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続 記録からみた優勝決定戦

九月場所、関脇御嶽海対関脇貴景勝の優勝
決定戦は78回目であった。御嶽海は優勝決定
戦で関脇として8人目の優勝を飾った。優勝
決定戦で関脇優勝したのは以下である。
増位山
朝汐
佐田の山
長谷川
千代の富士
千代大海
出島
御嶽海
190922千秋楽表彰 113
<御嶽海>

優勝決定戦最多優勝はやはり横綱で、のべ
50人である。大鵬・輪島・北の湖・北勝海が
横綱として優勝決定戦で3回優勝している。
曙・白鵬が4回、千代の富士・貴乃花・朝青
龍が5回優勝している。次点は大関でのべ
18人。優勝決定戦、大関で2回優勝したのが、
貴ノ花父・貴ノ浪・白鵬である。関脇8人、
小結・平幕各1人となっている。
優勝決定戦の地位別対戦をみていこう。横綱
対横綱は16回おこなわれている。大鵬対玉の
海・貴乃花対武蔵丸・朝青龍対白鵬は2回
実現している。横綱対大関は巴戦などを含め
て29番実現した。優勝決定戦2回は大関貴ノ
花対横綱北の湖・横綱北勝海対大関旭富士・
横綱北勝海対大関小錦・横綱曙対大関武蔵丸・
横綱貴乃花対大関武蔵丸・大関貴ノ浪対横綱
貴乃花である。横綱対関脇は13番、横綱対
小結は3番、横綱対平幕は8番あった。さす
がに優勝決定戦で平幕に負けた横綱はいな
かった。
090927千秋楽幕内 2474
<朝青龍>

大関同士の優勝決定戦は意外に少なく、7番
である。同系統の前田山対東富士戦が実現
している。また、昭和45年一月場所、北の
富士対玉乃島の優勝決定戦は、北の富士が
外掛けで優勝。場所後両大関の横綱昇進が
決定した。大関対関脇は7番。大関対関脇・
小結戦はない。大関対平幕は7番ある。大関
の全勝である。
優勝決定戦A
優勝決定戦で3番以上戦った力士が表である。
初代若乃花の1敗は大関時代、関脇朝汐に
よるものである。明武谷が平幕で2回優勝
決定戦に出場している。2回とも巴戦であっ
た。大鵬の5勝は柏戸2勝、明武谷、佐田の
山、玉の海である。2敗は佐田の山、玉の海
である。北の湖は輪島、魁傑、貴ノ花2番と
いきなり4連敗。その後輪島、若三杉(のち
の2代目若乃花)に2勝し、3連勝したもの
の、関脇千代の富士に屈して3勝5敗の負け
越しに終わった。
千代
<千代の富士>

千代の富士の6連勝は北の湖、朝潮に3連勝、
双羽黒に2連勝、によるものである。千代の
富士は優勝決定戦で負けることはなかった。
曙を検証してみよう。曙の最初の優勝決定戦
は若貴とであった。この巴戦、兄弟対決を
実現する間もなく、曙が若貴を粉砕して2勝
し、優勝した。その後武蔵丸に勝って3勝。
再び巴戦で貴ノ浪、貴闘力に連勝し、5連勝
した。その後●武蔵丸、○武蔵丸、●貴乃花、
○貴乃花、●出島と7勝3敗の成績を残した。
貴乃花の優勝決定戦の痛恨は貴ノ浪に2連敗
したことと3代目若乃花に力なく敗れたこと
だろう。武蔵丸に4勝、魁皇に1勝、曙に
1勝1敗に終わった。
白鵬に関しては現役でもあり、記憶に新しい
のでここでは触れない。優勝決定戦出場は
あと1回で単独トップになる。しかし、それ
自体が難しいと思われるほど白鵬は晩年に
入っている。

大雨の1日でした。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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