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迷走する次の横綱

相撲ファンが頭を抱える難問が「次の横綱」
である。現在の白鵬、鶴竜がいつまで横綱を
務められるのか。そう長くないという予感が
する。かといって今の3大関から横綱が誕生
するというのも考えにくい。
ファンが求めているのは若くて強い横綱で
ある。横綱になるほどだから強いのは当然と
思いがちだが、過去には弱い横綱、物足り
ない横綱を誕生させてきた経緯がある。横綱
昇進規定第1項に「品格力量抜群」がある。
ところがこれは第2項の「2場所連続優勝」
とは必ずしも相いれない。ここに真に強い
横棚が誕生しない要因がある。
181226赤ちゃん抱っこ 618
<貴景勝>

今、最も大関に近いのは貴景勝である。ここ
3場所の成績は、現役3大関よりいい。相撲
に破壊力もある。ただ突き押しだけで横綱に
なれるかというと、まだ疑問符がつく。かと
いって身長からいって四つ相撲を身につける
ことは容易でない。貴景勝の横綱は今の
突き押し相撲をさらに鋭く、スキのないもの
に完成できればという条件つきになる。
幕内で貴景勝の次に若い阿武咲は、期待され
る逸材である。だが、どうも一皮むけない。
こちらも真っ向からの突き押し相撲だが、
勝ち進める段階まで来ていない。どこで化け
るか。すべてはそれからである。
北の富士!
<北の富士>

佐田の山が横綱に昇進したのは昭和40年一月
場所後だった。それから5年経ってようやく
北の富士・玉の海の横綱が誕生したのである。
当時は大鵬が晩年だったが、まだ現役だった。
次の横綱はいつ、どういうカタチのなかで
誕生するのか。難しい場面に直面している。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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