大相撲

■秋11日目 意外な展開となった三番

2018年9月19日

11日目は意外な展開となって終了した。まず
全勝鶴竜対カド番栃ノ心戦。鶴竜はここまで
万全の相撲を取ってきた。野球でいえば完全
試合である。一方栃ノ心は精彩を欠く相撲が
目立ち6勝4敗である。鶴竜に負ける要素は
ない。

立ち合い、鶴竜もろ差し。この形は五月場所、
1敗同士で激突した14日目の再現か。これで
鶴竜が勝ったと思った。その瞬間、栃ノ心は
外四つで吊り上げたのである。栃ノ心にして
みれば勝機はこれしかないという戦法だが、
これが決まって東土俵へ運び、最後は寄り
切った。まったく予想外の展開であった。

ここのところ調子を取り戻してきた稀勢の里。
対戦相手は眠れる巨像逸ノ城。ここまで3勝
7敗とまったくの不調である。稀勢の里の
楽勝か、と思いきや逸ノ城は突き起こし、
そのまま稀勢の里を出してしまった。稀勢の
里に組ませなかった逸ノ城の作戦勝ちだが、
稀勢の里は立ち合いの当たりがまるでなかっ
た。稀勢の里は、これで10勝が危うくなった。

11日目の意外な展開はこれで終わらなかった。
優勝をかけて全勝の白鵬と1敗の高安が結び
に組まれた。その前に全勝鶴竜が負けている
ので、白鵬に勝てば高安はトップに並ぶこと
ができる。しかし、今に思えば、制限時間後
の立ち合いで2度合わなかったのは前触れ
だったのか。3度目の立ち合いで白鵬が当た
ると高安は腰からくずれた。

こんな凡戦になろうとは誰が想像できただ
ろうか。あっけにとられるしかなかった。
期待の一番に名勝負なしとはいうが、相撲
にもなっていなかった。

11日目は熱戦に水をさす結果となった。勝負
だから必ず勝つとはいえないが、もう少し
納得のいく負け方であってほしかった。

明日から国技館観戦です。 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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