大相撲

2019年七月場所総評

2019年7月25日

★十両以上に休場力士が7人出たが
相変わらず多い。北の湖理事長が公傷制度を
廃止したのは、毎場所必ず公傷休場力士が
出たからである。だが、毎場所けっこう休場
力士を出すのなら、公傷制度を復活させても
いいのではと思ってしまう。今さら場所数を
減らす、というのは財政上できまい。

4大関休場は最悪の事態だった。取組が壊滅
的打撃を被った。横綱・大関リーグ戦が土俵
でおこなわれたのは、たった一番だった。
来場所は3大関で2人はカド番。高安はケガ
の回復程度によっては休場するかもしれない。
20120928日馬でず入り 068
<引退した安美錦>

安美錦は8休後正式に引退した。年6場所が
施行されたとき、力士の消耗は激しくなると
言われた。40歳まで関取で取ったのだから、
大変な偉業だ。約22年半の力士人生だった。
そのうち関取が約19年半というとてつもない
数字である。本当にご苦労様でした。

★優勝した鶴竜について
鶴竜はこの1年、36勝21敗33休とさんざんな
成績だった。場所前は腰痛がささやかれ、
優勝する要素は少なかった。しかし場所に
入いって、安定した相撲が続いた。積極的な
攻めの相撲が功を奏した。引き技がなかった。
堂々たる優勝だった。
190721千秋楽表彰 1277
<6回目の優勝鶴竜 旗手豊ノ島>

★次点に終わった白鵬について
右四つ万全の相撲が少なかった。琴奨菊戦は
優勝を狙う姿勢が失われていったような相撲
だった。12勝はまずまず。
190721千秋楽幕内 1038
<12勝で次点の白鵬>

★上位で勝ち越した力士に関して
御嶽海は関脇以下最強だが、大関が休場して
も9勝6敗ではいけない。今のままでは大関
は遠のく一方である。新小結阿炎は奮闘した。
5勝7敗から3連勝して勝ち越した。ここの
ところ7勝8敗が続いていた大栄翔が上位で
勝ち越した。力は着実についている。大関が
弱く、休場したこともあり、ほかに北勝富士、
遠藤、碧山と多くの勝ち越し力士を出した。
190721千秋楽幕内 817
<小結で勝ち越した阿炎>

★先場所優勝した朝乃山に関して
初上位で7勝はよくやった。相撲内容は果敢
に出る相撲も見られた。朝乃山は今後常に
上位で相撲を取るようになれば、横綱・大関
戦に活力がでてくる。

★三賞について
殊勲賞友風、敢闘賞照強、技能賞遠藤・炎鵬
で文句なしである。
190721千秋楽表彰 1073
<技能賞を受賞した炎鵬>

★そのほか気がついた点は
新入幕の貴源治が4勝11敗と大敗したのは
意外だった。前師匠の貴乃花並みではあるが。
前師匠はそこから急上昇した。貴源治にも
それを期待したい。

★最後に場所の採点を
50点。

暑くなってきました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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