大相撲

栃ノ心優勝のカギ

2018年9月3日

七月場所、快調に白星を重ねていた栃ノ心が、
6日目思わぬ負傷で休場に追い込まれた。
スタートの場所につまずくのはなんともいや
な感じである。新大関から一転カド番に陥っ
てしまう。新大関の休場は15日制が定着した
昭和24年夏場所以降では、前の山、大受、
増位山、千代大海、武双山と5人いる。また
横綱では曙が新大関のときに全休している。
180713六日目幕内 825
<H30年7月 玉鷲戦で負傷>

栃ノ心は37勝8敗と抜群の成績で大関昇進
するとともに、新大関の場所初日から連勝
していっただけに勢いはあった。五月場所は
初日から12連勝し、横綱白鵬から初勝利し
ながら優勝をのがしている。この無念な思い
を晴らすのは、再度の優勝しかない。栃ノ心
の2回目の優勝の可能性を探ってみた。

栃ノ心はカド番である。カド番から優勝した
大関は、貴ノ花、小錦、魁皇、千代大海(公
傷をはさんで)、栃東、琴欧洲、豪栄道と
近年ではそれほど珍しいことではない。横綱
では貴乃花が大関時代にある。琴櫻は負け
越しのあと優勝経験があるが、当時は3場所
連続負け越しで大関降格の時代であった。
180524十二日目幕内 1413
<H30年5月 白鵬から初勝利>

優勝は絶対的強者が不在であるだけに、栃ノ
心にもチャンスが出てくる。御嶽海の優勝も
そういう間隙をついたものである。栃ノ心に
とって強敵は1勝25敗の白鵬、2勝22敗の
鶴竜である。後半どういう成績・相撲内容で
対戦するかにも左右されるが、ぜひ勝って
おきたいところである。大関を目指す御嶽海
には5勝2敗と成績・相撲内容で差をつけ
つつある。9勝16敗の稀勢の里には昨年の
七月場所勝って以来対戦がない。
180322十二日目幕内 998鶴竜
<H30年3月 優勝鶴竜を寄り切る>

栃ノ心優勝のカギはどれくらい右四つになれ
るか。そして離れて取るときは、上体が傾か
ないようにすることである。五月場所、正代
に不覚をとったのは、まさにそうした相撲で
ある。よく突っ張りは足で突っ張れといわ
れるほど足の運びが大事になる。正代には
5勝5敗(1不戦敗あり)で目下3連敗(1
不戦敗あり)中である。栃ノ心優勝のもう
ひとつのカギは、正代戦にある。
180525十三日目幕内 1312
<H30年5月 正代に不覚>

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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