大相撲

■春11日目 失われた昭和46年の精神

2019年3月20日

この日もサバイバル戦は続いた。最初の一番
は逸ノ城対碧山の1敗同士の対戦である。
相撲は突き合いになった。重量級だけに
スピードはともかく、一発、一発に迫力が
ある。両力士ゆずらぬなかから、逸ノ城が
スキをみてはたいて決めた。

次の一番は全勝白鵬対大関を目指す2敗の
貴景勝である。11日目最大の注目の取組で
ある。先場所白鵬は貴景勝に不覚をとって
いる。しかし、この日の白鵬は違った。

相撲は突き合いとなったが、貴景勝のリズム
ではない。突いてくる貴景勝をゴムマリのよう
にはじき返す。その繰り返しのなかから、
白鵬が組みとめた。勝負あった。上手投げで
決めた。白鵬は今場所最高の強さを発揮
した。

全勝白鵬、1敗逸ノ城、2敗鶴竜、高安、
豪栄道、碧山、琴奨菊となった。

明日12日目は通常の横綱対大関、大関
対関脇の対戦である。1敗の逸ノ城の
対戦相手は朝乃山である。

審判部は優勝本位の取組を捨て、通常
の終盤戦の上位戦を優先させたことに
なる。

昭和46年、七月場所より実施されたこと
がある。優勝を権威あるものにするため、
幕内中位以下でも好成績の者は、横綱・
大関と対戦させることである。

しばらくは、取組にゆとりをもたせ、好成績
者を対戦させることもあった。今場所は
取組編成の工夫のなさを露呈する結果に
なった。

優勝を争っている白鵬と逸ノ城の対戦が
ないなら、審判部はどういう方針で取組
編成をしているのか、方針を明確にすべき
である。今場所は昭和46年の精神が失わ
れた場所になりつつある。

【大相撲写真館】
120204稀勢の里大関昇進披露宴 043
<2012年の高安>

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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