★壊滅的休場者数
休場者数は再出場した御嶽海を含め9人に
まで及んだ。これに場所中に引退した稀勢の
里、豪風を加えると11人が不在となったこと
になる。クイズにできるほどの人数である。
このなかに場所前引退した貴ノ岩ははいって
いない。
これだけ不在になると取組が減少する。横綱
が不在だと看板に偽りありになってしまう。
協会や師匠は大量の休場者を出さない対策を
本気で立てないと、お客さんが引いてしまう。
白鵬が休場した14日目は館内のあちこちで
なげき節が聞かれた
★稀勢の里の引退について
3連敗して、もはや誰とやっても五分以下
では引退もやむを得なかった。新横綱の場所
で土俵下に転落したときのケガが致命傷に
なってしまった。ケガが治るまで中途半端に
出場しないほうがよかった、とは誰しも思っ
てしまう。また、土俵下に畳を敷けばという
意見があった。力道山時代のプロレスでリン
グ下に敷かれた時代もあった。
ただ、これほど横綱として不成績が続きなが
ら、ファンに愛された横綱は珍しい。第2の
相撲人生では成功を願わずにはいられない。
★玉鷲が予想外の健闘で初優勝を達成
玉鷲はベテランの域だが、相撲は若々しく、
年齢を感じさせなかった。序盤戦3勝2敗の
ため、優勝を予感させるモノはなかった。
ところがそこから快進撃でトップに立つと
そのまま逃げ切って初優勝を達成した。
苦節15年、見事な優勝だった。「1度は優勝
してみたい」と語っていた玉鷲が悲願の優勝、
夢の優勝が現実となった。去年は初優勝が
3回あった。傾向は続いているだけに誰に
でもチャンスがある時期といえる。
★横綱・大関の不成績に関して
横綱・大関6人で30勝29敗20休と惨憺たる
成績となった。これでは面目丸つぶれである。
年齢的にきつい面がでてきているのは確か
である。高安以外は30歳を超えている。大き
な期待はできないが、こうした状態が続く
なら限界が近いことを示唆していることに
なる。
★次点の貴景勝について
貴景勝は最後まで優勝玉鷲についていき、
場所を盛り上げた。優勝の翌場所の11勝は
りっぱである。大関昇進見送りについては
別にテーマを設けて検証することにしたい。
★三賞について
途中再出場の御嶽海が殊勲賞というのは、
三賞史上初の珍記録である。ほかは玉鷲が
殊勲賞と敢闘賞、貴景勝が技能賞というのは
妥当だった。玉鷲の殊勲賞は場所を盛り上げ
た功労者で、高見山優勝以来の新基準である。
協会の三賞表彰でトロフィーを土俵で渡さ
ないのを「やぼったい」とヤジが飛んでいた。
表彰に手を抜くのは確かにいただけない。
東京新聞・東京中日スポーツの三賞表彰では
きちんとトロフィーを渡している。
★ほかに気がついた点
立ち合いの手つき不十分は、相撲を取り終え
た後にやり直させるのはいただけない。審判
長は手を上げるだけでなく、聞こえるように
きちんと早急に止めるべきである。
また作戦的に手をつかないで相手の戦法を
見抜く、かけ引きに出ても不思議ではない。
手つき不十分の力士は番付の昇降で考慮する
くらいのことをしたほうがいい。
★最後に場所の採点を
50点
場所が終わっても多忙の日々です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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よしなに
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