年６場所時代の大横綱は30歳をすぎたら引退
が近かった。大鵬は30歳以降６場所しか務め
ていない。北の湖は11場所である。例外は
千代の富士で36場所務めている。白鵬は数々
の大記録をうちたてた。ここではあえて30歳
以降の白鵬に焦点をあててみよう。
＜白鵬の土俵入り＞
白鵬の30歳以降から34歳で迎えた先場所の
七月場所までの場所数は27場所に及んだ。
27場所中、皆勤は17場所、休場が10場所で
ある。休場が目立ってきているのは否めない。
ちなみに千代の富士は28場所皆勤で、休場は
引退した場所を含めて８場所だから驚異で
ある。白鵬の横綱初休場は30歳の九月場所の
とき訪れている。これによって横綱連続皆勤
場所数は48でストップした。この記録は横綱
連続皆勤場所数の最高記録である。
＜千代の富士＞
白鵬の30歳以降の横綱休場率はどうか。５不
戦敗119休である。出場機会は405であるから
休場率は31％である。30歳以降の白鵬は、
休場が多くなっていることは否めない。千代
の富士は５不戦敗88休である。出場機会は529
だから、30歳以降の横綱休場率は18％である。
さすがの白鵬も30歳以降の記録は千代の富士
に及ばない。
白鵬の優勝は30歳以降９回である。連続優勝
は２連覇が２回あるだけである。30歳以降の
優勝率は33％である。３場所に１回である。
しかし、昨年は１回で今年も現時点では１回
である。千代の富士は30歳以降19回優勝して
いる。連続優勝は５連覇、４連覇、３連覇が
ある。30歳以降の優勝率は驚異の53％である。
＜白鵬杯での白鵬＞
30歳以降の横綱勝率はどうか。白鵬は237勝
49敗119休である。勝率は８割４分８厘で
ある。休場を含まないとはいえ、出場した
場所は横綱の責任を果たしている。ちなみに
千代の富士の30歳以降の横綱成績は379勝62
敗88休である。勝率は８割５分９厘である。
勝率に大きな差はないが、休場数ははるかに
白鵬のほうが多い。
白鵬はいつまで現役でいるか。白鵬を脅かす
新勢力はいない。新横綱誕生は当分ない。
休みながらなら案外まだ取り続ける可能性は
ある。
残暑が厳しい日でした。
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