大相撲

【7月20日】白鵬63連勝の中身

2018年7月17日

NHKの解説者だった玉の海梅吉さんが、
双葉山の69連勝の話題になったとき「この
連勝には私も大分貢献してますな」と語った
ことがあった。実際双葉山の69連勝には玉ノ
海の名が5度登場している。昭和14年春場所、
双葉山の連勝が安藝ノ海にストップされた
場所で玉ノ海は双葉山に生涯でたった1度
だけ勝っている。当時は年2場所制だから
3年にわたって双葉山は負けなかったわけで
ある。

昭和16年から取組は東西制に戻り、双葉山と
玉ノ海は同じ方屋になり、対戦は永遠に失わ
れた。ということは以前書いた。

現代は年6場所制だから69連勝といっても
1年以内の話になる。とはいっても63連勝を
達成した白鵬は大変な偉業である。誰にでも
できることではない。超人白鵬にしかなしえ
なかった記録である。
100122十三日目幕内後半 460
<魁皇に負けた翌日に連勝がスタート>

さて白鵬の63連勝だが、稀勢の里にストップ
されたのはよく知られている。それでは連勝
の始まりは、誰に負けた翌日誰に勝ってから
始まったかご存知だろうか。平成22年一月
場所13日目大関魁皇に負けた翌日、大関琴欧
洲に勝ってから始まったのである。そして
63連勝は次の力士から成り立っている。

100123十四日目幕内後半 459

<最初の1勝となった琴欧洲戦>

▼5勝

大関琴欧洲
▼4勝
大関把瑠都4勝
大関日馬富士4勝
稀勢の里
琴奨菊
鶴竜
栃ノ心
▼3勝
大関魁皇
栃煌山
安美錦
若の里
旭天鵬
阿覧
▼2勝
大関琴光喜
豊ノ島
豊真将
時天空
▼1勝
横綱朝青龍
玉鷲
土佐豊
雅山
朝赤龍
白馬
北太樹
徳瀬川

連勝中、横綱朝青龍とは1度だけの対戦で
ある。お騒がせ横綱朝青龍が社会事件をおこ
し、事実上の強制引退に追い込まれたので
あった。朝青龍が顕在なら白鵬の連勝に変化
があったかもしれない。大関琴光喜には2勝
しかしていない。野球賭博の処罰で白鵬との
対戦がなくなってしまったのである。

白鵬の連勝は平成22年のことだが、当時それ
ほど相撲人気はなかった。特に福岡が、一番
お客さんが入らなかった。ところが白鵬の
70連勝目となる8日目は、チケットがどん
どんなくなっていった。実際、白鵬の連勝は
2日目にストップし、お客さんのあてがはず
れたカタチとなった。
101114初日幕内 1378 白鵬対「栃ノ心
<63連勝目となった栃ノ心戦>

このあと60連勝以上する力士が登場するのは、
70年以上かかるのではと歴史視点から思えて
くる。

九月場所の先行予約はとっくに始まって
います。

興味深いテーマをこれからもお届けします。
マーク2カ所をクリックして支援して
ください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 

↑↑↑↑↑↑↑↑ 

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲
-,

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.