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2010年の事件簿
暴行問題は拓郎さんで終了と思いたいところだが、そうは言い切れないところに苦悩がある。しかし、暴力団との関係断絶は果たせたと見て間違いないようである。しかし、この問題も古くからの癒着で、特に問題となっていた2010年は根が深かった。琴光喜野球... -
続 記録からみた優勝決定戦
九月場所、関脇御嶽海対関脇貴景勝の優勝決定戦は78回目であった。御嶽海は優勝決定戦で関脇として8人目の優勝を飾った。優勝決定戦で関脇優勝したのは以下である。増位山朝汐佐田の山長谷川千代の富士千代大海出島御嶽海<御嶽海>優勝決定戦最多優勝は... -
記録からみた優勝決定戦
九月場所は関脇御嶽海と関脇貴景勝の間で優勝決定戦がおこなわれた。その結果御嶽海が2回目の優勝を達成した。関脇同士の優勝決定戦は史上初であった。平成24年は五月場所では、史上初の平幕同士の優勝決定戦があった。旭天鵬が栃煌山に勝って初優勝した... -
神風が見た強豪ベスト10をほかと比較
相撲解説者神風さんはあまり知られていないが、この目で見た強豪ベスト10をあげている。対象は玉錦から千代の富士までである。ただし、千代の富士はまだ現役であり、神風さんが発表した時点では昭和62年一月場所までの千代の富士と推測される。その時点の... -
横綱大関
九月場所優勝した御嶽海は、十一月場所大関を目指すという。近年大関昇進の目安は直近3場所で33勝である。だとすると御嶽海が大関に昇進するためには、十一月場所で12勝3敗が求められることになる。ところで大関昇進はなぜ目安なのだろうか。はっきり基... -
5場所経過した2019年 年間最多勝レース
七月場所まで休場がありながら鶴竜と白鵬が争っていた年間最多勝レースは、5場所経過して、どのように変化したか。九月場所は、横綱・大関が3人休場した。これがどのような影響を与えたか。5場所までの経過をまとめてみた。なお、対象は5場所幕内に在... -
大盛況の中、稀勢の里髷との別れの日
それは一通のメールで始まった。稀勢の里の引退相撲が大行列だというのだ。大勢の人が入り口に集中しているのか。と思っていたが、そうではなかった。入場しようとする方が長蛇の列をつくっていたのだ。それは正門から南門を曲がり、さらに先にのびている... -
里山引退相撲レポート
里山の引退相撲が国技館でおこなわれた。学生出身だけに母校の各学生が国技館をいくらか占めた。9月28日、里山引退相撲の様子を追ってみよう。<ファンに対応する里山>エントランス前には里山がファンに対応していた。人、人、人が里山を取り囲む。そば... -
2019年九月場所総評
★両横綱をはじめ休場者が多数出た。休場者及び出場停止者は9人に及んだ。鶴竜(途中休場)白鵬(途中休場)高安(全休)逸ノ城(途中休場)妙義龍(途中休場後再出場)豊ノ島(途中休場)嘉風(初日から休場後引退)青狼(途中休場後再出場再休場)貴ノ富... -
■秋14日目 あってもいい幕内2部優勝
もはや、白鵬・鶴竜・高安不在のなかで低レベルの優勝争いを語るのは、気が進まない。だが、触れないわけにはいかない。まず新入幕の剣翔。にわかに浮上しただけに当然上位好調組との対戦は皆無である。この日の対戦相手は琴勇輝。相撲は琴勇輝のパワーに... -
■秋13日目 今後もおこりえる混乱場所
貴景勝が、対戦成績で負け越している力士の一人が豪栄道である。貴景勝対豪栄道、結びの一番は思いがけない展開となった。貴景勝低くあたりにいくところ、豪栄道は左上手を取ってすぐさま投げにいって、勝負は一瞬のうちに決まった。貴景勝の2敗単独トッ... -
■秋5日目この2番!貴景勝対北勝富士・鶴竜対朝乃山
貴景勝が対戦圏内で、対戦成績で負け越している力士は、鶴竜、豪栄道、御嶽海の3人だけである。白鵬、高安は休場だから除外される。それでも北勝富士は、あなどれない相手である。押し相撲は押されると弱いと言われる。北勝富士の馬力は貴景勝を後退させ... -
■秋3日目 高安・白鵬の休場がもたらしたモノ
鶴竜が立ち合いから果敢に碧山を攻め、機を見てはたき込んだ。鶴竜の相撲は安定している。ここまでは優勝を争える第一候補である。それでは第二候補はというと、白鵬が休場したため、該当する力士が見当たらない。大関は期待できない。2ケタがあげられな... -
■秋2日目 明暗を分けた気になる3力士
初日取っただけで白鵬が休場してしまった。これにはさすがにあっけにとられた。かつては超人白鵬といっていたが、いまは生身の人間に戻ってしまった。今年にはいって3度目の休場である。限界が近づいているような気がする。優勝回数はもう増えることはな... -
■秋初日 気になる負け方・勝ち方
パワー相撲のあたり、一気の出足ほど危険なモノはない。初日の取組で白鵬の対戦相手が一番難しい。その相手は北勝富士である。白鵬張り差しにいくも、脇があいたところを北勝富士が右差しを深くさす。白鵬、体が起き気味。北勝富士がそのままいっぺんに走... -
2019年九月場所の視点
このところ引退ラッシュである。九月場所後には元里山、元稀勢の里の引退相撲がある。一月場所後には元豪風の引退相撲がおこなわれる。元豪風は今日7日相撲塾で、体重減の近況、入門のいきさつや隠岐の海との関係、2度の一本背負い秘話など、楽しい話を... -
2019年九月横綱・大関に挑む11人のサムライ
2横綱3大関が勢ぞろいする、とはいかなかった。高安が初日から休場することになった。残った横綱・大関も、千秋楽まで取りきるかは、わからない。横綱・大関に挑む力士は前頭西4枚目正代までである。ただし、貴景勝は元大関のプライドから、挑むサムラ... -
御嶽海のとてつもない記録の予感
御嶽海は九月場所を東関脇で迎える。これで16場所連続関脇・小結在位場所数を続けていることになる。スタートは2017年三月場所である。本来御嶽海は大関を目指していただきたいのだが、初優勝以降いっこうに2ケタ勝利があげられないでいる。このままでは... -
千代の富士との比較でみる30歳以降の白鵬
年6場所時代の大横綱は30歳をすぎたら引退が近かった。大鵬は30歳以降6場所しか務めていない。北の湖は11場所である。例外は千代の富士で36場所務めている。白鵬は数々の大記録をうちたてた。ここではあえて30歳以降の白鵬に焦点をあててみよう。<白鵬... -
2019年九月場所前稽古総見見聞記
本来五月場所前に行われる公開稽古総見は、10連休の前に実施の延期を余儀なくされた。それが九月場所前の今日8月31日に実施された。今回も5時半に国技館に着いた。櫓より前の位置に並んだ。4列に並び直すとチケット売り場の前にまで来た。先頭は徹夜だ... -
鶴竜をめぐる優勝記録
七月場所、6回目の優勝を飾った鶴竜。以前熱狂的な鶴竜ファンと5回は優勝しときたいと話したことがあったが、それを上まわったことになる。本人はさらに2ケタ優勝を目指すようだが、それは容易ではない気がする。鶴竜が初優勝したのは、平成26年三月場... -
通算最多勝利に挑んだ魁皇の苦闘
今から8年前の平成23年七月場所、千代の富士の通算最多勝利1045勝に挑んだ力士がいた。大関魁皇である。先場所まで1044勝で記録の更新は確実と思われた。ところがふたをあけると大苦戦が待ち受けていた。初日嘉風、2日目小結豪栄道、3日目関脇鶴竜に負... -
幻の5横綱
4横綱はそれなりにある。最近では稀勢の里が横綱に昇進して、白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4横綱時代があった。日馬富士の引退で4横綱時代は終焉を迎えた。さらに稀勢の里の引退で現在は2横綱である。ところが、歴史のなかにはあわや5横綱が出現... -
鶴竜と白鵬のこれから
七月場所は久々に横綱同士で優勝を争った。鶴竜が白鵬との直接対決を制し、6回目の優勝を飾った。白鵬は次点に終わった。七月場所は両横綱健在を示した場所と言える。ただ、これが、今後も続くかというといささか見通せなくなる。<七月場所優勝を争った... -
炎鵬は舞の海を越えられるか
五月場所、新入幕炎鵬は7勝2敗から6連敗して負け越した。千秋楽は松鳳山と大熱戦を展開したが、もう一歩及ばず、負け越してしまった。歴史は繰り返すのか。七月場所の炎鵬は7勝3敗から3連敗した。14日目に負ければまたも7勝7敗となり、千秋楽は予... -
かつてあった6大関時代
5大関でも多いのに、大相撲史上6大関が誕生した時期がある。平成24年五月場所から3場所である。その前場所の三月場所は把瑠都、日馬富士、稀勢の里、琴奨菊、琴欧洲の5大関だった。この場所、優勝決定戦で白鵬に敗れたとはいえ、13勝2敗の関脇鶴竜の... -
横綱誕生の間隔2
横綱が実質地位化した常陸山以降、横綱誕生が5年以上空いたことが3度ある。最初は玉錦が横綱でデビューするまでである。6年経っていた。玉錦の前の横綱は常ノ花なので、常ノ花の横綱誕生から6年かというと、それは違う。それはどういうことか。次ぎの... -
御嶽海の大関を阻むモノ
御嶽海は2年連続七月場所優勝と意気込んでいたにもかかわらず、また、4大関が休場したにもかかわらず、9勝6敗に終わった。これで優勝した昨年の七月場所後6場所連続1ケタ勝利に終わっている。つまり、大関の足がかりさえつかめない状態が続いている... -
4場所経過した2019年年間最多勝レース
七月場所が終了し、今年4場所が早くも終了したことになる。年間最多勝レースはどのように変化したか。その経過をまとめてみた。それが以下である。なお、対象は4場所幕内に在位した力士とさせていただき、単なる数字の比較ではなく、横綱大関の対戦率に... -
2019年七月場所総評
★十両以上に休場力士が7人出たが相変わらず多い。北の湖理事長が公傷制度を廃止したのは、毎場所必ず公傷休場力士が出たからである。だが、毎場所けっこう休場力士を出すのなら、公傷制度を復活させてもいいのではと思ってしまう。今さら場所数を減らす、... -
■名古屋千秋楽 手堅かった鶴竜の優勝
これより三役は異例だった。関脇玉鷲をさしおいて小結阿炎がはいった。阿炎対琴奨菊は7勝7敗同士なので取組的興味では上だが、番付では玉鷲が上である。やすやすと取組順を崩してほしくない。それにしてもこれより三役に平幕2力士が入っているとは、今... -
■名古屋14日目 白鵬の敗戦が意味するモノ
14日目に横綱対平幕戦がおこなわれた。白鵬対琴奨菊戦である。白鵬にとって取り易い相手であった。これまでの対戦では、琴奨菊の出足を止めると投げでころがすパターンが多かった。ところが、この日は琴奨菊の出足に後退し、いいところなく一方的に土俵を... -
■名古屋13日目 終盤の波乱
取組は谷間。横綱対平幕である。鶴竜対関脇玉鷲戦は回避されたことになる。玉鷲の成績が上がらないのが理由だろうが、それなら早めに対戦させるべきであった。白鵬は妙義龍戦である。対戦相手としては妙義龍のほうが、いやな相手に思えた。<白鵬、妙義龍... -
■名古屋12日目 連続写真で見る2横綱の相撲
全勝できた鶴竜は、千代大龍の挑戦を受けた。今の鶴竜はパワー相撲に対する不安を少しも感じさせない。相撲は裾払いで、鶴竜が千代大龍を一蹴した。1敗白鵬は関脇以下最強の御嶽海との対戦を迎えた。相撲は両上手をがっちり取った白鵬に対し、もろざし御... -
■名古屋11日目 そして大関は誰もいなくなった
8勝を待っていたかのように大関高安が休場した。これで4大関全員が休場という異常事態に陥ってしまった。13日目に組まれると思っていた高安対白鵬戦が11日目に組まれるという皮肉な結果になってしまった。白鵬不戦勝で、ますますしまらなくなった。<高... -
■名古屋10日目 横綱・大関の手薄は近未来の姿
白鵬から金星を獲得して、意気上がる逸ノ城。だが、この日の対戦相手鶴竜は落ち着いていた。巨体逸ノ城に対し、後退するどころか逆に出て、まわしをがっちりつかむと勝負は決まった。逸ノ城は後退すると実にもろい。<鶴竜、逸ノ城を寄り切る>関脇玉鷲が... -
【7月21日】初優勝から2回目の優勝への間隔1
大正15年から始まった優勝制度は99人の優勝力士を誕生させた。47人が初優勝で終わっているとこれまで書いて来た。そのなかには栃ノ心、御嶽海、貴景勝、玉鷲、朝乃山も含まれている。逆にいうと52人は2回以上の優勝を達成してきたわけである。初優勝から... -
【7月16日】2019年七月場所の行方
9日目を終了して全勝鶴竜、1敗白鵬、優勝は両横綱に絞られた。大関高安が2敗で続いているが、追いかける展開では少し苦しい。平幕の2敗力士妙義龍、友風、照強はこのままいけるだけの力量はまだない。では鶴竜と白鵬どっちが有利か。現時点では相撲内... -
■名古屋9日目 1敗白鵬、今後の引き締めが大事
逸ノ城は後退すると、ほとんどこらえることなく土俵を割る。だが、ときには巨体をぶっつけたり、突っ張ったりして、繰り出す破壊力はあなどれない。栃ノ心、豪栄道の相次ぐ休場で、横綱・大関の対戦圏内を広げざるを得なかった。そこで実現したのが白鵬対... -
■名古屋8日目 先場所と真逆!上位の取組が減少
今日から豪栄道が休場した。栃ノ心もそうだが、いかにも負けがこんだから休場した印象が強い。NHKの解説者だった玉の海梅吉さんなら「悪いところがあるなら、最初から休場すべきである。負けこんでの休場はいかにもみっともない」と戒めるところである... -
■名古屋7日目 万全の右四つが少ない白鵬
近年関脇以下の優勝は5回誕生している。栃ノ心御嶽海貴景勝玉鷲朝乃山共通しているのは白鵬が休場中であることだ。ただし、玉鷲は白鵬と対戦して勝っている。白鵬が休場したのは14日目からである。鶴竜は栃ノ心と朝乃山優勝のときはフル出場しているが、... -
■名古屋4日目 白鵬頼りの相撲界の未来に不安
高安は本調子ではない。朝乃山に勝つチャンスがあるかもしれない、という思いは見事に砕かれた。高安は思いきってあたって、四つになったが止まらず、朝乃山に上手を与えず、下手出し投げでしとめた。朝乃山は豪栄道を正面から圧倒したが、両横綱、大関高... -
■名古屋2日目 白鵬渾身の上手投げで朝乃山を裏返す
初日の大関豪栄道戦の勝利で朝乃山対横綱白鵬の関心はいやでも高まっている。白鵬は休場明けだが、白鵬ほどのベテランになってくると精神的不安や動揺などすることはなく相撲が取れる。事実、白鵬の40回目、41回目、42回目の優勝はすべて休場後である。制... -
■名古屋初日朝乃山の勝因は圧力&白鵬戦はどうなる
先場所朝乃山が対戦した栃ノ心は関脇であった。朝乃山が唯一対戦している大関・横綱が大関豪栄道である。過去の対戦成績は1勝1敗。先場所朝乃山が勝ったシーンは記憶に新しいので覚えている方もおられよう。食い下がれば豪栄道、胸を合わせれば朝乃山と... -
2019年七月場所の視点
カド番貴景勝の休場はやはり寂しい。本人は出場する意向だったが、師匠である千賀ノ浦(元隆三杉)が止め、説得によって休場が決定した。そこには一時のために貴景勝の将来を奪ってはいけない。力士人生はまだこれからなのだから、ケガを治すことを優先さ... -
2019年7月!横綱・大関に挑む11人のサムライ
貴景勝が全休することになったため、横綱・大関との対戦圏内は東前頭4枚目の明生までとなる。ここ1年間の横綱戦・大関戦の成績及びこの1年の上位戦での勝ち越し、負け越しを記した表が以下である。ここ1年間横綱・大関とフルに対戦してきた力士が御嶽... -
優勝争いに加われるか否かで決まる鶴竜の存在感
先場所横綱鶴竜は11勝4敗に終わった。優勝次点である。これだけ見るのなら特に問題はないように思われる。しかし、実際は14日目に平幕朝乃山に優勝を決定される、という横綱の面目丸つぶれの結果であった。第一人者の横綱白鵬は休場、大関は未知数のなか... -
カド番貴景勝、不安のなかの戦い
新大関早々休場となった貴景勝。出だしで躓くのはなんともいやな感じである。まして貴景勝の場合は途中出場し、碧山に負けるとあっさり再休場ではいささか中途半端であった。醜態であった。押し相撲というのは波にのると突っ走るが、勢いが止まると苦戦に... -
御嶽海、大関への道
五月場所、御嶽海は9勝6敗と勝ち越し、七月場所は関脇に復帰した。これで御嶽海は関脇小結連続15場所在位することが決定した。これは若の里の19場所連続関脇小結在位場所数についで単独第2位となった。これまでは魁皇、琴光喜、豪栄道の14場所連続関脇... -
白鵬をめぐる横綱休場記録
白鵬は五月場所を全休した。これによって白鵬の横綱休場率はアップした。白鵬の横綱在位は71場所をむかえた。そのうち休場は119、不戦敗は5、あわせて124不出場である。休場率は11.6%になる。これはどの程度の記録なのか。実質横綱が地位化した常陸山以... -
若手6人に物申す
高齢化は世の中だけではない。相撲界にもきている。・横綱鶴竜 10月に34歳白鵬 34歳・大関豪栄道 32歳高安 28歳貴景勝 8月に23歳栃ノ心 10月に33歳5年後、間違いなく4力士は引退しているとみられる。相撲界を支え、次の時代を担う明日のホ... -
朝乃山勝ち越しの可能性を検証
番付発表の日、朝乃山は「勝ち越し目指してがんばる」と語っていた。勝ち越しを目指すのはどの力士も同じだが、朝乃山は特に先場所の優勝者として恥ずかしくない成績を残したい思いはあるだろう。実は、朝乃山は入幕12場所目で初めて上位に上がってきた。... -
横綱勝率からみた横綱
将棋で一番伝統のあるタイトルが名人である。しかしこのタイトルを通算5期保持すると永世名人を名のれる。そうでない名人とは区別されている。しかるに相撲界はどんなに強くても弱くても横綱というひとくくりにされてしまう。大横綱とか名横綱ということ... -
入幕までの所要場所数ランキング
幕内は力士の最高クラスである。ここまで到達すれば力士としては大成功といえる。そこで入幕までの所要場所数番付を作成してみた。対象は幕内の現役力士である。ただし、七月場所予想番付の幕内力士とした。なお、前相撲は場所数に含めていない。それが以... -
大関初休場負け越しの翌場所
今日(6月16日)貴景勝の大関披露宴が盛大におこなわれた。五月場所ケガのため休場-再出場-再休場した貴景勝の思いはいかばかりであったろうか。七月場所は大関2場所目でいきなりカド番をむかえることになる。これまで先人の大関は初休場負け越しの翌... -
クンロク大関
五月場所、豪栄道・高安の両大関は一月場所同様9勝6敗に終わった。これで豪栄道の大関の成績は大関在位29場所、242勝172敗21休、勝率5割8分5厘、2ケタ勝利6場所、負け越し7場所となった。高安の大関の成績は大関在位12場所、102勝49敗29休、勝率6... -
2019年年間最多勝レース中間地点
今年、早くも半分の3場所が終了した。現時点で年間最多勝レースはどのような展開になっているか。3場所までの中間経過をまとめてみた。それが以下である。なお、対象は3場所幕内に在位した力士とさせていただき、単なる数字の比較ではなく、横綱大関の... -
平幕優勝の翌場所の成績2
昭和46年七月場所からようやく幕内中位以下でも、好成績者は横綱・大関と対戦させるという規定が施行された。さすがに横綱・大関戦ゼロの平幕優勝は消えた。ところが朝乃山の例でわかるように、どこか徹底されていない。5例は横綱・大関の部分対戦での優... -
■夏10日目 わくわく感に欠ける取組
場所は中盤最終日に入った。小兵炎鵬の相撲は注目に値するが、どうも上位の取組はもう一つ盛り上がりに欠ける。鶴竜対阿炎豪栄道対隠岐の海高安対竜電すべて平幕戦である。平幕戦が悪いというわけではないが、いまひとつわくわく感に欠ける。10日目、比較... -
■夏9日目 平幕優勝争いトップ朝乃山の今後
前日再出場した新大関貴景勝は今日9日目、再び休場した。現象面だけとらえればなんとも安直な出場であり、休場である。どのくらい戦えると判断しての出場だったのか。出場を決断したからには最後まで戦い抜く覚悟は、微塵もなかったことを世に示す結果に... -
■夏6日目 優勝のチャンスを生かせない大関
全勝栃ノ心は関脇逸ノ城と右四つがっぷりから力相撲となった。途中栃ノ芯が一瞬もろざしになったものの、右四つから長い相撲になった。最後は栃ノ心が渾身の力で寄り切った。先場所逸ノ城の唯一の黒星は栃ノ心からだった。勝負はともかく栃ノ心にとって、... -
■夏5日目 優勝争いは1年前の再現になる?
今日5日目から大関貴景勝が休場した。一気に寂しい場所になってしまったが、どうしようもない。残された大関豪栄道は力なく大栄翔に敗れ、早くも2敗。大関高安は千代大龍に土俵際まで押し込まれ、かろうじて勝つ始末。どうもしまらない相撲内容である。... -
■夏初日 中心を欠いた大相撲
大相撲のその日の取組の最大の注目点は良くも悪くも稀勢の里であった。稀勢の里は大丈夫か。稀勢の里よ、何としても勝ってくれ。御願いだから勝ってくれ。悲痛な叫びのなかでむかえる稀勢の里の取組をじっと見守ったものである。そして一喜一憂したもので... -
貴景勝の15日間を推測する
五月場所の注目の1つに新大関貴景勝の相撲があげられる。大関目指しての白星、黒星と違って神経質にならずに思いっきり取れる。その反面2場所連続して負けなければ落ちないという規定に甘えれば、1ケタ勝利に終わりかねない。貴景勝は15日間どんな相撲... -
白鵬の優勝ペース
三月場所、白鵬は42回目の優勝を全勝で飾った。これまでの大鵬の32回の優勝回数を大幅に上回るというとてつもない回数である。舞の海氏は専門誌で白鵬は数字だけの横綱と書いていたが、その数字がとてつもない域であり、横綱に対してずいぶん失礼で一方的... -
豪栄道と高安の優勝の可能性を探る
大阪場所、豪栄道は地元優勝を目指して奮闘し、12勝3敗の好成績をあげた。豪栄道が上位で12勝をあげたのは、関脇時代2度、大関時代は3度目である。豪栄道にはほかに15膳全勝優勝をしたときがある。平成28年九月場所である。もはや過去のことになりつつ... -
分岐点に立つ鶴竜
昨年の三月場所、五月場所で初の連続優勝を達成した鶴竜は、その後印象が薄いというか存在価値を示せないでいる。その後の成績は以下である。3勝3敗9休10勝5敗全休2勝4敗9休10勝5敗場所数からいうと休場のほうが多いのである。フル出場した場所に... -
炎鵬の出世街道
炎鵬は小学校に入る前から相撲を取っていた相撲少年であった。中学校時代は輝とともに相撲部であった。輝は中卒で大相撲に入門したが、炎鵬は大学まで進学した。金沢学院大学時代に世界相撲選手権大会の軽量級で2連覇するなど多くの実績を残した。卒業前... -
令和最初の番付から見えるモノ
令和最初の五月場所の番付が発表された。番付には令和の文字と大関貴景勝の名が見える。貴景勝は3場所34勝で大関に昇進した。ちなみに高安は3場所31勝、豪栄道は29勝である。成績は先輩大関を超えている。超えられないのは年齢である。<新大関貴景勝>... -
白鵬の功罪
世の中が10連休と浮かれ気分のなか、日本相撲協会は24日に臨時理事会を開いた。大阪場所の優勝インタビューで三本締めをした白鵬の処分を検討するためである。相撲界の秩序、伝統に反する行為としてコンプライアンス委員会の聴取を受けていた。三月場所の... -
現役帰化力士・親方と今後の相撲界
力士は自分が育つだけでは半人前。いい力士を育ててこそ一人前と言われている。弟子を養成したいという白鵬の帰化をめぐる動きに騒がしい日々である。さて、現在、帰化している力士・親方はどれくらいいるのだろうか。現役では魁聖があげられる。魁聖はブ... -
相撲協会に求められる合理的説明
横綱白鵬が日本国籍取得へ動いている、というニュースが駆け巡った。34歳になっての動きである。かなり決断までに時間を要したことが読み取れる。いうまでもなく、白鵬の動きは、年寄は日本国籍を保有するものから来ている。<白鵬(後ろ)>そもそもこの... -
その後の横綱の優勝率
横綱の優勝率は約4年前に触れている。当時現役だった日馬富士は、今なら固定評価できるし、その後横綱になった稀勢の里も同様である。また、休場が増えた白鵬の横綱優勝率はどう変化したのか。優勝回数を増やした鶴竜の横綱優勝率はどう変わったのか、み... -
横綱同士の対戦記録
稀勢の里が土俵を去ったのは一月場所だった。休場が多かったので横綱同士の対戦は少ないが、それでも日馬富士(1敗)、鶴竜(1勝1敗)、白鵬(1敗)と3横綱との対戦はあったわけである。1勝3敗と振るわなかったのは、やむを得ない。横綱同士の対戦... -
白鵬三本締めの波紋
4月8日、白鵬と師匠宮城野親方がコンプライアンス委員会の事情聴取を受けた。これは三月場所の優勝インタビューで、優勝者白鵬が平成最後ということで盛り上げようと三本締めを観客に促した行為についての聴取である。内容は公表されなかったので、大き... -
幕内中位以下の横綱・大関戦 序章
15戦全勝で白鵬優勝、前頭西4枚目逸ノ城14勝1敗。三月場所、全勝白鵬と1敗逸ノ城の対戦はついに実現しなかった。優勝を争っている力士同士が顔を合わせない。そんなカタチで決まった優勝が幕内最高優勝なのである。三月場所はまさに汚点を残した場所と... -
立ち合いの一部にこだわる現代大相撲
大相撲独特の特徴に立ち合いがある。これは対戦する両力士の阿吽の呼吸で立つことで成り立っている。行司が立たせるわけではない。競技者に委ねられているのである。柔道は審判の「はじめ」とともに始まる。ボクシングはゴングで始まりとラウンドの終わり... -
大関復帰率
三月場所の千秋楽、栃ノ心は貴景勝に敗れて7勝8敗と負け越した。一月場所の5敗10休とあわせて連続負け越しで大関降格が決定した。大関直前3場所37勝8敗というりっぱな成績で大関に昇進したが、大関昇進後は29勝28敗18休とさんざんな結果に終わった。&... -
新大関の成績
若い新大関の誕生にわいた先週。貴景勝はどんな大関を目指すのか、という質問に「大関ではなく、もうひとつ上を目指す」と答えている。横綱を目指す以上、新大関の場所から躓くわけにはいかない。五月場所はいやおうなしに注目が集まる。<貴景勝>これま... -
平成最後の場所総評
★大相撲人気について稀勢の里が引退しても人気に影響がでなかった。連日満員札止めで、関西人の相撲熱を感じる。千秋楽のチケットが発売初日の10時0分0秒でなくなった。先行予約、お茶屋、関係者ルートが大きいのかもしれない。いす席でも出方さんが案内... -
■春千秋楽 最大の注目は大関めぐる貴景勝対栃ノ心戦
千秋楽最大の見所は、優勝がかかる横綱同士の結びの一番ではない。10勝をあげ、大関昇進にかける貴景勝対7勝7敗のカド番大関栃ノ心戦である。貴景勝はとにかく10勝をあげないと話しにならない。栃ノ心は負けると大関転落のピンチに陥る。貴景勝は大関栃... -
■春14日目 1敗死守と大関昇進をかけた激突
14日目、最大の注目の取組は、1敗逸ノ城と4敗で大関昇進を目指す貴景勝の一番である。果たして貴景勝の突き押しが逸ノ城を追い込めるのか。それとも逸ノ城が踏みとどまって受け止めるのか。答は後者となった。逸ノ城は今場所、冷静に相手の動きを読んで... -
■春13日目 全勝と1敗の対戦なき不思議な場所
横綱・大関と対戦がない2敗組琴奨菊と碧山が敗れ、3敗で完全に優勝圏外になった。「中位以下の平幕力士の力なんてそんなものさ」と一言で片付けるのは簡単である。だが、歴史を紐解けばそのまま突っ走った力士だっているのだ。軽く一笑に付すわけにはい... -
■春11日目 失われた昭和46年の精神
この日もサバイバル戦は続いた。最初の一番は逸ノ城対碧山の1敗同士の対戦である。相撲は突き合いになった。重量級だけにスピードはともかく、一発、一発に迫力がある。両力士ゆずらぬなかから、逸ノ城がスキをみてはたいて決めた。次の一番は全勝白鵬対大... -
■春10日目 優勝圏内戦で番付下剋上となった二番
優勝圏内の直接対決二番が行われた。いずれも番付下位力士が上位力士を倒すという下剋上になった。最初の一番が1敗高安と1敗逸ノ城戦であった。前回高安が勝てば問題ないと書いた。だが、勝負は問題のあるほうに転んだ。土俵際で逸ノ城が高安を土俵に這い... -
■春9日目 豪栄道を投げた逸ノ城の今後の対戦相手
眠れる巨象逸ノ城は時として目覚めることがある。それが豪栄道を相手に出てしまった。豪栄道は出足速攻の相撲がさえわたっていた。だが、逸ノ城に出足を止められた。それだけではない。上手が取れない体勢になった。しかし、豪栄道は盛り返し、いい体勢に... -
■春8日目 平生最後の場所の行方
結び前の白鵬対栃煌山戦。栃煌山が白鵬の後ろにつき、誰しもが白鵬の敗退か、と思うほどのピンチであった。だが、白鵬のままの態勢で勝ってしまった。久々に見る白鵬の反応の速さであった。同時に白鵬は勝負をあきらめていない。最後の最後まで粘る。それ... -
■春6日目 豪栄道の思いがけない敗戦
思いがけない敗戦は相撲につきものである。序盤、出足速攻で磐石の相撲を取ってきたのが、豪栄道である。相手につけいるスキを与えず、強者の相撲を発揮してきた。豪栄道が万全の相撲を取るのは、平成28年九月場所の全勝優勝以来である。体からは気迫がみ... -
■春初日 注目の取組3番を斬る
三寒四温があるかと思えば、1日でも温度差がある季節である。こうした要因で荒れる春場所と言われるようになった。今年は荒れる三月場所となるか。今日10日から初日が始まった。初日注目の取組3番。まず、大関昇進がかかる貴景勝。取組前の表情はやや堅... -
2019年三月場所の視点
明日10日から三月場所が始まる。関取の休場は千代の国である。昨年の三月場所は電光掲示板のスペースがもつか心配されたほど休場力士が出た。7人の休場力士は以下である。横綱白鵬 全休横綱稀勢の里 全休貴景勝阿武咲 全休蒼国来水戸龍貴公俊(現貴ノ... -
横綱・大関に挑む11人のサムライ
三月場所、横綱白鵬・鶴竜が土俵に戻ってくる。2横綱3大関の上位にフルに挑む力士は、上位に新たな休場者が出ない限り、4枚目の栃煌山までである。東関脇貴景勝から栃煌山までのここ1年間の上位戦の成績は以下である。大関昇進を目指す貴景勝が急激に... -
玉鷲実力評価の変遷
<優勝した玉鷲(右)>一月場所苦節15年の末、玉鷲が幕内最高優勝を達成した。34歳であった。最近でこそ玉鷲の実力や相撲ぶりは知られているが、これまでどのような幕内人生を歩んできたのか。改めて振りかえってみた。玉鷲の新入幕は平成20年の九月場所... -
横綱初休場後の白鵬、直近の白鵬
三月場所にむけて意欲的に稽古に臨む白鵬。先場所、白鵬は10連勝の後3連敗して休場しているだけに雪辱を晴らし、優勝を奪還したいところである。先場所14日目、白鵬の休場にファンはがっかりした。そのなかで気になる声があった。「白鵬は休み癖がついて... -
貴景勝と3大関を比較する
三月場所、貴景勝は大関に挑む。先場所3場所33勝をあげながら、あっさり見送られた。それでは3場所32勝の高安、29勝の豪栄道、17勝の栃ノ心は、貴景勝以下になる。審判部は、高安・豪栄道・栃ノ心が大関にふさわしいと思っているとしたら、整合性はどう... -
稀勢の里10番勝負7
平成29年一月場所で初優勝した稀勢の里は、場所後横綱に推挙された。久々の日本人横綱の誕生であった。その人気は凄まじかった。明治神宮の横綱土俵入り初披露では朝早から人が並び、拝殿前に入りきれず人数を制限するほどであった。入れた方も3列目以降... -
元横綱の親方定年模様4
一月場所中、横綱稀勢の里が引退した。そのとき元横綱の親方は4人しかいなかった。元北勝海の八角、元大乃国の芝田山、元旭富士の伊勢ヶ濱、元武蔵丸の武蔵川である。大鵬が引退したときは元横綱の親方は11人いた。隔世の感がする。なぜ、こうした差が生... -
稀勢の里10番勝負5
平成28年は大関稀勢の里にとって優勝のチャンスがある年だった。三月場所10勝0敗で1敗の白鵬と対戦したが敗れている。翌日横綱日馬富士にも敗れ、13勝2敗の好成績も、優勝は結局14勝1敗の白鵬となった。翌五月場所、稀勢の里と白鵬は12勝と無敗同士で... -
稀勢の里10番勝負4
平成25年、白鵬は再び連勝を始めた。一月場所千秋楽横綱日馬富士に敗れた後、三月場所初日安美錦に勝ってから連勝はスタートした。三月場所全勝、五月場所全勝、七月場所13日目琴欧洲に勝って連勝は43まで伸ばした。そして14日目、稀勢の里と対戦した。稀... -
四股名あれこれ 丸と城と王(皇・旺・桜・凰)
丸がつく最高位が幕内力士は千代丸が浮かぶ。一方城がつく幕内力士は逸ノ城がいる。幕下以下となると栃丸とか大野城と広がりを見せる。「おう」は現在幕内にいないが、現役として元幕内の鏡桜、千代ノ皇ががんばっている。江戸から脈々と続く大相撲だが、... -
稀勢の里10番勝負3
稀勢の里によって63連勝でストップされた白鵬。だが平成22年十一月場所は14勝1敗で優勝している。5連覇である。白鵬は連勝を止められても相撲がくずれることはなかった。そうしたなか迎えたのが翌場所平成23年一月場所である。稀勢の里は先場所10勝5敗...