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今年も続く主役なき土俵

昨年は栃ノ心、御嶽海、貴景勝3力士が初
優勝した。横綱鶴竜が2回優勝したが、2度
休場した。横綱白鵬は4度も休場し、主役
不在の1年間だった。栃ノ心は後半失速し、
御嶽海は大関挑戦がふりだしに戻ってしまっ
ている。これではとうてい群雄割拠という
レベルではない。また、新旧交代までもいっ
ていない。
輪島
<輪島>

昭和47年、初優勝4人及び年間の優勝力士が、
すべて顔ぶれが違った。その原因は一人横綱
の北の富士の乱調と大関陣のふがいなさに
あった。この状態を脱却したのが輪島であっ
た。翌年の昭和48年、わずか大関在位4場所
で横綱に昇進した。全勝優勝2回を含む年間
3回優勝し、年間77勝をあげた。
今年(2019年)、輪島のような存在が急激に
出現するとは考えにくい。今、一番大関に
近い力士が貴景勝である。にわかに登場した
優勝力士である。場所前から優勝候補にあが
っていたわけではない。いいものはもって
いるが、未知数の部分がある。
181226赤ちゃん抱っこ 359
<貴景勝>

大鵬が入幕したときは、未来の横綱をにおわ
せた。北の湖・千代の富士・朝青龍は大関
3場所で横綱にかけあがった。逸材の面でも
急速の進歩の面でも、現代は、いきなりは
望みにくい。そういう意味では、今年も主役
なき土俵は続きそうである。

謹賀新年。
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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