本日最大の注目の一番は安青錦対義ノ富士である。先場所11日目、
義ノ富士は突き起こしてそのまま安青錦を突き出している。思い起
こせば昨年の七月場所14日目、優勝圏内にいた安青錦を新入幕草野
が寄り切って痛恨の3敗目をつけた。
さらに思い起こせば幕下時代にも草野は勝っている。安青錦は幕下
では3敗しかしていない。そのうちの1敗が草野である。つまり安
青錦は義ノ富士に1度も勝ったことがないのである。天敵とはいか
ないまでもいやな相手であることは間違いない。
相撲はこう展開した。義ノ富士は突きで攻め立てるも突き離せず、
安青錦の頭が義ノ富士のあごの下に位置した。安青錦が瞬時にはな
った強烈な首投げ一閃。義ノ富士の体が裏返る。そのとき安青錦の
手が先についた。


うちわは安青錦。物言いがついた。長い協議になった。筆者は国技
館にいたが、隣の相撲仲間のカメラ画像と自分のカメラ画像では安
青錦の手が先ついたことは確認できた。しかし義ノ富士は死に体で
ある。それから安青錦の手がついたわけである。審判の判断も同様
であった。

安青錦は貴重な白星を勝ち取った。それにしても義ノ富士は油断の
できない存在になってきた。本人は優勝したいと口にしていたが、
そう遠くない将来、力をさらにつけそうである。元白鵬が師匠を続
けていたらどんな指導をしただろうか。かなわぬ夢をつい想像して
しまう。