三月場所、横綱白鵬・鶴竜が土俵に戻って
くる。2横綱3大関の上位にフルに挑む力士
は、上位に新たな休場者が出ない限り、4枚
目の栃煌山までである。東関脇貴景勝から
栃煌山までのここ1年間の上位戦の成績は
以下である。
大関昇進を目指す貴景勝が急激に強くなった
のは、ここ2場所のことである。貴景勝は
先場所白鵬を正面から攻め立て勝った。
突き押しの攻撃が通用するようになってきた
といえる。その反面高安、豪栄道の大関には
敗れている。高安に対しては攻め込んでいる
が、詰めができていなかった。豪栄道戦は
相撲にならなかったが、取りにくい相手では
ない。栃ノ心には1年間負けていない。大関
を目指すためには、横綱・大関戦を3勝2敗
以上で切り抜けたいところである。
<貴景勝>
1横綱・2大関を撃破して、堂々たる成績で
優勝したのが、玉鷲である。一躍脚光を浴び
る成果となった。1年で上位5度の勝ち越し
は最高数値である。横綱白鵬に初めて勝った。
白鵬は先場所に関する限り、全般的に突き
押しのパワー相撲に対応できていなかった。
そうしたなかに玉鷲の勝利があった。大関
とはほぼ互角の戦いができている。先場所の
優勝を生かし、大関へつなげたいところで
ある。
<玉鷲>
この1年、すべて関脇・小結だった力士は、
御嶽海一人である。2度7勝で負け越して
いるのが惜しい。横綱戦はここ1年で3勝
5敗と迫っている。大関戦は6勝8敗と互角
に近い対戦成績を残している。先場所は5連
勝後負傷した。これさえ解消できれば優勝
争いもできる実力をもっている。
新小結北勝富士は以前よりパワーアップして
きた。それだけに横綱・大関は油断できない。
これまで金星は鶴竜、日馬富士、稀勢の里
2度、白鵬から5個獲得している。先場所は
白鵬をもう一歩まで追い込みながら紙一重で
逆転された。横綱・大関を後退させれば勝機
が生まれる。
<錦木>
力をつけてきているのが錦木である。横綱戦
2勝1敗、大関戦3勝3敗である。横綱戦の
1勝のなかには稀勢の里からの不戦勝が含ま
れている。錦木が横綱・大関と対戦すると
何かあるかもしれないと思わせるまでになっ
た。錦木は新入幕後15場所横綱・大関との
フル対戦がなかった。それだけにここ2場所
は長足の進歩である。
三寒四温の気候のなか、横綱・大関と11人の
サムライの戦いが、始まろうとして
いる。
大阪へもっていく写真をカメラ店に依頼
しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
↑↑↑↑↑↑↑↑