大相撲

平成30年年間最多勝決着

2018年11月29日

十一月場所は貴景勝の初優勝で幕を閉じた。
同時に各力士の年間成績が確定した。今年は
5力士が優勝、そのうち3力士が初優勝で
あった。新しい流れができつつある1年間で
あったといえる。幕内は2つある。横綱・
大関と対戦する地位とそうでない地位の2つ
である。そのため、横綱・大関の対戦率で
クラス分した。それが以下である。なお、
6場所幕内在位力士を表にしているが、例外
として5場所で40勝以上の成績を残した妙義
龍と碧山を加えた。
年間1A
年間2A
九月場所まで鶴竜と栃ノ心が51勝で並んで
いた。だが、鶴竜が十一月場所を全休した
ことで、栃ノ心の年間最多勝が決定した。
成績は59勝といささか物足りない数字である。
なにより休場がある。1年間皆勤した力士
よりいいというのが、現在の実情である。
次点は53勝の高安である。横綱が6場所皆勤
して72勝以上の成績をあげる日はいつくるの
だろうか。
181125千秋楽表彰 820
<年間最多勝の表彰を受ける栃ノ心>

鶴竜が2場所休場して51勝、白鵬が4場所
休場して31勝は寂しい限りである。稀勢の里
にいたっては11勝で最低成績に終わった。
休場は64に及んだ。日本人横綱というよりは、
休場横綱になってしまった。横審の「激励」
は意味からいっていささか不適切である。
「喝」くらいのほうがふさわしいのでは、
と思う。
181113三日目幕内 1023
<11月3日目 稀勢の里勝てず、今年は11勝>

最も横綱・大関と対戦したのが玉鷲である。
23番、横綱に3勝(稀勢の里戦の不戦勝を
含む)している。実質横綱に3勝したのが
逸ノ城である。稀勢の里に2勝、白鵬に1勝
している。逸ノ上は九月場所まですべて勝ち
越していたが、ついに十一月場所で負け越し
てしまった。

今年の特徴はわずかに対戦したというEクラ
スが多くなった点である。横綱・大関に1回
しか対戦していないのが、朝乃山、大翔丸で
ある。来年はフルに対戦できる地位まで上が
っていただきたい。
181125千秋楽表彰 1311
<期待のホープ貴景勝(右)>

独断ながら、最後に年間三賞をあげてみる。
殊勲賞逸ノ城、敢闘賞御嶽海 技能賞貴景勝
としたいがいかがだろうか。

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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