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■初 千秋楽 貴景勝の大関をめぐる問題点

千秋楽の注目の一番は玉鷲対遠藤である。
玉鷲にとって必ずしもやりにくい相手では
ない。勝負は玉鷲が突きたててからの強烈な
突き落としで優勝をつけた。玉鷲は輝く初優
勝を勝利で決めた。苦節15年、本当におめで
とう玉鷲関。
190127千秋楽幕内 1052
<玉鷲、初優勝の瞬間>

貴景勝は豪栄道相手にふところに入られ、
何もできずに土俵を割った。これで貴景勝は
9勝-13勝優勝-11勝となった。ただこの
一番だけをとらえて、すべてだと言わん
ばかりに大関昇進を語るのはいかがなものか。
一般的には負けるときは、相撲内容がよく
ないのは当然である。
190127千秋楽幕内 1272
<貴景勝、豪栄道に完敗>

しかも相撲は15日間ある。だとしたら15番
すべてを評価した上で判断するのが合理的な
はずである。貴景勝の15日間はどういう相撲
内容だったのか。そこで初めて結論をくだす
べきである。過去には貴景勝よりはるかに
悪い成績で大関に昇進させたケースは、判断
の誤りということになってしまう。

190125十三日目幕内 1115
<白鵬を倒した貴景勝>

その上でもう1場所見るというのなら適正な
判断である。ただし、これだけはいえる。
貴景勝の直近上位3場所は33勝である。高安
は32勝、豪栄道は29勝である。高安、豪栄道
は貴景勝以下の成績であることは間違いない。
これが大関の実態なのである。
大関という地位をどうとらえるべきか。上が
る直前だけをとらえ、上がってしまえば8勝、
9勝が許されるのなら矛盾は解消できない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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