七月場所まで休場がありながら鶴竜と栃ノ心
が争っていた年間最多勝レースは、5場所
経過して、どのように変化したか。九月場所
では珍しく(?)横綱・大関が皆勤した。
これがどのような影響を与えたか。5場所
までの経過をまとめてみた。
なお、対象は5場所幕内に在位した力士と
させていただき、単なる数字の比較ではなく、
横綱大関の対戦率によってクラス分けさせて
いただいた。前回同様10%台、1ケタ%台は
今回も2クラスに分けさせていただいた。
それが以下である。
九月場所で横綱・大関が全員出場したことに
よって横綱・大関対戦率は上がってきた。
横綱同士の対戦は今年わずか1番しか実現
していなかったが、九月場所は3番実現した。
<鶴竜>
5場所経過した年間最多勝争いは、栃ノ心と
鶴竜の争いに変わりはなかった。九月場所は
栃ノ心9勝、鶴竜10勝で好成績からは遠かっ
た。栃ノ心・鶴竜ともに51勝で並び、最終
決着は十一月最終場所にもちこまれることに
なった。
<栃ノ心>
彼らに続くのは46勝の御嶽海である。あと
1場所で5勝差を縮めるのは容易ではない。
チャンスがあるとしたら、栃ノ心、鶴竜が
再度休場した場合である。関脇以下の最多勝
なら有力である。その場合、御嶽海は関脇
以下最強になる。
関脇以下で、御嶽海に続くのが、逸ノ城と
魁聖の43勝32敗である。特に逸ノ城は横綱
から3勝をあげ、大関戦は5勝5敗の成績を
残している。三賞受賞はなく、あっさり抵抗
なく負ける印象が強いが、ときには圧倒する
相撲を取る。波はあるが、今年すべて勝ち
越している。人気の朝乃山は42勝の好成績
だが、まだ横綱・大関戦が1度もない。
九月場所全勝優勝した白鵬だが、今年休場が
多く、31勝8敗36休でDクラス4位である。
連続8場所休場後10勝した稀勢の里はよう
やく11勝である。負けが10敗だからまだまだ
である。十一月場所で11勝以上あげ、復活を
印象づけたいところである。
<白鵬>
年間最多勝レースはいよいよ納めの場所、
十一月場所を残すのみとなった。最終場所で
どう変化するか。もう一つの見所になる。
将棋界には三枚堂というかわった苗字の
方がいます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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