三月場所、貴景勝は大関に挑む。先場所3場
所33勝をあげながら、あっさり見送られた。
それでは3場所32勝の高安、29勝の豪栄道、
17勝の栃ノ心は、貴景勝以下になる。審判部
は、高安・豪栄道・栃ノ心が大関にふさわ
しいと思っているとしたら、整合性はどう
説明するのだろうか。誰もが納得できる見解
は示せまい。そこに大きな矛盾がいまだに
存在する。それが現代大相撲なのである。
それでは、貴景勝と3大関を比較してみよう。
3場所の成績は記したので、ここ1年間で
比較してみる。1年間というのは平成30年
三月場所から平成31年一月場所までである。
なお、貴景勝は昨年五月場所横綱・大関と
対戦しない地位だったので、成績から除外
した。また、栃ノ心は関脇時代が2場所ある
が、大関との対戦成績扱いとして加えた。
引き離している。7割7厘。1場所に換算
すると11勝である。勝敗差○31もトップで
ある。惜しいのは9勝以下の成績が全休を
含め、3度もある。まだまだ安定性に問題が
残っている。ただ、横綱に引けをとらず、
貴景勝には圧勝している。高安こそ1年間の
スパンでは最強である。
貴景勝の1年前は期待のホープではあるが、
優勝や大関は未知数であった。貴景勝が浮上
したのは、平成30年十一月場所の初優勝で
ある。それでも勝率は豪栄道、栃ノ心を上ま
わっている。横綱戦は通算で勝ち越している
稀勢の里が引退して、対戦は永遠に失われた。
課題は、高安に分が悪いのを解消しなければ
ならない。栃ノ心には1年間負けなしである。
豪栄道の1年間の勝率6割3分は、1場所に
換算すると9.4勝である。優勝争いはない。
平成30年九月場所では12勝をあげているが、
優勝は全勝の白鵬であった。3差がついた
のである。「大関の意地」という言葉が放送
で聴かれるが、「大関の維持」が毎場所の
印象である。ときには横綱以上の存在価値を
示すことは、もう難しいのだろうか。
栃ノ心が突然変異で大関に昇進したが、元に
戻ってしまったのか、精彩が感じられない。
熱心な栃ノ心ファンは復活を待ち望んでいる。
このまま終わってしまうとは信じたくない
という思いである。
貴景勝は横綱を別格にすれば幕内ナンバー2
である。そのことが証明されたといっていい。
やまない雨になっています。
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よしなに
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