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平成30年年間最多勝決着

十一月場所は貴景勝の初優勝で幕を閉じた。
同時に各力士の年間成績が確定した。今年は
5力士が優勝、そのうち3力士が初優勝で
あった。新しい流れができつつある1年間で
あったといえる。幕内は2つある。横綱・
大関と対戦する地位とそうでない地位の2つ
である。そのため、横綱・大関の対戦率で
クラス分した。それが以下である。なお、
6場所幕内在位力士を表にしているが、例外
として5場所で40勝以上の成績を残した妙義
龍と碧山を加えた。
年間1A
年間2A
九月場所まで鶴竜と栃ノ心が51勝で並んで
いた。だが、鶴竜が十一月場所を全休した
ことで、栃ノ心の年間最多勝が決定した。
成績は59勝といささか物足りない数字である。
なにより休場がある。1年間皆勤した力士
よりいいというのが、現在の実情である。
次点は53勝の高安である。横綱が6場所皆勤
して72勝以上の成績をあげる日はいつくるの
だろうか。
181125千秋楽表彰 820
<年間最多勝の表彰を受ける栃ノ心>

鶴竜が2場所休場して51勝、白鵬が4場所
休場して31勝は寂しい限りである。稀勢の里
にいたっては11勝で最低成績に終わった。
休場は64に及んだ。日本人横綱というよりは、
休場横綱になってしまった。横審の「激励」
は意味からいっていささか不適切である。
「喝」くらいのほうがふさわしいのでは、
と思う。
181113三日目幕内 1023
<11月3日目 稀勢の里勝てず、今年は11勝>

最も横綱・大関と対戦したのが玉鷲である。
23番、横綱に3勝(稀勢の里戦の不戦勝を
含む)している。実質横綱に3勝したのが
逸ノ城である。稀勢の里に2勝、白鵬に1勝
している。逸ノ上は九月場所まですべて勝ち
越していたが、ついに十一月場所で負け越し
てしまった。
今年の特徴はわずかに対戦したというEクラ
スが多くなった点である。横綱・大関に1回
しか対戦していないのが、朝乃山、大翔丸で
ある。来年はフルに対戦できる地位まで上が
っていただきたい。
181125千秋楽表彰 1311
<期待のホープ貴景勝(右)>

独断ながら、最後に年間三賞をあげてみる。
殊勲賞逸ノ城、敢闘賞御嶽海 技能賞貴景勝
としたいがいかがだろうか。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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