稀勢の里が土俵を去ったのは一月場所だった。
休場が多かったので横綱同士の対戦は少ない
が、それでも日馬富士(1敗)、鶴竜(1勝
1敗)、白鵬(1敗)と3横綱との対戦は
あったわけである。1勝3敗と振るわなかっ
たのは、やむを得ない。横綱同士の対戦を
めぐる成績はどうのようなものか検証して
みた。対象は実質横綱が地位化した常陸山
以降とする。
◆最多勝
戦前から戦後、横綱生命が長かった羽黒山が
5横綱から19勝をあげた。これを抜いたのが
若くして横綱になった大鵬である。大鵬は
5横綱から優勝決定戦を含め、40勝をあげて
いる。これに次ぐのが北の湖である。5横
綱から38勝をあげている。まだ現役だが、
白鵬が朝青龍、日馬富士、鶴竜、稀勢の里
綱から38勝をあげている。まだ現役だが、
白鵬が朝青龍、日馬富士、鶴竜、稀勢の里
から34勝を記録している。この数字はのびる
可能性はあるが、大鵬を超えるのは容易では
ない。
◆最多勝敗差
戦前、双葉山が玉錦から照國までの5横綱と
対戦して12勝2敗(1不戦勝あり)の○10を
記録した。その後大鵬が柏戸から玉の海まで
優勝決定戦を含み、40勝21敗(1不戦敗あり)
で○19と記録を更新した。この記録は北の湖、
千代の富士も及ばなかった。ただ、白鵬は
平成31年三月場所で34勝16敗○18と迫って
いる。今後の鶴竜戦次第では大鵬の記録を
更新する可能性がある。
◆最多横綱同士対戦人数
多くの横綱と対戦したのが、双葉山である。
玉錦、武蔵山、男女ノ川、安芸ノ海、照國と
5人を数える。羽黒山が男女ノ川、安芸ノ海、
照國、前田山、東富士と5人と対戦している。
大鵬が柏戸、栃ノ海、佐田の山、北の富士、
玉の海と5人である。輪島も北の富士、琴桜、
北の湖、2代目若乃花、三重ノ海とやはり
5人である。
北の湖も輪島、2代目若乃花、三重ノ海、
千代の富士、隆の里とこれも5人である。
横綱同士の対戦人数は5人が限界だと思えた。
ところがこれを更新する横綱が現われた。
千代の富士である。北の湖、2代目若乃花、
隆の里、双羽黒、北勝海、大乃国、旭富士
と7人になる。この中に同部屋の北勝海の
名がある。優勝決定戦で1度対戦したことが
さらに新記録につながったわけである。
隆の里、双羽黒、北勝海、大乃国、旭富士
と7人になる。この中に同部屋の北勝海の
名がある。優勝決定戦で1度対戦したことが
さらに新記録につながったわけである。
◆個人別最多対戦
横綱同士の対戦が初めて10回を超えたのは、
常ノ花対宮城山である。10回対戦して常ノ花
の8勝2敗である。ただし、不戦勝が含まれ
ているので、実際は9回しか戦っていない。
羽黒山対照國は羽黒山の8勝6敗と14回戦っ
ている。これを超えたのが大鵬対柏戸で、大
鵬の19勝9敗の成績を残した。上には上が
ある。輪島対北の湖は優勝決定戦を含め、
北の湖の19勝14敗と33回戦っている。これが
横綱同士の個人別最多対戦最高記録になって
いる。
◆珍しい記録
横綱としては差があった栃錦と吉葉山だが、
横綱同士の対戦は吉葉山の6勝で終わって
いる。横綱栃錦はついに横綱吉葉山に勝て
なかったことになる。5回以上の対戦では
他に双葉山(7勝0敗)男女ノ川があるだけ
である。
横綱をめぐる記録は様々ある。興味のある方
は調査してみてはいかがだろうか。、
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