鶴竜が立ち合いから果敢に碧山を攻め、機を
見てはたき込んだ。鶴竜の相撲は安定して
いる。ここまでは優勝を争える第一候補で
ある。それでは第二候補はというと、白鵬が
休場したため、該当する力士が見当たらない。
大関は期待できない。2ケタがあげられない
御嶽海は論外である。貴景勝は10勝を目指し
ているが、さらに上積み3つ以上は今の時点
では考えにくい。優勝争いは鶴竜だけで、
鶴竜がくずれると誰が優勝してもおかしく
ない状況に陥る。
3日目の栃ノ心は必死だった。北勝富士の
猛攻に耐えてしのいで、右四つに組みとめた。
あとは必死に西土俵に寄りたて、寄り倒した。
豪栄道は遠藤のうまさにやられ、初黒星と
なった。両大関ともカド番である。白鵬、
高安が休場したことによって、その分平幕戦
が2番増えることになった。これは両大関に
とってラッキーである。
ただ、白鵬、高安の休場によって、横綱・
大関リーグ戦は、3番しか行われないことに
なった。先場所の一番よりはましだけど、
五十歩百歩である。しかも今回は優勝をかけ
ての対戦になりそうもない。
貴景勝は力をつけてきた朝乃山相手に、立ち
合いのあたりからのはたき込みで決めた。
高安・白鵬の休場によって貴景勝の対戦相手
が変わることは既に触れた。ぎりぎりの大関
復帰は60%くらいにあがった。
結局、高安・白鵬の休場がもたらしたモノは
いずれもレベルダウンの結果につながって
いることになる。そのことが改めて明確に