に延びることなるケースがある。... -
今年も続く主役なき土俵
昨年は栃ノ心、御嶽海、貴景勝3力士が初優勝した。横綱鶴竜が2回優勝したが、2度休場した。横綱白鵬は4度も休場し、主役不在の1年間だった。栃ノ心は後半失速し、御嶽海は大関挑戦がふりだしに戻ってしまっている。これではとうてい群雄割拠というレ... -
一月場所番付あれこれ
2019年一月場所の番付が発表された。以前、0勝と全休どちらが上か、というテーマで書いた。詳細は以下をクリックして参照していただきたい。全休と0勝どちらが上結果からいえば、0勝が上だった。したがって0勝の稀勢の里が全休の白鵬をおさえ、東横綱... -
来年はどうなる!白鵬の皆勤場所数
<白鵬の土俵入り>今年(平成30年)の白鵬は、力士人生初の4場所休場を経験した。白鵬はこれまで休場が少なく、横綱として48場所連続皆勤の最高記録を保持している。白鵬の横綱初休場は平成27年の九月場所だった。初日から2連敗しての途中休場だった。... -
2018年大相撲10大ニュース4位・3位
■4位 栃ノ心が初優勝と大関昇進栃ノ心は昨年まで小結8場所、関脇1場所務めていた。ただし勝ち越しはわずか1場所しかなかった。つまり、栃ノ心は優勝・大関とは無縁の力士という見方をされていたわけである。その栃ノ心が一月場所、平幕上位の3枚目で... -
2018年大相撲10大ニュース6位・5位
■6位 稀勢の里危機脱せず、横審異例の激励今年の稀勢の里はさんざんな成績だった。途中休場、全休、全休、全休、10勝5敗、途中休場で年間11勝15敗64休となった。横綱が年間11勝しかしていないのは、論外である。とうてい横綱の責任からは、はるかに遠い... -
2018年大相撲10大ニュース10位・9位
■10位 貴乃花支持票なき理事候補選挙に出馬で落選貴乃花一門は、貴乃花部屋・阿武松(元益荒雄)部屋・大嶽(元大竜)部屋・千賀ノ浦(元隆三杉)部屋・立浪(元旭豊)部屋で形成されていた。そこに自由に発言したいと時津風一門を出た錣山(元寺尾)部屋... -
2018年大相撲10大ニュース 前文
今年は重大ニュースが際立った年だった。振り返ると、ニュースは土俵外にもあったし、予期しないニュースも出てきた。そんななか、相撲愛好家・相撲通のS氏・M氏・A氏・T氏さらにI氏に加わっていただき、5氏から今年の10大ニュースを寄せていただい... -
白鵬時代は終わったのか
九月場所全勝優勝したものの、今年(平成30年)の白鵬は全休2場所、途中休場2場所と初めて年間4場所休場した。横綱初の連続休場も経験した。年間4場所休場という数字は、かなり重い。昨年は2場所休場したが、3場所優勝したことと比較すると大幅ダウ... -
乏しかった今年の横綱・大関リーグ戦
今年(平成30年)は3横綱2大関でスタートした。しかし、一月場所は白鵬・稀勢の里の2横綱が途中休場して横綱・大関リーグ戦はわずか三番に終わった。もちろん横綱同士の対戦はなかった。そしてそれは三月場所も変わらなかった。今度は白鵬と稀勢の里が... -
全休と0勝どちらが上
来場所の予想番付をめぐって横綱の位置が2通りの予想が出ている。十一月場所の横綱の成績は次のようになった。白鵬全休 横綱 鶴竜全休稀勢の里5敗10休<十一月場所番付>1つ目の一月場所の予想番付が以下である。白鵬 横綱 鶴竜稀勢の里こ... -
稀勢の里のワースト順位
十一月場所、優勝宣言をした稀勢の里が初日から4連敗して休場した。再び追い詰められることになった。今度ばかりは一月場所を休場できない。したら横審は引退勧告をすると言う。休場という駆け込み寺へ駆け込むことはもう許されないところまできたといえ... -
平成30年年間最多勝決着
十一月場所は貴景勝の初優勝で幕を閉じた。同時に各力士の年間成績が確定した。今年は5力士が優勝、そのうち3力士が初優勝であった。新しい流れができつつある1年間であったといえる。幕内は2つある。横綱・大関と対戦する地位とそうでない地位の2つ... -
■福岡初日 稀勢の優勝に影響する貴景勝戦の敗北
横綱対小結は初日取組の慣例である。通常なら東横綱白鵬対小結の一番が組まれるはずだった。しかし、白鵬、鶴竜がそろって休場。なおかつもう1人の小結魁聖が初日から休場である。3力士の休場が重なり、1人横綱稀勢の里対1人小結貴景勝戦を組む運命へ... -
平成30年十一月場所展望
白鵬・鶴竜と2横綱休場のなかで初日をむかえることになった十一月場所。優勝はどうなるのか。誰にでもチャンスはあるかもしれないが、優勝となると13勝以上が通常求められる。実績からいうと13勝以上を出場した横綱・大関とフルに対戦してあげている幕内... -
H30年十一月場所横綱・大関に挑む12人のサムライ
挑まれる横綱・大関サイドは白鵬、鶴竜の2横綱休場、挑むサイドは小結魁聖休場でなんとも寂しいスタートとなる。横綱・大関に挑む12人のサムライのここ1年間の上位の成績が以下である。九月場所に引き続き横綱・大関と対戦するのは関脇御嶽海、関脇逸ノ... -
関脇・小結の連続在位場所数3
8場所以上の関脇・小結に連続在位した力士はいよいよ最終章の平成編をむかえた。下記表は一段目二段目(及び三段目)の順で見ていただきたい。武蔵丸は平成4年五月場所から連続11場所関脇・小結に在位した。この記録は武蔵丸が入幕4場所目からスタート... -
不可思議高安の優勝の条件
高安に不可思議な現実がある。15日制が定着した三根山以降の大関36人のなかで、勝率6割8分1厘はトップなのである。晩年の成績が入ってないとはいえ、立派な成績であることは間違いない。これまでは琴風と把瑠都の6割5分8厘が最高であった。<高安>... -
再び試練をむかえる稀勢の里
8場所連続休場後、進退をかける九月場所で10勝をあげた横綱稀勢の里。ほっと一息つけたものの、十一月場所で再び試練をむかえる。ここで1ケタ勝利に陥れば窮地に追い込まれる。貴乃花が7場所連続休場後、12勝3敗の成績をあげながら翌場所休場。その翌... -
5年経過後の番付の変化
下記の番付は平成25年十一月場所の番付である。つまり、今から5年前の番付である。黄色…現在も幕内ラベンダー…引退ベージュ…十両白…幕下以下5年前の番付から今の番付を読み解くことは、5年後の番付を予測することにつながる。そういう意味で5年前の番... -
60回の対戦をむかえた白鵬対稀勢の里戦
九月場所は久々に白鵬対稀勢の里戦が実現した。横綱同士では初の対戦だったが、充実した白鵬が稀勢の里を寄せつけなかった。驚くべきはこれが両力士60回目の対戦であったことである。一口に60回の対戦というけれど、10年以上かかるのである。その間両者の... -
続 知られざる大横綱の連勝記録
羽黒山は双葉山の陰に隠れた横綱だった。 14勝1敗で2度、13勝2敗で2度優勝できな かった。羽黒山が脚光をあびたのは戦後で あった。相撲どころではなかったが、羽黒山 は全勝優勝が、4回ある。そのなかで2場所 連続優勝をし、その前後の場所をあわせ... -
知られざる大横綱の連勝記録
連勝記録といえば、谷風、初代梅ヶ谷、太刀山、双葉山、大鵬、千代の富士、白鵬の名前が、あがってくるし、その連勝数はよく知られている。それでは彼ら以外の大横綱はどのような連勝記録をもっているのだろうか、調べてみた。雷電(為)。横綱ではないが... -
天才輪島永眠 その栄光と波乱
学生出身の大相撲入りは頻繁で現在も多くを占めている。だが、横綱となると輪島しかいない。その学生出身唯一の横綱であった輪島が亡くなられた。まだ70歳であった。だが、咽頭がんという大病を患っていたため、体力的には弱っていたように映った。8日ソ... -
到来するか横綱不在時代
相撲ファンを悩ます質問がある。「次の横綱は誰ですか」である。この場合、横綱は若く息の長い横綱を意味する。現在横綱は3人おり、満たされているように思える。しかし、白鵬33歳、鶴竜・稀勢の里32歳である。高齢化は当然ながら1年1年進んでいく。<... -
5場所経過した平成30年 年間最多勝レース
七月場所まで休場がありながら鶴竜と栃ノ心が争っていた年間最多勝レースは、5場所経過して、どのように変化したか。九月場所では珍しく(?)横綱・大関が皆勤した。これがどのような影響を与えたか。5場所までの経過をまとめてみた。なお、対象は5場... -
稀勢の里苦闘の15日間2
中日まで6勝2敗と微妙な成績となった稀勢の里は、後半関脇・大関・横綱との対戦が待ち受けていた。<9日目栃ノ心戦 喧嘩四つを制す> <10日目円遠藤戦 一直線>9日目 栃ノ心 白鵬・鶴竜にはなかなか勝てない栃ノ心も稀勢の里にはそこそこ... -
続 貴ノ岩対日馬富士、土俵外の争い
貴ノ岩対日馬富士、土俵外の争いは、裁判で決着という流れになった。4日、貴ノ岩サイドの弁護士が記者会見し、東京地方裁判所に訴えることに決定した。賠償請求金額は3000万円ではなく、2413万5256円であった。内訳で大きなウエイトを占めているのが次の... -
さようなら日馬富士
9月30日は何とも悩ましい日になったものである。日馬富士の引退大相撲が台風接近で東京は暴風雨の天気予報となっていた。交通機関はどうなってしまうのか。手荷物はびしょびしょになってしまうのか。日馬富士の引退大相撲にかけつける相撲ファンは事細か... -
平成30年九月場所総評
★九月場所の相撲人気について九月場所のチケットは発売当日70分で15日間完売した。しかし、ネットには相変わらず、高額のチケットが出回っており、ダフ行為目的の購入者がチケット完売に影響しているのはゆゆしき事態である。相撲協会は対策にのり出す時期... -
■秋千秋楽 稀勢の里、横綱復活はこれから
白鵬充実の全勝優勝。4連敗中の鶴竜では白鵬を脅かすことはできなかった。カド番を脱した栃ノ心は力強くのびのびした相撲で高安を撃破した。ここまではいい。九月場所の最大の焦点は何か。それは稀勢の里の進退であった。<14日目鶴竜から10勝目をあげた... -
■秋14日目 白鵬の今後の優勝回数を推測する
結びの一番、白鵬と豪栄道が土俵に上がり、仕切りを繰り返す。そうすると館内は豪栄道コールが響き渡る。白鵬の声援はないのか、かけにくいのか届いてこなく、豪栄道コール一色に聞こえる。だが、白鵬はそんなコールに動じていないようすである。<白鵬、... -
■秋13日目 場所の焦点は白鵬の全勝優勝
優勝争いが2差となったせいか、どうも取組がもうひとつ盛り上がらない。たんたんと進行していく感が否めない。盛り上がった優勝争いなら、取組の進行とともに徐々に熱くなっていきクライマックスへ達する。五月場所の鶴竜対栃ノ心戦のときはまさにそうだ... -
■秋12日目 消えた1敗力士
昨日鶴竜に土をつけた栃ノ心だけに対白鵬戦に期待する方がいても不思議ではない。だが、その一縷の期待は白鵬には通じなかった。白鵬は一瞬で栃ノ心を倒した。瞬殺であった。白鵬のスピード、技の切れ、そしてなにより反応の速さは復活している。そして調... -
■秋11日目 意外な展開となった三番
11日目は意外な展開となって終了した。まず全勝鶴竜対カド番栃ノ心戦。鶴竜はここまで万全の相撲を取ってきた。野球でいえば完全試合である。一方栃ノ心は精彩を欠く相撲が目立ち6勝4敗である。鶴竜に負ける要素はない。立ち合い、鶴竜もろ差し。この形... -
■秋9日目 目を見張った白鵬と稀勢の里
優勝をねらう全勝白鵬と大関をねらう2敗御嶽海が激突した。先場所優勝した御嶽海だが横綱戦はなかった。それだけに白鵬戦は試金石になる。立ち合い白鵬は素早く左上手、いい位置を引いて出た。御嶽海左へまわり込んでくいさがる。白鵬の上手が切れた。白... -
■秋8日目 平成30年九月場所の行方
稀勢の里の8日目の対戦相手は玉鷲である。玉鷲は全敗だが、すべて関脇以上の敗戦である。あなどれない相手である。稀勢の里は玉鷲の真っ向からの離れての攻めに完敗した。玉鷲は四つにくることはないのだから、稀勢の里は立ち合いの工夫が必要だった。こ... -
■秋5日目 注目の三番を斬る
●8場所連続休場あけ稀勢の里対曲者正代正代戦の注意点はもろ差しを許さないことである。大鵬は両腕を交差してもろ差になったが、稀勢の里の左と正代の右の差し手争いである。稀勢の里はこの争いを制して右上手をがっちり引いて寄り立てる。豊山戦もそうだ... -
■秋2日目 稀勢の里の変身
今場所最大の注目力士稀勢の里は、2日目を迎えてますます注目度をあげている。それは対戦相手がパワー相撲でありながらねばりもあり、土俵際も気が抜けず、1勝2敗の対戦成績の貴景勝であるからだ。稀勢の里にとって関脇以下で最も危険な対戦相手である... -
H30年九月 横綱・大関に挑む10人のサムライ
明日から九月場所が始まる。鶴竜対貴景勝、白鵬対玉鷲、稀勢の里対勢が組まれた。稀勢の里は若手で突き押しの破壊力抜群の相手ではななかった。だが2日目は貴景勝という難しい相手になる。稀勢の里は8場所連続休場のあと土俵に戻ってくる。もう休場は許... -
九月場所展望
明後日から九月場所が始まる。猛暑の七月場所からみるといくぶん過ごしやすい季節になってきた。それだけに、力士は思う存分力を発揮しやすい環境になってきたといえる。九月場所の展望というと通常優勝争いから入っていくのだろうが、場所最大の見所は別... -
稀勢の里の運命
8場所連続休場の稀勢の里が土俵に帰ってきそうである。総見で横綱・大関相手に4勝4敗ということだが、稽古は必ずしも勝つことを目的としてするものではない。当然奇襲や立ち合いからの変化はない。相手にケガをさせる相撲やケガをしている箇所を攻めた... -
栃ノ心優勝のカギ
七月場所、快調に白星を重ねていた栃ノ心が、6日目思わぬ負傷で休場に追い込まれた。スタートの場所につまずくのはなんともいやな感じである。新大関から一転カド番に陥ってしまう。新大関の休場は15日制が定着した昭和24年夏場所以降では、前の山、大受... -
白鵬を取り巻く記録・問題
第一人者である白鵬が浮上できないでいる。この1年間は30勝9敗51休である。6場所中4場所が休場である。ここへきて以前より休場が多くなってきた傾向がみえる。優勝は現在4場所ない。平成27年七月場所から翌年の三月場所まで5場所優勝なしがあるが、... -
御嶽海の15日間を推測する1
九月場所は御嶽海の大関取りの場所になる。七月場所、初優勝したが、今度は周囲の御嶽海を見る目が違ってくる。御嶽海の15日間を対戦相手別に推測する。◆強敵白鵬 2勝6敗1勝は不戦勝だから実質1勝6敗である。その1勝は昨年(平成29年)の七月場所、... -
幕下以下の元幕内力士
最高位小結の常幸龍が十両に復帰した。幕下に落ちたのが平成28年七月場所であった。そこから13場所かかって、十両東14枚目に戻した。東幕下5枚目で4勝3敗の成績はかなりラッキーである。幕下東筆頭7戦全勝で優勝した白鷹山は西12枚目で常幸龍との番付... -
大相撲幕内体重番付
平成30年九月場所の番付を基に大相撲幕内体重番付を作成してみた。重量級大相撲といわれて久しいが、数字で見るとどうなるか。27日に力士の身体検査があったようだが、数字はそれ以前のモノを採択している。幕内の総重量は6896キロで、平均は164キロである... -
関脇以下の優勝力士キラー9
平成13年から平成25年までの優勝力士キラーをみていこう。ただし、横綱・大関と対戦のない平幕優勝力士及び横綱・大関と部分対戦の平幕優勝力士に勝った力士は、対象外とさせていただいた。この時期は朝青龍が一気に横綱にかけあがり、長い間一人横綱を務... -
知られざる十両優勝
七月場所千秋楽、十両で貴ノ岩対隆の勝の優勝決定戦がおこなわれた。貴ノ岩が勝利し、平成25年一月場所以来2回目の十両優勝となった。5年半ぶりの十両優勝であった。優勝賞金200万円とともに貴ノ岩は来場所の再入幕を決定した。<貴ノ岩と隆の勝の十両優... -
横綱・大関の途中出場
七月場所4日目、白鵬が休場した。そのとき大相撲中継で「再出場はまだようすをみて、おそらく…どうでしょうか」とアナウンサーが向こう正面で白鵬の師匠である宮城野(元竹葉山)に尋ねた。「ちょっとまだはっきりとはわからないですね」と答えている。驚... -
4場所経過した平成30年年間最多勝レース
鶴竜と栃ノ心がハイレベルで争っていた年間最多勝が、両力士が途中休場したことによって、にわかにあやしくなってきた。4場所が経過した年間最多勝レースはどのように変化したか。4場所までの経過をまとめてみた。それが以下である。なお、対象は4場所... -
■名古屋14日目 大相撲にほしい将来の大物
御嶽海が栃煌山をくだし、堂々たる初優勝を達成した。御嶽海は大関陣が崩れるなか、よく踏みとどまってくれた。御嶽海がいなければ乱戦・混戦になって、場所は収拾がつかなかくなるところだった。<御嶽海、栃煌山をくだし初優勝>先場所、鶴竜と栃ノ心が... -
【7月20日】白鵬63連勝の中身
NHKの解説者だった玉の海梅吉さんが、双葉山の69連勝の話題になったとき「この連勝には私も大分貢献してますな」と語ったことがあった。実際双葉山の69連勝には玉ノ海の名が5度登場している。昭和14年春場所、双葉山の連勝が安藝ノ海にストップされた... -
【7月20日】日馬富士の時代
安馬は技能派の力士であった。それが大関になり、優勝し、横綱にまで上り詰めることは予想外のできごとだった。優勝は9回であった。きりがいい10回まではいきたかったのかもしれない。それでも日馬富士は自己の限界以上の力を発揮した力士であった。<雄... -
【7月19日】大相撲幕内年齢番付
2018年七月場所の番付を基に大相撲幕内年齢番付を作成してみた。年齢は2018年7月31日現在とした。(年齢を出す必要上西暦を使用)それが以下である。これをみると鶴竜32歳、白鵬33歳、稀勢の里32歳は幕内下位クラスである。横綱の高齢化はかなり進んでい... -
【7月18日】安馬の時代
<引退相撲の案内>9月30日、日馬富士の引退大相撲が開催される。日馬富士はスピードと集中力で取る力士であった。現代ではそうしたタイプは少ないだけに貴重な存在だった。筆者は日馬富士が国技館から離れた所でもファンサービスに徹している姿を見てき... -
◆お知らせ(予告)賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。暑さに負けず、足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために七月場所の10日目から千秋楽まで名古屋に赴きます。その間以下の大相撲のテーマをお届けし、場所の話題、名古屋情報は場... -
■名古屋7日目 乱戦混戦を防ぐ存在御嶽海
休場の流れがいっこうに止まらない。ここへきて栃ノ心まで休場してしまった。負けがこんでのことではなく、足の親指を痛めたというのだから事態は重かった。勝ち越しへ向け、途中出場があり得るかもしれない。しかし、無理だけはしてほしくない。これで大... -
■名古屋5日目 暗転の一人横綱
鶴竜がおかしい。前日に続き阿炎相手に引き技にでてあっけなく敗れた。鶴竜が連敗したのは、一月場所以来である。このときは終盤4連敗している。フル出場して前半で2敗したのは、平成29年三月場所以来である。このときは10勝5敗に終わっている。負けた... -
■名古屋4日目 白鵬休場で急に冷え込んだ本場所
今日から白鵬が突然休場した。本場所でどこか痛めた様子は見られなかっただけに意外な感じがした。ケガは支度部屋だという。白鵬の休場で土俵が急に冷え込んだ。横綱同士の一番はなくなった。そして横綱・大関リーグ戦は6番になった。NHKの放送は途中... -
■名古屋2日目 再び遠のく日本人優勝
初日、正代を油断ならない力士になってきたと書いたばかりだが、今日の白鵬戦はなすすべなく簡単に負けた。最初立ち合い手つき不十分のやり直しで、気力がそがれたわけではないだろうけど、それにしてもあっけない勝負であった。白鵬は今年に入って優勝が... -
■名古屋初日 明暗分かれた横綱・大関陣
8日から七月場所が始まった。異例な事態はここ数日、西日本を中心にやまない大雨をもたらしていることである。交通機関は動いているのか。動いていても時間がかかるケースも出てくる。降りすぎた大雨の地域西日本から名古屋入りした相撲仲間がいる。雨に... -
H30年名古屋 横綱・大関に挑む10人のサムライ
七月場所が明日8日からスタートする。今場所から栃ノ心が大関に加わる。横綱稀勢の里はいつも通り休場となる。大関高安は土俵に戻ってくる。2横綱3大関に上位力士が挑むカタチになる。フルに挑む力士は、上位に新たな休場者が出ない限り、4枚目魁聖ま... -
白鵬優勝の可能性を探る
白鵬が稀勢の里と稽古したり、胸を貸したりと話題を呼んでいる。その白鵬は今年に入って相撲人生初の連続休場をした。昨年は2回休場しながら、3回優勝したが、今年はまだない。五月場所は終盤失速して、優勝争いから脱落した。白鵬はもはや昔の白鵬でな... -
鶴竜のカモと苦手1
五月場所、初の連続優勝を見事成し遂げた鶴竜。五月場所鶴竜は、唯一の黒星を松鳳山につけられている。松鳳山には12勝2敗と特に取りにくい相手ではなかった。14日目栃ノ心と優勝をかけて対戦したが、実は鶴竜にとって栃ノ心はそれほど取りにくい対戦相手... -
優勝をねらえる新大関栃ノ心
一月場所、思いもかけず優勝したのが栃ノ心である。その自信とプライドを背景に戦ったのが三月場所であった。前場所の優勝者として恥ずかしい成績は残せないという思いが伝わってきてくる相撲であった。それが10勝という成績につながった。<健闘を誓う鶴... -
関脇以下の優勝力士キラー1
五月場所、松鳳山は横綱鶴竜に勝ちながら、殊勲賞は鶴竜が優勝した場合というので、最後まで待たされた。幸い結びの一番で鶴竜が白鵬を寄り切り、14勝1敗で優勝を決めたので、松鳳山の殊勲賞受賞が決定した。松鳳山は優勝鶴竜に勝った唯一の力士として価... -
続阿炎あの日あの時
五月場所の健闘や自由奔放さが功を奏したのか、阿炎が日刊スポーツの企画、総選挙でなんと2位を獲得した。これは予想をはるかに超える結果であった。阿炎が広く知れ渡り、ファンが急増している表れである。そこで、急遽「阿炎あの日あの時」の続編を掲載... -
2ケタ勝利の新入幕力士3
平成中期・後期を見ていこう。新入幕2ケタ勝利敢闘賞受賞の特徴は、ダブルあるいはトリプル受賞が目立ってきたことである。そのなかには、平成12年七月場所の高見盛・安美錦、平成30年一月場所の阿炎・竜電のように新入幕力士のダブル敢闘賞が見られる。... -
稀勢の里、容易ならざる復活への道
6月5日、稀勢の里が始動した。ただし、稽古は報道陣にも公開されることはなかったという。「稀勢の里、秘密特訓か」そんな見出しがつくことはなかった。むしろなまった体をさらしたくなかった、というのが正解に近いようである。稀勢の里は大関まで休場... -
阿炎あの日あの時
五月場所初めて上位に上がってきた阿炎は、横綱白鵬、大関豪栄道を倒して存在感を示した。足が高く上がる四股、突っ張りを繰り出すはつらつとした取り口は観客を大いにわかせた。成績は7勝8敗と惜しくも負け越したが、奔放なしゃべりも加わって注目は集... -
平成30年年間最多勝中間地点
今年、早くも半分の3場所が終了した。昨年の年間最多勝は、2場所休場がありながら横綱白鵬が獲得したが、今年はどうなるか。3場所までの中間経過をまとめてみた。それが以下である。なお、対象は3場所幕内に在位した力士とさせていただき、単なる数字... -
稀勢の里に甘い横綱審議委員会
稀勢の里の休場はすでに7場所連続に及んでいる。この間にも横綱としての月給は受け取っているわけである。横綱審議委員会は場合によっては七月場所の出場にこだわらない、という考えである。「きちっと体をつくって、心身ともに自信をもって出てきてほし... -
栃ノ心15日間の戦い
五月場所、大関を目指して15日間戦った栃ノ心は堅くなることはなく、予想以上の13勝2敗の成績をあげ、見事大関を射止めた。相撲はますます強さと安定性を増し、危ない相撲が少なくなった。12勝で大関を決めても千秋楽も勝って有終の美を飾った。取口は右...