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4場所経過した2019年年間最多勝レース

七月場所が終了し、今年4場所が早くも終了
したことになる。年間最多勝レースはどの
ように変化したか。その経過をまとめてみた。
それが以下である。なお、対象は4場所幕内
に在位した力士とさせていただき、単なる
数字の比較ではなく、横綱大関の対戦率に
よってクラスわけさせていただいた。
年間1A
年間2A
先場所までの年間最多勝レース中間報告では
豪栄道の30勝が最高であった。だが、七月
場所で途中休場したため、大きく成績をダウ
ンさせた。豪栄道には絶対的な信頼がどう
してもおきにくい、と書いてきたが、早く
も現実となってしまった。
190324千秋楽表彰 1541
<三月場所優勝した白鵬>

豪栄道に変わって浮上したのが、白鵬と鶴竜
の両横綱である。ともに37勝である。あと
2場所フル出場すれば、両横綱のうちどちら
かが、年間最多勝となるわけである。問題は
残り2場所を両横綱がフル出場できるか、
という点である。
白鵬は昨年全休2場所、途中休場が2場所
ある。鶴竜は全休1場所、途中休場1場所
ある。鶴竜のほうが、皆勤場所が多い。年間
最多勝の行方は両横綱の今後の出場次第で
ある。両横綱が躓くと大混乱に陥りそうで
ある。
190721千秋楽表彰 1268
<七月場所優勝した鶴竜>

もう1つ問題がある。それは、年間最多勝の
成績がよくない傾向である。本来なら72勝
以上はあげていただきたいが、昨年は60勝に
届かない実態であった。今年も数字的には
大きな期待はもちにくい。本来なら下から
生き生きとした若い力が躍進してくるのが、
望ましい。新入幕大鵬はその年66勝をあげた。
現代は大鵬を望めない。
年間最多勝が貧弱な数字にならないためには、
両横綱があと2場所をしっかり務めあげる
しかない、というのが現実である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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